【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

幸せ色の花野

2015-03-19 19:05:50 | 路傍の花~道草











 近くの、小川が流れている谷間には、
雨で暗緑色となったえぞ松の若木が
一面に立っていた。
その上を灰色の雲が重く垂れ込めている。
一瞬、魔法のように西の雲間から
日光が射し出た。
たちまち丘のクローバー畑は
鮮やかな緑色で燃え上がり、
三角形の海はすみれ色に光った。 
                【「エミリーはのぼる」 第13章】










【黄昏の空 ~ 午後5時50分】






   こちらは雨となりました。たいそう暖かい雨。
  最近、木曜日と言うと、雨が降るような気がします。

   「木曜日って、何だか雨ばかりですね」
  商品を届けて下さった、生協の方に言うと、
  「朝から皆さんにそう言われます」 と。
  どうやら皆さん、思う事は同じようです。  


   その雨も午後になって上がりました。
  写真は、雨の上がった黄昏の空です。








  









   さて、昨日は久し振りに道草です。
  歩くと汗ばむほどの陽気。
  そもそも 「道草」 とは・・。

   馬に乗っていればガソリンはいらない。
  その代わり飼い葉が必要になるが、
  馬は道端の草でもエネルギーを補給出来る。

   ただ手綱を緩めて馬を休ませていると、
  進行が遅れてしまう。

   「道草を食う」 とはそこから生まれた日本語とか。
  含蓄(がんちく)のある言葉ですね。

   そんな道草の途中、どこの家からでしょう、
  昨日は初めて沈丁花の香りを嗅ぎ、
  鶯(うぐいす)の鳴き声も聞きました。

   そうそう、冒頭の写真。
  私の中では、きんぽうげなのですが、
  葉っぱが違うような気も。
  でも、「きんぽうげの咲く野」 っていいですね。

   そしてこの季節の風物詩、大相撲の幟(のぼり)。
  法照寺は、江戸時代からの由緒あるお寺。
  今場所も白鴎の優勝で終わるのでしょうか・・。

華麗なる? リサイクル ~ バッグ編Ⅵ

2015-03-16 18:30:28 | 私の手作り夢時間









   少々、雲の多い空ながら、概ね晴れの天気になりました。
  気温もぐっと暖かくなって。

   そんな陽気に誘われたのでしょうね、
  1羽の小鳥が庭に下り立ちました。

   最近、よくこんな光景を目にします。
  ほっと心、和む瞬間です。











   さて、今庭では、
  そろそろと顔を
  出している、
  薔薇の赤い新芽が
  色鮮やかです。

   尤も、それ以上に
  我家では季節外れの
  満開の薔薇が続々と
  咲いていますけれど。

   相も変わらず、
  バッグ(カバン)に
  ですが。

   今回の素材は、
  黒っぽく見えますが
  焦げ茶の牛革。

   こんなカバン、
  今は使いませんものね。
  又々、リサイクルです。

   これもかっちり
  していますので、
  マガジンラックに良さそうです。
  しかしながら、バッグに薔薇を描くのはひとまず終了です。

   それにしても薔薇ばかり描いていまね。
  それでも飽きません。

   いい加減、小物はやめにしたいのですが、
  後一つ、友達に頼まれた宝石箱がありましたっけ。

   サンドペーパーをかけたりするのがめんどうですが、
  何とか頑張りましょう。

美しき生活の佇まい

2015-03-14 19:10:18 | 心の宝石箱











   
   こちらは又々、雨の週末となりました。ごく弱い雨。
  今の季節、一雨ごとに暖かくなるのでしょうね。

   その後お天気は、ゆっくり回復。
  午後には曇っていた空が、
  だんだんと明るくなって来ました。

   薄暗かった部屋もレースの反射で、
  より明るさを増して来たような気がします。

   早春の微妙な光線の具合で、
  敏感に変化して行くレースの繊細な陰影。
  こんな時、“レースっていいな” と思う瞬間です。   








幸せは又、自分が幸せに感じた
瞬間にあるものです。
何にでも幸せを感じる人は
その瞬間が沢山ある人、
本当に幸せな人と言えます。

さほど美しい人ではなくても、
澄んだ目の人に向かって話している時は
何となく心愉しいものです。
(中略)
春になりました。
明るい春の空は
澄み切った硝子窓から眺めるために
今すぐ硝子拭きを始めて下さい。
                   【中原淳一 「幸せの花束」】





   さて、久し振りに
  取り出したこの本。

   改めて昭和の
  凛とした精神に
  触れた気分です。  

   そう言えば最近、
  読書からすっかり
  遠ざかっている私。

   いいえ、読書と
  までは行かない、
  それこそパラパラと・・
  拾い読みするだけで、
  何とも言えない清々しさを感じる、そんな本。

   そもそもこの本は、エッセイ画集ですから、
  大層、読みやすい本です。

   それにしても、日本人が本来備えていたであろう、
  謙虚さや奥深さ、礼儀正しさ等など・・。

   優しく噛み砕くように教え、諭しています。
  昔は、親だって躾(しつけ)に厳しかったものですものね。

   どうしてなのでしょう、この本は、
  背筋をピンと伸ばして正座で読みたくなります。

   正座と言えば・・。
  最近のテレビ CM などでは女性がソファーに
  胡坐(あぐら)をかいて座るシーンが、頻繁に。

   初めは、“エッ” と思い、
  それからは意識して見るようになったものです。

   胡坐も然る事ながら、ドラマなどでも
  椅子に座って、片足を立てているではありませんか。   

   勿論、日本でも、横座りや体育座りはあります。
  でも、胡坐や片足立ては・・経験がありません。
  しかも女性が人前で。これって、韓ドラの影響・・?

   もしかして私が知らないだけで、
  巷ではそんな風潮が・・? 
  だとしたら嘆かわしい事です。

   お辞儀もそうですが、日本の文化が壊されて行くようで、
  暗澹(あんたん)たる気持ちになります。

   礼儀作法などは、古いとか新しいではない筈ですが。
  第一、胡坐や片足立ては、見た目にも
  決して美しいとは言えませんから。

春、芳香一番乗り

2015-03-13 17:35:05 | 香る庭の花綴り














 「今日は花の天使が花に呼びかけながら
世界中飛び歩いていたんだよ。
僕にはあの森の側の丘の上を
飛んでいる青い翼が見えるんだ」
(中略)
「花の天使のはそうじゃないんだ。
薄い、ぼうとした青い色をしていて、
丁度、谷の霞のようなんだよ」                 
                  【「虹の谷のアン」 第3章】






   朝は随分、寒かったけれど、
  昨日辺りから再び春を感じるようになりました。

   寒かったり暖かかったり。
  一日のうちでも寒暖差を感じます。

   こんな風に一喜一憂しながら、
  本格的な春を迎え、暑くなって。

   今度は暑さを嘆きながら涼しくなる秋を待ち・・。
  アッという間に一年を終えるのでしょう。

   ~なんて。まだまだ若い月。
  今からこれでは先が思いやられますね。

   さて、性懲りもなく又々、菫(スミレ)の登場です。
  そう言えば、菫って、天使の翼のようですね。

   俯(うつむ)く菫の姿、その可憐さは
  誰しも認める所ですが、その芳香も忘れてはなりません。

   『アンの世界』 では、すっかりお馴染みの花。
  それは同様に日本でも。

   そう言えば日本は、かなりの菫大国なのですね。
  (世界に500種と言われる菫が我が国には約60種。
  変種を含めると200種を越えるとも言われています)

   そのため昔から人々に親しまれ、
  『万葉集』 や 『枕草子』 にも登場し、
  和泉式部や松尾芭蕉も歌っていますものね。

   兎にも角にも万葉の時代から人々は、
  春になると野に出て菫摘みを楽しんだと言います。

   それにしても菫は、可憐さゆえに
  摘み取られる運命(さだめ)なのでしょうか・・。

   ともあれ、これから野季節、
  菫を筆頭に芳香の花が目白押しです。

   ヒヤシンスや水仙などの球根を初め、
  4月には香りの王様、ジャスミン、
  満を持して香りの女王薔薇と。

   そうそう、菫と薔薇は、
  とても相性の良い香りだそうですね。

毎日がミス・ラベンダー気分・・?

2015-03-11 19:07:17 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編













 「誰も来る事になど
なっていないのですよ・・・・・
ただ、そんなつもりになって
みただけなのです。
(中略)
お客さまが大好きなのですよ・・・・・
気の合ったお客さまがね。
(中略)
お茶の会を開くふりをしただけなのです」
                【「アンの青春」 第21章】








   冬が戻って来ました。
  それも今年、1、2 の厳しい冬。

   日射しはありましたが時折、
  風花の舞う寒い一日となっています。

   それにしても昨日は、お天気のわりには
  それ程の寒さを感じませんでしたのに、今日は・・。
  ~なんて。最近、こんな事ばかり言っていますね。

   気温のわりに寒く感じるとか、はたまた(今日のように)
  全く逆の事を。人間とは勝手なものです。














     さて、一昨日の今日ですが、
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。
    先日、折角描いた、薔薇のランプと共に。

     私も、今日の ミス・ラベンダー のように、
    そのつもりになる事もあります。

   しかしながら、家に来られる方、
  例えば生協の配達の方などに、「どうぞ!」
  と、お茶をお出しする事はあります。

   尤も配達の時間がありますから、
  時間を気にしながらですが。
  そのきっかけは・・と言えば。

   庭でお茶を頂ける季節、丁度、
  セッティングを済ませた所にいらっしゃった時から。
  こういう場合、庭って便利ですね。

   これまで皆さん、気さくに召し上がって帰られます。
  変に遠慮されるより嬉しいですね。

   そうそう、冬の季節は玄関先で。
  そんな時、俄(にわ)かテーブルが役立ちます。

   そう、そこら辺に転がっている壺に板を載せたもの。
  私思うに、男性の方って、かなり雑貨と言いますか、
  古道具、好きですよね。

   友達に言わせれば、「たまたまよ・・」 ですが。
  果たしてどうなのでしょう・・?    

庭の静かな主役たち ~ その2

2015-03-10 17:30:57 | 香る庭の花綴り



【開花した 「ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)」】









 炉辺荘の安楽椅子に
あえぎながら身を沈めた
途方もなく肥った婦人は溜息を着き、
春も私の若い頃のようには
素晴らしくないと悲しげに言った。
「ねえ、ミッチェルさん、
変わったのは春ではなく・・・・・
あたしたちだとお思いになりませんか?」
と、アンは微笑した。   
                  【「炉辺荘のアン」 第22章】






   今日は何と目まぐるしく変わる空だったのでしょう。
  起床時こそ曇り空でしたが、程なくして太陽も。

   起き抜けも、ちっとも寒くありません。
  寧ろ、“暖かい!” と、感じた程。

   しかしながら、その後、パラパラ・・と音を立てて、
  雹(ひょう)が降り出したではありませんか。

   やがて、みぞれに変わり・・。
  いずれにしても、たいした時間ではありませんでしたが。

   その後は暫く小康状態。
  お昼前から今度は雪になりました。

   3月の雪。一体、いつ以来でしょう。
  ちょっと記憶にありません。
  そして今は、雲一つない青空が広がっています。














   さて、いつの間にか
  庭の片隅をピンクの
  花が席巻しています。

   そう、いつも静かに
  笑っている花、
  (なぜか私にはこんな
  風に思えてなりません)
  「ヒマラヤ雪の下」。

   【前回】 の蕾から
  丁度、1ヶ月です。

   とりわけ大きな葉と
  可憐な花が特徴ですね。

   雪の降る前と
  降ってからのもの。

   それにしても丈夫な花。
  繁殖力も旺盛です。

   石や岩の隙間から、
  日陰でも何のその。

   思えば、和風の庭に
  ぴったりですね。

   ただ、この花、ヨーロッパなどでは人気ですが、
  生憎、日本での人気はもう一つだとか。

   私などは花は勿論、秋の紅葉した葉っぱにも
  魅かれるのですが・・。

   最後に。春水仙の蕾が膨らみました。
  本格的な春ももうすぐです。

オレンジ色の “ほっ”

2015-03-09 18:28:18 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編











 エバン・ベルは一抱えの薪を運び込むと、
赤々と熱したウォータール・ストーブの
後ろの薪箱へ威勢良くどさっと放り込んだ。
ストーブは熱を発散し、
陰気な小さな台所を赤く彩り、
いかにも家庭的な
気持ちの良い場所にしていた。                    
                  【「アンをめぐる人々」 13.】







   起床時こそ、雨は降っていませんでしたが、
  その後、ポツポツと・・。

   しかしながら、たいした雨ではありません。
  とは言え、今年は雨が多い気がします。

   ただ、こんなお天気だからでしょうね。
  今日は、気温のわりには寒く感じます。
  尤も、今晩辺りから本当に寒くなるそうですが・・。











   さて、こんな日は、
  オレンジ色の
  火影(ほかげ)が
  恋しくなりますね。

   久し振りに
  屋根裏部屋雰囲気の
  部屋にこもりましょう。

   「想像の余地」 に、
  思い切り浸るために。

   同時に、『カフェ
  「薔薇の詩(ポエム)』
  開店です。

   今日も珈琲ではなく、
  梅茶を。

   カップも引き続き、
  梅の季節という事で
  梅柄のものを。
  (有田焼)

   お茶請けは、
  金沢のお菓子舗の桜羊羹。

   梅でないのが
  ちょっぴり残念ですが、季節の先取りという訳です。
  再び風味豊かなお茶が入りましたよ。 

夢追い菫

2015-03-07 18:02:08 | 香る庭の花綴り










 やがて3月の風が渦巻きながら
砂丘を吹き過ぎ、港に出て、
丘を越えて行った。
うさぎが復活祭の卵を産んでいるのですよ、
とスーザンが言った。
「母さん、3月 ってわくわくする月じゃない?」
と、風の子ジェムが叫んだ。
                  【「炉辺荘のアン」 第14章】

あなたの声は音楽のようであり、
目は露を宿した 三色菫 のようです。
                   【「アンの青春」 第11章】
  






   早くも重い空で明けました。
  朝の早い時間には、既にパラッ・・程度の雨が。

   元々、今日は雨の予報。
  とは言え、それが幾度か訂正され、
  それでも何とか持ち堪えるのではありませんでしたっけ・・?

   ~なんて、文句を言ってみたところで、
  詮方ない事ですが・・。それにしても本降りの雨です。

   3月という季節の変わり目は、
  お天気、安定しないのでしょうね。

   ところで最近、とみに言われるようになった、「春の4K」。
  強風、黄砂、寒暖差、花粉の事だそうですが、
  手放しで喜べない季節になりつつあるのが残念です。

   さて、相も変わらず、菫の話題。
  しかも毎年、この季節になれば当然の如く。

   毎年、繰り返されるお馴染みの光景ですが、
  菫に対峙するその時々の気持ちは常に新鮮であり、
  新たな感動となって・・そう、より深く胸に迫ります。

   しかしながら、変わらないのは菫の姿。
  見守るこちらは毎年、一つずつ年を重ねていますのに。
  それにしても、「目は露を宿した三色菫のよう」 ですか・・。

   せめて 「菫のような人・・」
  と言われた日には、飛び上がって喜ぶでしょう。

枯れる学舎

2015-03-06 20:00:06 | レトロ(素敵)な空間~散策













・・・木々のヴェール越しに見える、
思いにふけった母のような古い家を眺めた。
              
                  【「アンの幸福」】








   雨と晴れが交互に訪れていた昨今。
  今日は珍しく連日のお天気。
  尤も、スッキリしたものではありませんが。

   週間予報では雨だった明日が、
  何とか降らないで済みそうですし、
  漸(ようや)く雨の降らない日々が続きそうです。

   ところでつい先日、春に鱗雲を見たのは
  初めて・・と記したものです。

   今日は久し振りに出掛けたのですが、
  帰りの空は、一面の鱗雲。

   鱗雲は、ある種の無気味さがあって、
  もう一つ好きになれません。
  それに地震雲とも言いますものね。

   今日は日本の北(北海道)と南(沖縄)、
  それに真ん中(伊豆大島)で、いずれも震度3の地震。

   アララ・・・根拠のある話ではありませんし、
  悪いように考えるのは止しましょう。 














   さて今日の散歩道は、
  趣きのある家と
  なりました。

   と言っても
  学舎ですが。

   尤も、こちらを
  取り上げるのは2度目。

   東門からは
  木造校舎も垣間見え、
  昭和の趣き大。

   一方、古色蒼然たる
  コンクリート建造物。

   こうして見ると、
  和風建築は、
  小綺麗ですね。

   そして落ち着きの
  ある空間。

   やはり日本の風土に
  は合いますね。

   これらは未だに
  取り壊されないで残っています。
  歴史のある古い建物、大好きです。   

レースで七変化

2015-03-04 18:38:18 | 私の手作り夢時間

【黒レース】


【アイボリー】


【こげ茶】







   昨夜から降り出した雨は朝には上がっていました。
  こんな風に夜のうちに降って朝上がる・・
  というのはいいですね。

   おまけに今朝は暖かい朝を迎えました。
  起床時も、ついこの間まで真っ暗でしたのに、
  随分、明るくなりました。
  こんな所にも季節の移ろいを感じます。










【白レース】 




                                   【二つの薔薇】
   さて、昨日のランプ。
  今日は手編みの
  レースを掛けて
  みました。

   色は、アイボリー、
  黒、焦げ茶、白。

   はたまた全体を
  覆うもの、一部だけ
  等など・・。

   レースを替える
  だけで、雰囲気が
  ガラッと変わります。

   それにしても色々、
  楽しめるものですね。

   そうそう、
  今回写真を撮ってみて
  再発見した事。

   そのままでも
  オレンジの光で、
  チューリップが浮き上がって
  素敵ではありませんか。

   これが、ランプ(蝋燭もそうですが)の効果ですね。
  オレンジの光は温かく、その裏に出来る影は、
  たっぷりとして心に沁みます。

   光が当たって生まれる陰影には別の表情も加わります。
  色も、ほんわか温か色になって。

   おまけに透けるレースの相乗効果も。
  何だか・・これからも病みつきになりそうです。