
今週は東日本大震災から14年を取り上げたニュースが多かった。
これまでに出張で幾度となく訪れた東北だった。
相馬の道の駅で夫のために買い求めた鯖の塩辛は美味だった。
あの時に案内してくださった親切な観光課の職員はどうされているだろう…
東北への出張で感じたのは、
被災地の市町村職員の中でも震災についての受け止め方や考え方は様々だという事だ。
拒絶するように、
「いや、たいした事はないですよ」という人もいれば、
表情を曇らせて考え込む職員もいる…
安易に外部の者が触れてはいけないような雰囲気を感じることもある。
直接被害に遭っていない職員でも
被害者の対応に追われた日々を思い出すのは辛いのかもしれない。
ここ数日は、そんなことを考えていた。
そのせいか、妙な夢を見た。
一昨日は小さな男の子が海の中を歩いている夢だった。
丸刈りの頭とそら豆のような輪郭、
小さな目鼻立ちは、どこかでみた事のある顔だったが、
誰かはわからない…
将来のある子供たちがたくさん亡くなっている…
その事実を思い起こさせる夢だった。
人生には、マイナスの出来事があると必ずプラスの出来事が起こり、
プラスマイナスゼロになるように出来ているらしい。
そんな通説について、
私には、どうしても納得できないことがある…
大きな災害で命を奪われた子供達のことだ。
彼らは、まだプラスもマイナスも経験するだけの時間を生きていない。
それなのに、何故あんな恐ろしい目に遭わなければいけないのだろう。
宗教の専門家なら
「前世で幸せ過ぎたから」とでも説明するだろうか?
それとも「来世で余りある幸せを手にするから」とでも…?
世の中で、とんでもない不幸が起こる度に
私はいつも思うのだ。
(何の因果で、この子はこんな目に遭わなければいけないのか?)
と。
震災で大事な家族を亡くした子供もそうだ。
彼らの今後の人生は大きな不幸と引き換えに大きな幸せを手にできるのだろうか?
プラスマイナスゼロになるのだろうか?
どうか、そうであって欲しい。
佐々木朗希選手の活躍を祈りたい。