【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

螺旋階段の淑女

2011-05-20 15:15:05 | 薔薇の追憶









ジェーンが着いた時、
うららか街60番地では午後のお茶の最中であった。
淡紅うすべに色の金魚草やチューリップや羊歯しだ
惜しげもなく飾った広い客間には大勢の人がいた。
母はゆったりした、引きずるほどの レース の袖が
付いた蘭色のシフォンをまとい、笑い興じていた。
(中略)
ゲルトルード伯母さんとシルビア伯母さんは、
ベニス・レース で包まれた姿で、
長いピンクの蝋燭が灯っているテーブルで
お茶を入れていた。
                   【「丘の家のジェーン」 4.】


   


   五月晴れが続きます。
  巷では連日、「夏日」 ~なんて言っていますね。

   しかしながら朝晩の気温の低さも相まって、湿度がなく、
  カラッとしているからでしょうね、家にいる限り暑さは全然感じません。
  







   さて、今日の薔薇。
  リラ版 「深紅の淑女」 が、
  遅ればせながら・・と開花。

   この薔薇を目にするにつけ、
  なぜか螺旋(らせん)階段の上に
  艶然と立つ淑女を連想したものです。

   勿論、大きく膨らんだ袖に、
  広がったスカートのドレスを着た淑女。

   初めは 「公爵夫人の薔薇」 こそが
  薔薇の中の薔薇と思ったものですが、
  こちらの薔薇も、どうしてどうして。

   色も同じ紅ですが、
  深みのある色、深紅。

   自分の中では 「真紅」 と 「深紅」
  ~なんて一応区別してはいますが、
  果たしてどうなのでしょう。

   公爵夫人ほど大輪ではありませんが、
  華奢(きゃしゃ)なこの薔薇、
  アンをも連想して。

   「深紅の貴婦人」 と名前を変えようかしら・・?
  そうそう、貴婦人と言えば・・。

   うっかりしていましたが、
  「白い貴婦人」 は、既に存在していましたね。

   申すまでもなく、こちらのバニラ色の薔薇。
  やはり貴婦人ですね~!