
【「長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)」】

暖かな黄金色の雲の浮かぶ心愉しい午後だった。 (中略) 扉口から吹き入る快い微風は、 庭から幻想的な匂いと、 リラやミス・オリバーが笑ったり喋ったりしている 蔦の垂れ下がった一隅の楽しそうな 賑やかな声のこだまを運んで来た。 リラ・プライスがいる所にはどこでも笑いがあった。 【「アンの娘リラ」 第1章】 |


朝の早い時間こそ真珠色の空でしたが、その後、青空に。
大層、良いお天気になりました。気温も、ぐんぐん上昇。
それは暖かいを通り越して暑く。一気に夏日の到来です。
今日は微風があり、窓越しには涼しげな青い花を付けた、
「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」 が右に左に大きく揺れているのが見えます。
見るともなしに見ていますと・・。
1枚の花びらが、ひらひらと舞ったかと思うと、どこからか1頭の白い蝶・・。
留まったり離れたりを繰り返しています。
かと思えば・・目の前をのっそ、のっそと、これも白い猫が。
そう言えば、最近しばしば目にする猫です。
こちらをじっと伺い、私が立ち上がると急いで逃げる・・。
いつもの光景です。


【「鬼田平子(オニタビラコ)」】・【「傍食(カタバミ)」】
さて、雑草という種類の花はありませんが、
一口にそんな風に言われている野の花に心、惹かれます。
冒頭の写真の 「長実雛罌粟」、何ともユニークな名前の 「鬼田平子」 等など。
“なぜにあなたは、そんなに華奢(きゃしゃ)なんですの・・?”
思わず、問いかけたくなるような楚々とした風情。
写真は拙庭に咲いた、それらの花ですが、
長実雛罌粟に至っては、去年まではせいぜい1輪か2輪程度だったものです。
今年になって、あっちにもこっちにも・・一気に増えて来ました。
増えたと言えば、「アカザ」 も。
「僕、夜のうちに伸びる アカザ草 のように大きくなるって、
リンドのおばさんが言うよ」 【「アンの青春」第27章】
~だそうですから楽しみです。アカザって、食用にもなりますものね。
それにあやかって、いつの間にか消滅してしまう、カモミールも再度植えました。
今度こそ・・という気分です。