



【キラキラを纏って ~ 雨粒の宝石】

・・・巨大な涼しい影が緑の波のように 楓の葉を呑み込み、 雲がそこまで下りて来た。 すると水しぶきを上げ、ヒューという 風の音と共に雨が降り出した。 夕立は木の葉に当たり、 煙る赤い街道を踊りまくり、 古い鍛冶場の屋根を陽気な音を立てて打った。 (中略) しかし、雨は降りやんだ。 降り出した時と同様、不意に降りやみ、 太陽が濡れた木々にきらきらと輝いた。 (中略) 急に辺りは驚くほど爽やかに美しくなった。 【「アンの幸福」 第2年目.2.】 |

今日も引き続き晴れでしたが、午後になって夕立。
俄(にわ)かに辺りが暗くなったと思いましたら・・。
バケツの底をひっくり返したような雨。幸いな事に雷は鳴りません。
そして激しい雨も最初だけでしたから、事なきを得たという訳です。
それでも30分も降ったでしょうか・・?
その後は、何事もなかったかのように素知らぬ顔。
その変わり身の早さに脱帽です。




シャワーの後は、
いつもの常套(とう)句、
「空気がピカピカ
輝いているわ」
~ですね。
しかしながら、
このフレーズも随分、
久し振りな気がします。
何だか懐かしくて。
庭の植物たちは、
カラカラに乾いていました
から、明らかに嬉しそう。
尤も昨日、水やりを
さぼった事も原因の一つに
あるのですけれど。
ともあれ、見慣れた花も
一たび雨に打たれると、
ガラッと趣きが変わります。
「水も滴(したた)る・・」
~とは、まさにこの事ですね。