【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

色褪せない美意識

2007-08-28 17:55:37 | リラのお気楽ユメ日記
  
午前8時の朝顔   ↓               ↓                  ↓

  
午後2時半の朝顔


   



   今日は、昨日までと違い、
  起床時から太陽ギラギラの晴天・・
  と言うのとは違って、真珠色の空になりました。
  それにしても昨夜のお月様の美しかった事!

   今の季節は、唯一視線の先に丁度お月様が見え、
  お月様を眺めながら眠りに着く事が出来るのです。

   昔から 【暖炉のある部屋】 と同様に天窓に憧れ、
  星空を眺めながら眠れたら、どんなに幸せだろうと思ったものです。
  ちょっぴりそんな感覚にも浸る事が出来ました。

   折しも今宵は、皆既月食ですね。
  でも、どうやら見るのは無理なようです。
  何日も前から楽しみにしていたのですが・・。



   今日の玄関先の朝顔は、
  色が抜けて? 何とも
  涼やかな色になりました。

   そして、今の時期には
  朝だけでなく、ほとんど
  一日中、咲いていますね。

   それが真珠色の空に
  しっくり溶け込んで、
  思わず見とれていました。

   同時に庭では、いつの間にか
  白薔薇が綻んでいました。

   


   “真夜中に開く  わたしの白薔薇よ ・・・ どこからともなく  
  匂うて来る お前の 哀しい  眺めのさびしさ・・・”
   

   


   ~とは、薔薇の詩人、大手拓次の詩です。
  真紅の薔薇などと違って、白薔薇には
  どこか儚さ、淋しさが漂います。

   それでもやはり、バラは薔薇。
  凛とした気品と美しさには、誰も叶いません。

   


   “幸せは、自分が感じたその瞬間にあるもの。
  何にでも幸せを感じる人は、
  その瞬間が沢山ある人、
  本当に幸せな人と言える。”


   


   上の言葉は、絵だけではなく、
  エッセイや詩にも卓越した才能を見せた、
  大好きな中原淳一のものです。

   『赤毛のアン』 にも共通する、
  珠玉の言葉を沢山残した方でもあります。

   これらの言葉が綴られている本は、
  多分に絵の影響もあるのかも知れませんが、
  なぜか正座して読まなければならないような、
  そんな雰囲気を持っています。
  今日は、その中の一つの詩を記してみます。


 


  


            
            もしこの世の中に 風に揺れる 「花」 がなかったら
            人の心はもっともっと 荒んでいたかも 知れない

            もしこの世の中に 「色」 がなかったら
            人々の人生観まで 変わっていたかも 知れない

            もしこの世の中に 「信じる」 ことがなかったら
                一日として安心してはいられない

            もしこの世の中に 「思いやり」 がなかったら
               淋しくて とても生きてはいられない

            もしこの世の中に 「小鳥」 が歌わなかったら
            ひとは微笑むことを 知らなかったかも知れない

            もしこの世の中に 「音楽」 がなかったら
            この険しい現実から逃れる時間がなかっただろう

            もしこの世の中に 「詩」 がなかったら
            人は美しい言葉も知らないまま 死んで行く

            もしこの世の中に 「愛する心」 がなかったら
                  人間は誰もが孤独です
      
                   『「美しく生きる」~その美学と仕事より』  中原淳一