【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

羽ばたいて ~ 朱鷺色の薔薇

2014-06-01 18:51:51 | 薔薇の追憶





【朱鷺色の薔薇】







「いつも 6月 ばかりの世界に住んでいたら、
どんなでしょうね」
薄暮の果樹園の香気と花の間を抜けて
正面階段へ現れたアンは、こう言った。
(中略)
「そうだったら飽きちまうだろうに」
と言って、マリラは吐息をついた。
「そうでしょうね。
でも今のところは、今日のような
美しい日なら当分飽きそうもないくらいよ。
どんなものでも 6月 を好きなのね」                   
                  【「アンの愛情」 第28章】






   早いもので今日から6月ですね。今日も快晴。
  爽やかな五月晴れから一気に夏がやって来ました。
  日本各地、早くも猛暑日の所があったようですね。

   こちらも15時の最高気温は、何と33度とか。
  実に盛夏並みの気温ですが、幸い湿度がありません。

   木陰や家の中にいる限り、
  あまり暑さを感じないのは、こういう訳なのですね。

   6月と言えば、『アンの世界』
  少々、暑いですが今が一番、『アンの世界』 に近い6月ですね。











【朱鷺色から珊瑚色に変わった薔薇】






   さて、例の薔薇は蕾の紅色から、
  正確に言えば、「真朱(まそお)」 でしょうか・・?

   「朱鷺(とき)色」、「珊瑚(さんご)色」 と・・
  開花するに従って、本来の色(ラベルの写真)に近付いて来ました。

   オレンジがかったピンク・・。
  これって、まさに珊瑚色ではありませんか。

   それにしても 「朱鷺色」・・何と美しい言葉なのでしょう。
  この色だって、一言で言えば 「ピンク」 なのでしょうが、
  ピンクと呼ばれる色には幅がありますものね。

   牡丹色、撫子色、石竹色、紅梅色、桜色、(青味、紫味系)から、
  桃色、珊瑚色、朱鷺色、曙色(黄味系)等など・・。
  こんな色の名前で呼ぶと、色の微妙な差が一目瞭然です。

   これからは、知る限りの日本の伝統的色の
  名前を使う事にするとしましょう。
  それには色の感性も磨かなければなりませんね。

   それにしても変化する薔薇の色から、
  こんな奥義(おうぎ)を学ぶなんて。
  「たかが薔薇、されど薔薇・・」 といったところですね。