【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

花びらデザート召し上がれ~!

2011-05-19 16:47:16 | ハーブと香り雑学







オリビア叔母さんはペギーと私が ポプリ にする為、
遅咲きの 薔薇 を摘む手伝いに行っている時、
その人の事を話してくれた。(中略)
この日の叔母さんはぼんやりと薔薇を摘み、
思いを遥か彼方かなたせている様子で、
美しい花びらを小さな 甘草かんぞう の籠に振い込んでいた。
                      【「アンの友達」 7.】
 【注:(ポプリ)色々の花の花びらを集めて香料と混ぜ、
     壺に入れたもの。室内を香らすために使う】
 



   こちらは今日も
  爽やかな五月晴れとなりました。

   全国的にも
  晴れマークなのでしょうか。

   こんな日は気持ちが
  良いものですから、
  ついつい庭にいる時間が
  長くなってしまって。

   でも紫外線の量は、今の季節、
  最大なのだそうですね。
  気を付けなければいけません。

   さて、今私はこんな風に
  庭から摘んで来た、
  真っ赤な薔薇に囲まれています。

   活きたそれも然る事ながら
  今年は、ドライにも。

   そんな時、誕生日プレゼントとして
  高校時代の親友から贈られたのは、
  花柄の珈琲カップ(後日紹介)と
  薔薇の花びら石鹸。

   デザート皿の上に載っているのは、
  実はその石鹸なのです。(ワコール製)
  真ん中の薔薇は、ポプリとして摘んで来た我家の薔薇です。







   

   しかもその花びら石鹸には、
  本物の薔薇の香り(エッセンシャルオイル)がたっぷり。

   こうなれば、この際、
  思い切り薔薇の香りに包まれたくなりました。薔薇尽くしですね。

   久し振りですが、薔薇の香りの芳香浴も加えましょう。
  ちょっと贅沢に薔薇茶をくゆらせて。

   下から暖めると仄かな薔薇の香りが漂います。
  これも久し振り、しばしゴージャス & 幸せ気分に浸らせて頂きました。

初夏に舞う妖精たち

2011-05-18 15:58:28 | ハーブと香り雑学



ジャイルズはゆったりと
ローラーに寄りかかっていた。
グエンダは 薔薇 の芽をはさみで切っていた。
ミス・マープルは少し奥に引っ込んで
蔓草 にかがみこんでいた。
マニング老人は熊手を杖代わりにしていた。
全て昔ののんびりした朝の話し合いと
古き良き時代の庭作りに向いた道具立てであった。
(中略)
「ご近所のユール夫人は、イチイ の垣を
リスの形に刈り込ませたものでした ――
それからランバート大佐 ――
いつも ベゴニア の綺麗な花壇を作っていましたよ。
花壇作りも今じゃ流行遅れですがね。
あっしがこの6年間、何度前庭の花壇を埋めちゃあ
を植えたか話したくもありませんや。
皆もう ゼラニウム や素敵な ロベリア
縁どりなんかに見向きもしなくなったようでさあ」
          【A・クリスティー作 「スリーピング・マーダー」】


   昨日と違って今日は、快晴の朝を迎えました。
  カラっとして爽やか、ヒンヤリ。こんな時の定番の言葉は、そう高原の朝。
  その5月の爽やかさは、この時間になっても続いています。

   実は、その予感は昨夜から。
  思いの外、冷えた事と休む前に眺めた満月のお月様が、
  ハッとするほど綺麗でしたから。それは、この季節には珍しい青褪(ざ)めた月。

   しかも丁度、カーテンとカーテンの隙間から
  顔を出しているという、おまけ付きです。
  (暖かくなってからは雨戸を閉めていませんので)

   こうなれば勿論、お月様と共に眠りに着けるという数少ない幸運にも。
  ただ昨夜は月明りが、やけに明るく感じられたものです。
  従って勿体ないけれど、すぐに閉じる羽目に。

   そう言えば、どなたかが言っていらっしゃいましたね。
  震災以来、街は暗くなったけれど、月明りや星明りがある事に気付いたと。

   自然は、天災という不幸を時にもたらしますが、
  その同じ自然に私達人間は、どれだけ癒やされて来た事でしょう。
  改めて考えさせられます。





   さて、薔薇に現(うつつ)を抜かしている間に、
  拙庭では着々と世代交代が行われています。

   蔓日々草(ツルニチニチソウ)の青い花は、まだまだ現役ですが、
  そのお隣には同色の花菖蒲が顔を覗かせました。(冒頭の写真)
  
   かと思うと、あれほど席巻(せっけん)していた、
  西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)は、そろそろ終焉に。
  
   代わりに登場したのは、ワイン色の蕾を付けた 「羽衣ジャスミン」。
  いつも思うのですが、真っ白な花を咲かせる花とは思えないような蕾の色。
  尤も下の地域では、既に満開のお宅もありましたけれど。

   それに忘れてならないのが、ハーブの可憐な花たち。
  ローズマリー、チェリーセージ等、お馴染みの花も続々です。

   それにしても・・。小さなハーブの花は、妖精が舞っているようにも見え・・。
  その上、奇しくも花菖蒲は 「初夏の妖精」 とも呼ばれているのだとか。
  従って今日のタイトルは、これで決まりです。

微笑んだ公爵夫人

2011-05-17 16:38:38 | 薔薇の追憶




紅薔薇 は真っ盛りだった。
セーラは元からこの紅薔薇が好きだった ――
薔薇自身、セーラと同じく、
溌剌はつらつとした生命の喜びで活き活きとしていた。
(中略)
片隅にどんなに機嫌をとっても
1度も花の咲かない薔薇の茂みがあり、
セーラはそれを 「気難し屋の薔薇」 と
いつも呼んでいたのが、見よ!
この夏には何年もの間秘められていた美しさが
あまたの白い花となり、
そこはかとなくかぐわしい香りをたたえた
浅い象牙ぞうげの杯を思わせた。
                     【「アンの友達」 6.】 


 

   今日も概ね晴れの天気となりました。
  ただ今日は太陽が顔を出しては
  いるものの、空はぼんやり。

   遠くがあまり見渡せません。
  ひょっとして黄砂・・?

   でも、天気予報ではそんな事、
  一言も言っていませんでしたっけ。

   それよりつい今しがたには、
  パラパラ~ッと雨。
  
   ちょっぴり風も出て来て、肌寒さも。
  でも、パ~ッと太陽。変な天気。

   さて拙庭には、この華麗な花姿から
  私が「公爵夫人の薔薇」と呼んでいる
  真紅の薔薇があります。

   品種の違う、もう一つは、
  「淑女の薔薇」。

   一足先に、その公爵夫人が
  今、満開です。

   ただ、バニラ色の薔薇。
  秋から冬に咲く、シミ一つない美しさと比べますと、少々見劣り。

   別に虫が付いている訳でもないのですが・・。
  ~なんて。
  
   薔薇も、十分美しいのにこんな事言われて、
  たまったものではありませんね。それにしても・・。

   今更申すまでもありませんが、薔薇の効果って計り知れないものがありますね。
  マリー・アントワネットやエリザベートを初め、
  世界の美女たちは、こぞって薔薇を愛したものです。

   それは肖像画の中にも如実に表れています。
  薔薇を手にしたり髪に挿したり。ある時は背景に、又ある時はドレスと・・。

   そう言えば、目の前の写真立ての写真も、トマス・ゲインズバラの薔薇の肖像画。
  そして、ジュエリー、靴など、様々なアイテムにも。

   そうそう私、今、薔薇柄のワンピースを着ています。
  勿論、普段着で全くの偶然ですけれど。
  
   でも、普段使いのタオルを薔薇柄にしたり、薔薇のカップやお皿を揃える・・。
  こんな事も、薔薇ならではの楽しみ方ですね。  

街角の素敵

2011-05-16 18:22:58 | レトロ(素敵)な空間~散策
  


【以前は蔓薔薇のアーチだった玄関】

「ああ! 5月 の夕暮れの中を何とも言えなく
美しい散歩 をして来たのよ。
痩地やせちで道草してこの さんざし を摘んだの。
『すみれの谷』 を通って来たけれど、
まるですみればかりの大きな鉢のようよ ――
可愛らしい、空色のすみれ。
匂いを嗅いでごらんなさいな、マリラ ――
吸い込んでごらんなさいな」
                【「アンの愛情」 第22章】
 

   晴天が続いています。
  こんな天気ですから、日中はかなり暑くなりますが、
  それでも朝晩は、ヒンヤリ。5月らしい爽やかな陽気になっています。

   さて、今日は自動車免許更新に行って来ました。
  昨日も外出しましたので、今日はゆっくりしたかったのですが・・。
  とは言え、今日も帰り道、道草です。

   警察署からちょっと裏通りに入ってみました。
  この辺りは、滅多に来ることのない場所。

   アラ、アラ・・こんな所に昔懐かしい、昭和の面影たっぷりのお店が・・。
  コロッケに、ちょっぴり食指が動きましたが又、今度・・。
  それにしても一体、この町に何年住んでいるのでしょう。

   そしていつの間にか、【いつかのお店】 の前に。
  以前の蔓薔薇に囲まれた、フランスの田舎風の家の雰囲気はなくなっていましたが、
  やはり冬のあの季節よりは断然素敵! 蔦(つた)の新緑が目に眩しいです。
  





  
   野にも道端にも目新しい野の花が・・。
  又、この季節のお馴染みの花、「母子草」、「松葉海蘭」にも出会ったものです。
  
   でも、こちらもこの次に。
  自転車ですから、「ア~ッ」 と溜息と共に通り過ぎただけです。
  なかなか アン のように、美しい散歩 とは行かないようです。
  
   一方、こちらのお店は昨日見つけたお店。南フランスのイメージでしょうか・・。
  1度、友達を誘って出掛けてみましょう。

   

5月の薔薇

2011-05-14 18:21:18 | 薔薇の追憶




私は テニスン を好きだが、
時々、彼は私を怒らせる。彼は美しい ――
けれども完全なる芸術家 キーツ のように
余りに美し過ぎはしない。(中略)
キーツ は余りにも美に満ちている。
彼の詩を読んでいると、
まるで薔薇の中で息詰まるような気がして、
冷たい空気を吸いたくなったり、
山の頂きの厳しさを恋しく思ったりする。
              【「エミリーはのぼる」 第19章】
 



   今日は、カラッとした五月晴れ。
  昨日のような黄砂もありません。

   気持ちの良い一面の青空が
  広がっていたものです。

   そう、これなんです。
  私の待ち望んでいた季節は。
  5月は私の季節。

   と申しますのも、
  今月は私の誕生日。

   つい3日前に迎えたばかりですが、
  あの アン が焦れた月でもありますね。

   「もし、あたしの両親が
  あたしに相談して
  くれたのなら、3月には
  ならなかったでしょうよ。
  勿論、あたしは春の盛りに
  生まれたいと言ったでしょうからね。
  さんざしや菫の花と一緒に
  この世へ現れるのは素晴らしいわね」
            【「アンの青春」 第13章】

   さて拙庭に、ご覧のように薔薇が、
  あっちにもこっちにも咲き、嬉しい悲鳴を上げています。

   『アンの世界』 では、薔薇のみならず、
  様々な花の宝庫です。勿論、自然の美しさも。

   それは、「春には誰でも詩人になれる」 そうですから、
  詩人の話題にも事欠きません。(日常会話に良く出て来ます)

   次に紹介する ジョン・キーツ もそうですが、
  ミルトン (アンの幸福)や 、ロングフェロー (アンの青春)等など・・。

   英国風の紅茶を頂きながら、時にはこれらの詩を朗読してみる・・。
  いいえ、アンのように、すらすら暗誦出来るなんて、大層素敵な事に思えます。

空想は 夏の季節の喜びを
ごっそりと運んで来る。
露の芝草、灌木かんぼくの小枝から
5月のあらゆる花の蕾や 釣鐘草を。
静かに こっそりと忍びながら
積み上げられた 秋の全ての豊饒ほうじょうを。
空想はこれらの愉しみを 一つのカップの中に
3色の葡萄酒のように 混ぜ合わせ
お前は それをぐっと飲み干す 又お前は、
遠くから穫り入れの唄を 手に取るように聞くだろう
刈り取られた麦の さらさら鳴る音、
楽しい小鳥たちが 朝の唄を歌うのを。
丁度その時 ―― 耳を傾けるのだ ――
それは 4月初めの揚げ雲雀ひばり
又枝屑や 麦藁を漁って せわしく鳴く 深山烏みやまがらすだ。
お前は一目で 雛菊や 金盞花きんせんかに気付くであろう。
白い羽根飾りのある百合と、又垣根に
初めて咲いた桜草を。
萎れたヒアシンス、いつも
5月半ばの青玉色の女王花を。
全ての木の葉や 花々が
同じ季節の雨を浴びて 真珠の玉で飾られるのを。
                  ~「ジョン・キーツ詩集」 より
  

薔薇の木陰のティータイム

2011-05-13 16:23:56 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編






エリックが家に入ると、ウィリアムソン夫婦は
台所で お茶のテーブル に着いていた。
(中略)
白塗りの壁に帽子を掛け、
エリックが自分の席に着くと、
おばさんは母親のような微笑を見せた。
背後の窓の外には樺の木立があり、
西に傾いた日を受けて輝き、
海のような下映えは風が吹き過ぎる度に
黄金の大浪のようにそよいだ。
             【「果樹園のセレナーデ」 4.】 


   やっと雨は上がり、“朝から太陽” は、
  随分、久し振りのような気がします。

   ただ、太陽こそ顔を出しているものの、
  生憎、黄砂に覆われています。

   今日は暑からず、寒からず・・
  ここ2、3日の蒸し暑さが、
  まるで嘘のような五月晴れ。

   そんな爽やかな天候だけに、
  残念でたまりません。

   福島原発の放射性物質の飛散も
  困りますが、この黄砂も困りますね。

   空が見えない鬱屈感も然る事ながら、
  これにも様々な有害物質が、
  含まれているのだとか。

   それにしても本来の青空が、
  鉛色の空ではたまりません。

   さて、そんな中ではありますが、
  例の薔薇が微笑んでくれましたので、戸外でお茶・・となりました。

   ひとまずは薔薇の季節を祝して? ワインで乾杯と致しましょう。
  と言っても、ローズマリーワインですが・・。
  となれば、『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店です。



     ここで、ミス・マープルよろしく編物でも・・
    と、したい処ですが、昨日の続きの本を。

     あまり長居したくありませんので、
    こんな本が手頃かも知れません。
    (昨日の本は)中は、こんな風になっています。 

          一応英語ですが、
    絵を見ているだけでも楽しいですし。

   そうそう、ミス・マープルで思い出した
    のですが、今、これまで敬遠していた、
    モチーフ編みにハマリつつあります。

         これからの季節、
    木陰で毎日1個だけモチーフを編む。

     そんな風にして編んだモチーフは、
       枯葉舞う頃、暖炉の前で? 
         繋ぎ合わせる・・。

      何だか、ロマンティック・・。
      どんな模様にしましょうか・・。
  
   ~なんて考えながら、ぼんやり過ごすのも
      私にとって貴重なひと時です。                     

季節を編むレース

2011-05-12 17:57:37 | 私の手作り夢時間




スーザンはマーシャル・エリオット夫人でさえ
着た事もない程手の込んだ新調の黒絹の
ブラウスを着込み、幅がたっぷり5インチはある
入り組んだかぎ針編みの レース に、
勿論それに似合った挿しこみの入っている
白い糊のきいたエプロンを掛けていた。
                  【「アンの娘リラ」 第1章】 


   起床時こそ雨はやんでいましたが、その後、降ったりやんだり。
  午後になって、やっと晴れ間も出て来ました。

   それにしても昨夜は良く降りました。
  普段は、ほとんど聞こえない雨音が良く聞こえましたから。

   さて、上記にもありますように、
  アンの家のお手伝いさん スーザン は、レース大好き。
  しかも5インチ(約12.7㎝)もあるレースなんて。
  


   ところで昨日椅子の上に置いていたレース、今日は早速、本来のカフェカーテンに。
  そして、いつかのレースの 【クロススカート】? も取り出しました。
  この際、今の季節にぴったりの、レースに着替えです。

   途端に優雅な気分に。
  こんなレースのテーブルの前では、アンならぬ、
  「若草物語」 のおっとり、お澄ましのメグ気分かしら!?
  
   これこそ、「貴族の織物」 と言われる所以(ゆえん)ですね。
  それに、レース越しに眺める緑は何と優しいのでしょう。

   これこそ、レースの魔法なのかも知れません。
  しかも市販の物ではなく、手作りだという事に、
  ほんのちょっぴりですが、満足感も味わっています。

   それにしても僅か数日前にはあんなに小さかった薔薇が、大きくなりましたこと!
  でも、薔薇とレースも相性抜群ですね!  

暮らしの綺麗色

2011-05-11 16:00:17 | 私の手作り夢時間


ミス・ジェーン・マープルは、
いつもの 窓の側 に座っていた。
その窓からは庭が見渡せる。
かつては彼女の自慢の種の庭だったのだが、
今はそうは言えない。
最近では庭に目をやるたび心が痛む。
ここしばらく彼女は庭仕事を禁じられていたのだ。
かがみこむのも、土いじりをするのも
いけないという訳だ ――
         【A.クリスティー作 「鏡は横にひび割れて」】


   連日の雨模様となりました。
  最近では、2日と続けて雨など降る事はありませんでしたのに。
  早くも梅雨のようなサマに嫌気がさしています。

   それでもその合間を縫って庭に。
  つい昨日、支柱を立てたばかりと言いますのに、
  薔薇は雨の重みで思い切り腰を低くしています。

   勿論、蔓(つる)薔薇ではないのですが、思いの外繁りましたので、
  ふと、アーチに絡ませば素敵! ~なんて思ったものです。ちょっと思案中。



   さて上記の文章は、ご存知 A.クリスティー 『鏡は横にひび割れて』 の出だし部分です。
  『アンの世界』 と、クリスティー物に共通点があるという事は、
  これまでにも再三、述べていますね。

   ミス・マープルは、「パティの家」 の ジェムシーナおばさん と重なります。
  イメージ的には随分、異なりますが、いつも暖炉の前で編物をしているのは一緒。
  又、いつも窓の側に座っている処は リンド夫人 にも。

   ところで、ヨーロッパでは 「貴族の織物」 とも呼ばれているレース。
  その名の通り、レースは、そこにあるだけで、ゴージャスな雰囲気に。
  写真は暇に任せて編んだ、レース類です。

   冒頭の写真は縁飾り。
  2枚目の写真の 「薔薇模様のレース」 も本来はそうですが、
  幅が広い分、こちらは棚飾りにも。
  
   そうそう、以前にはこの同じ模様でカフェカーテンを編んだ事もあります。
  勿論、丈もより長く、幅も広げなければいけませんが・・。
  カフェカーテンと言えば、椅子に敷いているのがそうです。
  
   元々は、チェアバックだったものを応用。
  本来のカフェカーテンで、そのうち登場させますので、その時はよろしく。 

華をまとう喜び

2011-05-10 15:30:15 | 私の手作り夢時間


「やっぱり本当の薔薇は ピンク のだけね」
と、アンは言った。
アンは果樹園の丘オーチャード・スロープの家の西向きの部屋で
ダイアナの花束を白いリボンでわえていた。
「ピンクの薔薇は愛と誠実の花よ」
                  【「アンの愛情」 第29章】


   こちらは久し振りの雨となりました。
  小ぬか雨。しかも降ったりやんだり。
  
   ここ3日間(今日も)連続夏日でしたから
  まるで梅雨のようにじめじめしています。

   そんな中咲いた、第2弾の薔薇。
  それは、アン 曰く、本当の薔薇の? 
  ピンクの薔薇。

   雨に濡れたそれは、
  まるで匂い立つよう・・。
  
   もう少し待てば良いのに待ち切れなくて
  カシャッ! それにしても慌ただしいこと!

   さて、冒頭の写真。
  花は花でもレースの花が咲きました。
  
   と言いますか・・ご覧の通り、
  レースのカーディーガンが、やっと完成。
  (帽子とストールは違います)

   私の手は、いつの頃からか緩くなり、ハナから本の通りには出来ません。
  おまけに8号針の指定が12号針、ただでさえ編みにくい絹糸と来ています。
  
   思い切り糸を引っ張ったものですから、指が痛くなりました。
  こんな思いをして編んだものですが、何とか形になり、ほっとしています。

   こんな時思うのは、中国製品の安さ。
  糸だけで(絹糸という事もありますが)ゆうに1万円は越えますのに、
  巷では1万円以下で売っていますもの。

   プラス、編む手間なんて考えましたら・・。ちょっと複雑な気持ちです。
  でも、 レイチェル小母さん に至っては、手編み掛布団を作るのですものね。
  それにしても、キルトのみならず何でも出来るレイチェル小母さん、尊敬します。 
   
   「レイチェル小母さんは秘蔵の 『タバコ縞』 の
  手編み掛布団 をあんたに贈ったけれど、
  あたしが結婚する時にも1枚下さるって言ってなさるわ」

                              【「アンの愛情」 第29章】

薔薇時間のお茶

2011-05-09 16:55:55 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編






マウントフォード夫人の店の奥の客間は、
居心地のいい部屋だった。
テーブルクロスの掛かった 丸いテーブル があり、
古風な肘掛椅子 がいくつかと、
堅い感じはするが意外にクッションの効いた
ソファが壁際にあった。
マントルピース の上には唐獅子からじしなどの置物や、
額縁に入ったエリザベス女王と
マーガレット・ローズ王女の
色彩肖像画が置いてあった。(中略)
その他にも色々あったが、どれ一つとして
美とか高尚な生活をてらうものはなかった。
しかしその結果はまさに誰もが
時間さえあれば座って楽しめるような、
楽しい気持ちのいい部屋になっていた。
         【A・クリスティー作 「スリーピング・マーダー」】 






   五月晴れが続きます。
  そんな天気の中、堅く閉ざしていた
  薔薇の蕾が、ほっこりした瞬間。

   この春、最初の薔薇が開花しました。
  今、こぞって蕾を付けていますので、
  これから順番に開花して行くでしょう。

   まさに 「5月の薔薇」。
  薔薇の季節。楽しみです。

   その1番最初に咲いた薔薇を
  待ち切れずに庭から採って来ました。
  その薔薇が1輪増えただけ。

   テーブル周りは昨日のままですが、
  それだけに私は、まだまだ昨日の
  「クリスティーの館」 におります。
  こうなりますと・・。

   『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』
  の開店と致しましょう。

   お通しするお部屋は、
  「古色蒼然とした上記のようなお部屋になっております。
  そのまま奥へどうぞ~!」 ~なんて。







     そうそう、カップは・・つい、うっかりしていましたが、
    先日京都で求めた硝子物がありましたっけ・・。
    手描き風の花の絵が涼やかです。

     今日は良いお天気ですから本当は外で頂きたかったのです。
    でも今年は薔薇が増え、枝がせり出して来て、
    嬉しい事にテーブルの目の前で薔薇が咲きそうです。

   しかも、それはバニラ色の薔薇。
  どうせなら、(マネだったかモネだったか・・いつか見た絵のように)
  その薔薇が咲いてからと・・。

   薔薇に包まれた、ロマンティックなお茶タイムは、
  その時までお預けです。