


ジェーンが着いた時、 うららか街60番地では午後のお茶の最中であった。 淡紅色の金魚草やチューリップや羊歯を 惜しげもなく飾った広い客間には大勢の人がいた。 母はゆったりした、引きずるほどの レース の袖が 付いた蘭色のシフォンを纏い、笑い興じていた。 (中略) ゲルトルード伯母さんとシルビア伯母さんは、 ベニス・レース で包まれた姿で、 長いピンクの蝋燭が灯っているテーブルで お茶を入れていた。 【「丘の家のジェーン」 4.】 |

五月晴れが続きます。
巷では連日、「夏日」 ~なんて言っていますね。
しかしながら朝晩の気温の低さも相まって、湿度がなく、
カラッとしているからでしょうね、家にいる限り暑さは全然感じません。


リラ版 「深紅の淑女」 が、
遅ればせながら・・と開花。
この薔薇を目にするにつけ、
なぜか螺旋(らせん)階段の上に
艶然と立つ淑女を連想したものです。
勿論、大きく膨らんだ袖に、
広がったスカートのドレスを着た淑女。
初めは 「公爵夫人の薔薇」 こそが
薔薇の中の薔薇と思ったものですが、
こちらの薔薇も、どうしてどうして。
色も同じ紅ですが、
深みのある色、深紅。
自分の中では 「真紅」 と 「深紅」
~なんて一応区別してはいますが、
果たしてどうなのでしょう。
公爵夫人ほど大輪ではありませんが、
華奢(きゃしゃ)なこの薔薇、
アンをも連想して。
「深紅の貴婦人」 と名前を変えようかしら・・?
そうそう、貴婦人と言えば・・。
うっかりしていましたが、
「白い貴婦人」 は、既に存在していましたね。
申すまでもなく、こちらのバニラ色の薔薇。
やはり貴婦人ですね~!
