マウントフォード夫人の店の奥の客間は、 居心地のいい部屋だった。 テーブルクロスの掛かった 丸いテーブル があり、 古風な肘掛椅子 がいくつかと、 堅い感じはするが意外にクッションの効いた ソファが壁際にあった。 マントルピース の上には唐獅子などの置物や、 額縁に入ったエリザベス女王と マーガレット・ローズ王女の 色彩肖像画が置いてあった。(中略) その他にも色々あったが、どれ一つとして 美とか高尚な生活をてらうものはなかった。 しかしその結果はまさに誰もが 時間さえあれば座って楽しめるような、 楽しい気持ちのいい部屋になっていた。 【A・クリスティー作 「スリーピング・マーダー」】 |
五月晴れが続きます。
そんな天気の中、堅く閉ざしていた
薔薇の蕾が、ほっこりした瞬間。
この春、最初の薔薇が開花しました。
今、こぞって蕾を付けていますので、
これから順番に開花して行くでしょう。
まさに 「5月の薔薇」。
薔薇の季節。楽しみです。
その1番最初に咲いた薔薇を
待ち切れずに庭から採って来ました。
その薔薇が1輪増えただけ。
テーブル周りは昨日のままですが、
それだけに私は、まだまだ昨日の
「クリスティーの館」 におります。
こうなりますと・・。
『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』
の開店と致しましょう。
お通しするお部屋は、
「古色蒼然とした上記のようなお部屋になっております。
そのまま奥へどうぞ~!」 ~なんて。
そうそう、カップは・・つい、うっかりしていましたが、
先日京都で求めた硝子物がありましたっけ・・。
手描き風の花の絵が涼やかです。
今日は良いお天気ですから本当は外で頂きたかったのです。
でも今年は薔薇が増え、枝がせり出して来て、
嬉しい事にテーブルの目の前で薔薇が咲きそうです。
しかも、それはバニラ色の薔薇。
どうせなら、(マネだったかモネだったか・・いつか見た絵のように)
その薔薇が咲いてからと・・。
薔薇に包まれた、ロマンティックなお茶タイムは、
その時までお預けです。