昨日の雨は、どうやら上がった朝の空。
スッキリ・・という訳には、
行きませんでしたが、
そんな中、私は今日も映画館へ・・。
その映画とは、もう既に3月、
小劇場で封切られていた
『善き人のためのソナタ』 です。
米語ばかりに慣れ親しんでいる耳に、
久し振りのドイツ映画は、新鮮でした。
『グッバイ、レーニン』 以来ですから、
実に2年振りです。
舞台は、共産主義体制下の東ドイツ。
ベルリンの壁が崩壊した、
1989年の僅か5年前の事。
監視組織、「シュタージ」 のヴィースラー大尉
(ウルリッヒ・ミューエ)が、劇作家ドライマン
(セバスチャン・コッホ) と、その恋人の女優、
クリスタ(マルティナ・ゲデック) の監視、
盗聴をして行くうちに、いつしか自由の世界に
惹かれて行く・・というものです。
一党独裁の恐怖政治の実態と、
それらに振り回される人々の苦悩が、
ひしひしと伝わって来ます。
そんな、おぞましい国家の腐敗の構造が、
実に淡々と描かれていて、それだからこそのリアル感。
それにしても、氷のように冷徹なヴィースラが、
盗聴器を通して触れる人間的な美しい世界に影響され、
雪解けのように心を開いて行くさまは、感動的でした。
ドライマンの弾くピアノ曲、「善き人のためのソナタ」
を聴き、一筋の涙を流すヴィースラ。
芸術家カップルは、国家の圧力により悲惨な結末を迎え、
ヴィースラー自身も左遷されますが最後には、
ハッピー・エンド的な要素も準備されており、救われました。
奇しくも前回、そして今回と、
ベルリンの壁の崩壊を描いた映画を観ましたが、
(同じく東ドイツ側からの視点) 両方共、
心に残る大人の映画だったような気がします。
スッキリ・・という訳には、
行きませんでしたが、
そんな中、私は今日も映画館へ・・。
その映画とは、もう既に3月、
小劇場で封切られていた
『善き人のためのソナタ』 です。
米語ばかりに慣れ親しんでいる耳に、
久し振りのドイツ映画は、新鮮でした。
『グッバイ、レーニン』 以来ですから、
実に2年振りです。
舞台は、共産主義体制下の東ドイツ。
ベルリンの壁が崩壊した、
1989年の僅か5年前の事。
監視組織、「シュタージ」 のヴィースラー大尉
(ウルリッヒ・ミューエ)が、劇作家ドライマン
(セバスチャン・コッホ) と、その恋人の女優、
クリスタ(マルティナ・ゲデック) の監視、
盗聴をして行くうちに、いつしか自由の世界に
惹かれて行く・・というものです。
一党独裁の恐怖政治の実態と、
それらに振り回される人々の苦悩が、
ひしひしと伝わって来ます。
そんな、おぞましい国家の腐敗の構造が、
実に淡々と描かれていて、それだからこそのリアル感。
それにしても、氷のように冷徹なヴィースラが、
盗聴器を通して触れる人間的な美しい世界に影響され、
雪解けのように心を開いて行くさまは、感動的でした。
ドライマンの弾くピアノ曲、「善き人のためのソナタ」
を聴き、一筋の涙を流すヴィースラ。
芸術家カップルは、国家の圧力により悲惨な結末を迎え、
ヴィースラー自身も左遷されますが最後には、
ハッピー・エンド的な要素も準備されており、救われました。
奇しくも前回、そして今回と、
ベルリンの壁の崩壊を描いた映画を観ましたが、
(同じく東ドイツ側からの視点) 両方共、
心に残る大人の映画だったような気がします。