駒鳥たちは高い梢で歌い、 金色の空中を歓喜に溢れた声で満たしていた。 吹き寄せられた日光や雨により、 種が生命の躍動を始めている畑を越えて 沼や池の辺りから銀の笛のような 蛙の歌声が流れて来た。 赤い木苺の茂みの野性的な甘い、 清々しい匂いが空気を満たしていた。 ひっそりしずもる窪地に白い霧が立ち込め、 小川の縁には菫のような星が青く輝いていた。 【「アンの愛情」 第11章】 |
起床時こそ弱い雨が降っていましたが、
早い時間にその雨は上がりました。
ただ、なかなかスッキリという
訳には行きません。
今にも泣き出しそうな重い空と、
今日は少々の風も。
そのせいか肌寒さも相変わらずです。
この季節のこの寒さ・・
「若葉寒む」 とでも言うのでしょうね。
こんな天気なものですから、
うっかりする処でしたが、
今日から風薫る5月ですね。
5月と言えば薔薇の季節。
拙庭でも、今年は例年以上に
薔薇が沢山の蕾を付けています。
この薔薇に関しては、
昨年のあの暑さが幸いしたような
気がしてなりません。
さて先日、求めた 【硝子ペン】。
まだまだ水茎の跡、麗しく・・とまでは参りませんが、
このペンを手に持つ時の心の時めきは、他のペンにはないものです。
そしてそんな気持ちは、久しく立ち寄る事のなかった、
便箋売り場にも足を向けさせたり。
結局、求めるものがありませんでしたので、
後にする羽目になりましたが、これからの楽しみです。
頂いたパンフレットのキャッチフレーズは、
「あの人に手紙を書きたくなりました」 いいですね~!
心と心を繋ぐ手書きの文字。
こんな珠玉の時間、ちょっと忘れていたような気がします。