今日は又、夏が戻って
来たようです。
それでも昨夜などは・・。
満月に近いお月様と、
様々な音楽を奏でる虫達。
そして太陽の光と影、
高くなった空は、確実に秋の
移ろいを感じさせてくれます。
ここ2、3日、姿を見せなかった
蝶や赤蜻蛉が戻って来てくれました。
“月が上ろうとしているところで、
その前触れは、月の出そのものよりも、
もっと素晴らしくさえあった。
小道に沿って鬼百合が
『燃えるように』 咲いており、
忍冬の匂いが夢見るような
風の翼に乗って漂って来た。”
【「炉辺荘のアン」 第16章】
この描写は、『アンの世界』 の黄昏のものです。
晩夏の黄昏って、素敵ですものね。
こちらでも今夜も又、月が見れそうです。
鬼百合や忍冬こそありませんが、
チェリーセージやステビアの風が
吹いてくれれば・・と思っています。
ところで蝶はまだしもこの赤蜻蛉は、(冒頭の写真)
私がどんなに近付いても何をしても逃げません。
それは嬉しいのですが・・。
そんな事で他の天敵には大丈夫なのか・・
と、ちょっと心配にもなってしまいます。
一方、朝顔の葉っぱが大好きなバッタ。
昨日咲いたハイビスカスの花びらを早速1枚ずつ
広げて乾かし、今朝見てみると・・。
何とバッタも一緒です。
夜の事ですから恐らく気付かなかったのでしょうね。
勿論、バッタは生きていましたので、逃がしてやりましたが、
このバッタ、(朝顔以外では)黄色のハイビスカスが
殊の外、お気に入りです。
昨夜は偶々、オレンジ色の花びらに
止まっていたバッタ。
案の定と言いますか・・今日は写真の通り、
黄色の花びらの上に止まっていました。
同じハイビスカスなのに、ほとんど被害を受けない
赤やオレンジのものに比べて、こちらは穴だらけです。
こんなハイビスカスですが・・。
ハイビスカスの花びらは、5枚の花びらを
しっかり閉じ合わせて、その生命を終える事は、
先日も記しました。
でも、蟻にとっては、
このハイビスカスの花びらは、天敵なのですね。
いつだったか、ポプリにするべく
その閉じ合わせた花びらを開きましたら・・。
中で何十匹、何百匹? の蟻が、
堅く閉じた花びらの中で、出るに出られず、
もがき苦しんでいたものです。
蟻にとっては・・ハイビスカスの花は、
文字通り、蟻地獄だったようです。皮肉なものですね。
花は、様々な障害、天敵に打ち勝って
美しい花を咲かせるのですね。
そしてその花に群がる虫達にも
生きて行くために必要な草花。
小さな庭にも生きて行くための共存、なおかつ、
熾烈な生存競争が行なわれている事に気付かされます。