【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

春、芳香一番乗り

2015-03-13 17:35:05 | 香る庭の花綴り














 「今日は花の天使が花に呼びかけながら
世界中飛び歩いていたんだよ。
僕にはあの森の側の丘の上を
飛んでいる青い翼が見えるんだ」
(中略)
「花の天使のはそうじゃないんだ。
薄い、ぼうとした青い色をしていて、
丁度、谷の霞のようなんだよ」                 
                  【「虹の谷のアン」 第3章】






   朝は随分、寒かったけれど、
  昨日辺りから再び春を感じるようになりました。

   寒かったり暖かかったり。
  一日のうちでも寒暖差を感じます。

   こんな風に一喜一憂しながら、
  本格的な春を迎え、暑くなって。

   今度は暑さを嘆きながら涼しくなる秋を待ち・・。
  アッという間に一年を終えるのでしょう。

   ~なんて。まだまだ若い月。
  今からこれでは先が思いやられますね。

   さて、性懲りもなく又々、菫(スミレ)の登場です。
  そう言えば、菫って、天使の翼のようですね。

   俯(うつむ)く菫の姿、その可憐さは
  誰しも認める所ですが、その芳香も忘れてはなりません。

   『アンの世界』 では、すっかりお馴染みの花。
  それは同様に日本でも。

   そう言えば日本は、かなりの菫大国なのですね。
  (世界に500種と言われる菫が我が国には約60種。
  変種を含めると200種を越えるとも言われています)

   そのため昔から人々に親しまれ、
  『万葉集』 や 『枕草子』 にも登場し、
  和泉式部や松尾芭蕉も歌っていますものね。

   兎にも角にも万葉の時代から人々は、
  春になると野に出て菫摘みを楽しんだと言います。

   それにしても菫は、可憐さゆえに
  摘み取られる運命(さだめ)なのでしょうか・・。

   ともあれ、これから野季節、
  菫を筆頭に芳香の花が目白押しです。

   ヒヤシンスや水仙などの球根を初め、
  4月には香りの王様、ジャスミン、
  満を持して香りの女王薔薇と。

   そうそう、菫と薔薇は、
  とても相性の良い香りだそうですね。