声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

階段を外されたネコ

2024-10-31 08:45:00 | Diary
午前中のオンラインセミナーを終えて、
都会の喧騒から逃げるように帰宅。

途中で、やっぱりスニーカーにすれば良かったかと後悔…

とは言え、上下マニッシュなダークカラーのパンツスーツにスニーカーを履きこなす自信がない。

どうせ他人の、しかもオバサンの事なんて誰も見ていないんだから、いいんじゃない?

そうは思っても、自分自身の気持ちが落ち着かないのだ…

長年、身についた習慣とは恐ろしいもので、
私の世代ではスニーカーはカジュアルなファッションと決まっている。

その概念を覆すのは勇気がいるワケで、
いくらファッション誌などで

スーツにスニーカーをカッコよく決めているモデルさんを見ても、

身長が違う…

顔も違うし、

年齢的にもムリ…

となってしまうのだ。

冒険ができないんだなぁ…


昨日、外壁リフォームが終わった。

床下と家の周囲にシロアリ駆除の薬を噴霧しているため、

「犬をウッドデッキに出さないでください」

との事。

リフォーム後の外観を見上げながら、

夫が、
「もうちょっと明るい色にすればよかったなぁ」

と呟いていたが、
確かに、あまり変わり映えがしない…


但し、周りの景色との調和を思えば、こんなものだろう…とも思う。

自己主張しない家でイイのだ。

市のリフォーム補助金は、わずか8万円、
かかった費用の10%にも満たないけれど

申請手続きに行かないと貰えるものも貰えない…

地元のリフォーム業者さんも、あちこち掛け持ちで忙しそうだ。

経営は順調なのだろうか…

数年前に屋根の補修工事を頼んだ際には
「支払いは現金でお願いします」

と言われて驚いたが、
今回は振り込みでokだという…

以前は、資金繰りで大変だったのかもしれない。

そういえば昨日も足場を外す際に、
マシュマロマン似の職人さんは、

「危ねぇじゃねえか!」

と何度も先代の社長に怒鳴られていたなぁ…
きっと要領が悪いタイプなのだろう。


リフォームが終わって、
我が家に、また静かな日々が戻ってきた。

地域ネコのユキちゃんの2階ベランダに続く階段を付けてやらねば…


新幹線車内で作った動画の新作は
季節ネタがテーマです^_^




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日曜日は古墳に行こう

2024-10-28 14:31:00 | 大型犬との生活
土曜日に腰痛がピークを迎え、

午後のM嬢の散歩を夫に押しつけた。


久々に夫とドッグランに行くのが嬉しいのか、
いつも以上に喜び勇んで出て行ったM嬢だったが、

5時過ぎに帰ってきた時は、
どうしたのか、いつになくしょんぼりしている…

夫に理由を聞くと、

「ハスキーのC君と久しぶりに会って大はしゃぎしていたのに、ちっとも遊んでくれないんだよ」

「いつもジャれていたアラスカンマラミュートのRちゃんも、Mのことを無視するんだよ」

との事…

夏の間に姿を見せなかったせいで、忘れられちゃった?

思えば、
彼ら常連のワンコはみんな若い…

その中で我が家のM嬢だけが5つも年上だった…

ただ、当時はまだ皆んな幼く世間を知らないぶん、

Mの存在に興味を持っていたワンコも多かったが、

成長するにつれて

M嬢がどんな存在なのかが分かってきたという事なのかも知れない…

犬の世界は露骨で残酷だ。

もうすぐ8才になるM嬢が犬仲間にモテなくなったのは、

きっと、そんなところだろう。

いつまでも自分のことをアイドルだと思っていたM嬢は、

そんな現実を知って落ち込んだのだ。



一昨日の夜、私はそんなM嬢を抱くようにして眠った。


翌朝、どうせなら少し遠出をしようと隣市の古墳公園に出かけると、

M嬢をみて「かわいい」と笑って撫でてくれる人や

「さわってイイですか?」と言って小さな子供や若いカップル、ファミリーたちがM嬢を囲む…

そこにいるだけで、誰かを幸せな気分にさせてくれる…

M嬢は、そんな存在だ。

もうそれだけで、充分だ。



















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儲けすぎた男

2024-10-27 08:41:00 | 映画・ドラマ・読書
図書館のリサイクル本には
たまに、宝物が混じっている。

そんな本に出会った。

安田善次郎の事をテーマに書かれた小説『儲けすぎた男』だ。

安田善次郎は、安田財閥の祖で
オノヨーコさんの曾祖父だけれど、

これまで私が知っていたのはその程度の事で特別、興味のある人物という訳ではなかったが、

この小説に書かれている人物像が真実であるなら、
安田善次郎は、とても魅力的な人物だ。

下級武士の家に生まれ、親の反対を押し切って江戸に出て、
小さな両替商から財閥を築くまでの苦労話を読むと、

真っ当な商売をして財を築くことができたのは、
幕末から明治にけての時代の流れをしっかりと読んでいたことによる…

いわゆる先見の明によるものだ。

時代の波に上手く乗って、とんでもない財を成した人物ではあるが、

残念なことに最後は、国粋主義者に暗殺されてしまう…

安田善次郎を襲った男は自分たちの事業への出資を頼んだが、
それを断られたことに腹を立てて、犯行に及んだのだ。

それも、ある誤解が原因ではないかと著者、渡辺房男氏は記している。

当時の安田善次郎は、大金持ちでありながら、守銭奴でケチだと言われていたらしい…


その言葉を多くの人が信じていた理由は、
誰でもが知っているような社会貢献をしていなかったからだという…

実は、東大安田講堂や日比谷公会堂を寄付したり、
多くの潰れそうな銀行を救ったりしているけれど、
それらを表だった形で行う事はなかったとも書かれている。

自分の行った寄付や善行を人にいうこと自体が、下品であるという考え、

人助けや善行はこっそり行う《陰徳》を貫いた人らしい…

昔の日本人はそうだった…

私の祖母も明治の女だったが、

寄付をどこそこの学校や団体にした、などと誰かに言うのは下品なこと…と良く言っていた。



今の時代、自分の善行をひけらかす日本人がどれだけ多いことか…

《陰徳》という言葉は、もはや死語のようになってしまったけれど、

この言葉は、今のような時代だからこそ大切にしたいと思う…



ところで、安田善次郎が今の時代に生きていたなら、何をしただろうか?

間違いなく言えるのは、
100万円をばら撒いたりはしないという事だ。

では政界進出に関してはどうか…?

この小説には、
東京府議会、今で言う都議会選に担ぎ出され無投票当選したが2年で辞職、

衆議院選にも2度担ぎ出され、
一度は支援者が勝手に届出して当選し、
当選後即辞職届けを提出したらしい…

根っからの経済人だと小説には記されていた。

「有言実行」を選挙の公約に使う政治家とは違って、
安田善次郎の実行した《陰徳》は、無言実行だ。


日本を立て直す?

言葉とはなんと軽いものか…

今回の衆院選の公約で、

『最低時給を1,500円にする』と簡単にいうが、
それが地方の中小、零細企業においては、どれほど難しいことか…わかって言っているのだろうか?
(-。-;

さてと、
選挙に行ってくるかな…

















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痛みは遅れてやってくる

2024-10-25 15:48:39 | 大型犬との生活

昨日の朝、

いつものようにM嬢を連れて一歩家を出た途端、

ネコを追いかけてダッシュしたM嬢に引っ張られ、
昨夜の雨に濡れた雑草の上で転んだ…

(またか…)

無意識に腰を庇ったせいで、左脚ヒザを打ったらしく、

うつ伏せになったまま起き上がれなかった…

転んだまま考えた…

(ゆっくり身体を起こしてみよう、
これまでの転倒に比べれば、たぶん軽傷だ…)

とりあえず、
足の指も痺れていないし、ヒザは痛いが腫れてはいない。

すぐに湿布を貼ったのが効いたらしく、
痛みはあるが動けなくはない…

昨夜は微熱が出て鈍い痛みで何度も目が覚めた…

まぁ、大型犬あるある…だから、
このくらいはガマンしよう。


今日は2日目だが、
今度は別の場所に痛みが出てきたようだ…

右腕の付け根がズキズキ痛む。

多分、転んだ時に捻ったか…

もう、あちこちにガタが来ているようだ。

とは言え、
こんな事くらいでへこたれている場合ではない。

M嬢は、もうすぐ8才だというのに全く衰えを知らない…

この1週間は塗装業者の出入りがあるたびに吠える。
ストレスも相当溜まっているようだ。



明日は選挙だが、

考えてみると公示から今日まで選挙カーに1度も出会わなかった…

この辺りは不思議なくらい静かだ。

こんなに盛り上がらない選挙が、かつてあっただろうか?


どうなる事やら…
























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白い家

2024-10-24 07:22:00 | Diary
外壁リフォーム5日目が終わって
下塗りを乾かすために

一旦、作業を休むという。


3日前はビニールの養生シートで窓を保護。
窓が塞がれているため換気ができない。


北側の壁の研磨後はムラが多く、見るも無惨で、まるで廃屋のようだ…

過去の修復歴が不明なので、どの程度の傷み方なのか素人ではわからないが、

たぶん一度も塗り替えてなかった?

それとも、
これだけムラが多いということは

過去のオーナーが、自分で塗った?

結局、下塗りが乾くまで次の作業ができない。





TOP画像は、白塗りされた玄関の辺り…

母屋全体を2日間かけて白く塗って2日かけて乾かす、

実は、この工程は最初から知っていた。

建設業の下請け業者のコミュニケーション研修を過去に10年、講師として担当していた。

5社に見積もりをとったのは、
それぞれの工程の説明をしてもらうことが大切だと思ったからだ。

施主は塗装工事のプロセスを最初から最後まで張り付いて見ているわけではない。

業者を最終的に選ぶ基準として、費用はもちろんだが、それ以外に

・塗料の種類
・耐用年数
・工期
・追加費用の有無

など、必要最低限のことを質問した。

そのうち澱みなく答えられたのは一社だけ、しかも営業マンだった。


しかし、その一社を最終的に選ばなかったのには理由がある。

見積額が1番高かったのだが、

よく見れば、
見積もりの中に依頼していないベランダの塗装工事まで入っていた…

「ベランダは夫が楽しみながら直しているので工事は不要です」

と何度も話しているのに、
施主のニーズを掴めていない証拠だ。


選ばなかったもう一つの理由は、

説明は丁寧でわかりやすいが、
実際に施工するのは塗装職人であって、

営業マン御当人ではないという点、

特に「4、5回は塗ります」という言葉に疑問を持った…

回数が多いに越した事はないが、
果たして実際に施工する職人が、5回も塗るとは思えない。

別の見積もり業者に訊けば、
「せいぜい2回ですね!」という答えが返ってきた。

相見積もりをとる際には、
全く同じ質問をしても、それぞれ違う答えが返ってくるものだ…

費用同様にその平均値をとって、検討することが大事だと思っている。


で、
今来ている職人さんは、どうか…

毎朝、8:20になると挨拶にやって来る。

小柄で、見た目はゴーストバスターズに出てくるマシュマロマンのような顔だが、

毎日、作業工程について質問すると、
考えながら一生懸命答えてくれる。

シロアリ業者からは、
作業開始時と終わった後に何の挨拶もなかったので、ちょっと心配だ。

次に来た時に、訊いてみよう。


15日から始まった外壁塗装工事も今月中には終わる予定だが、

屋根の破風板の取付などの作業はまだこれからだ。


しかし、この外観…

近所に「白い家」と呼ばれている心霊スポットがあるらしいが、

まるで、そのものではないか!
















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雨に濡れた草むらで

2024-10-23 17:58:00 | Diary

朝6:30、

ゴミの集積場所からの帰り、ふと前方の交差点付近の草むらを見ると、

薄いベージュと茶色の大きな布団が捨ててある…

誰が、こんなところに捨てていくのか?
と思いながら、
ゆっくり徐行すると…

それは布団ではなく鹿だった…


昨夜のうちに車にはねられたのだろう…
頭を草むらに突っ込んで息絶えていた。

ここの交差点のそばの空き地には鹿たちの寝床があって、

夜になると横断歩道をゆっくり渡る鹿を何度か見かけた事があった…



我が家にやって来てプチトマトを食べて行った鹿も、彼らの仲間かもしれない…

農家には害獣ではあるが、

こんな死に方をしているのを目の当たりにすると、
哀れでならない。


鹿を跳ね飛ばした車だが、

恐らく相当なスピードを出していたに違いない…

普通乗用車なら、車体にもダメージがあったはずだ。

深夜で誰も通らないと思って飛ばしていたのだろう…

鹿の方はいつものように、
ゆっくりと交差点を渡っていたのではなかろうか…

そこへ猛スピードで車が突っ込んで来たのだ。


道路の真ん中ではなく、脇の草むらに横たわっていたという状況からみて、

跳ねられた直後は、まだ息があったのかもしれない… 

ふらつきながら歩いて行き、道の際で力尽きた可能性もある…


体長150cmくらいだったかなぁ…

まだ若い鹿だった。


夕方、同じ場所を通ると、

朝、鹿が横たわっていた草むらは、少し窪みが残っているだけで、

何事もなかったかのように静かな雨に濡れていた…


夜間、山間部を走る場合だが、
私の場合はいくつか気をつけている事がある。

交差点では信号が青でも減速する。

野生動物が飛び出してきたら急ブレーキで衝突を避けるためにスピードは出さない。

対向車がない時はライトをハイビームにする…
野生動物が出そうな場所ではパッシングをする。

などを実行している。


鹿を跳ねた車のドライバーは今頃、どんな気持ちでいるのか…

鹿で良かったと思っているのかもしれないが…





























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昭和の親は残酷だ

2024-10-22 08:23:00 | Diary
トップの画像は、
AIに作らせた現在の私…

まだ髪は、ここまで白くはならないが
年齢とイメージを伝えると、こんな風になる…らしい。


最近、鏡を見るたびに

( ますます母親に似てきた…)

と思う事が多くなった。

こめかみの辺りの窪みも
生え際の白髪も、シワのでき方まで

そっくりなのだ…

そういえば生え際の窪みと白髪は、祖母とも似ている…

血とは恐ろしい…


それなのに、私は子供の頃
母親から
「橋の下から拾って来た」とよく言われたものだ…

どこから、そんな話になったのか…詳しいことは覚えてはいないが、

顔が母親と全く似ていない妹も、

「橋の下から拾って来た」と、よく言われていた…

深い意味などなく、揶揄って子供の反応を楽しんでいただけなのかも知れないが、

当時は、

「おれんちのかーちゃんも、オレは橋の下から拾ってきた、と言うとった」

と同級生の男子と同じ話で盛り上がった記憶があるから、
そんな親は、けっこう多かったのかもしれない。

恐らく、子供から
「どこから産まれたのか」

と訊かれても答えづらいだろうし、
面倒くさかったのだろう…


戯言には違いないが、

ずっと後になってから
私には、この言葉が妙に気になった時期がある…

80代の後半を迎えた実父の様子がおかしくなった時の事だ。

「オマエはワシの子じゃぁない!」

と、繰り返すようになった…

「本当は〇〇(母の名前)が浮気してできた子じゃ」

と真顔で言う…

「本当の親は誰?」

と訊けば
「知らん!」と怒る…

何度か、そんなやり取りをしたが、

被害妄想が酷くなった実父は、私を実の娘だと認めなくなった…

そして勝手に殺した…
(−_−;)


あるとき、かかりつけ医に実父の事を相談に行くと

受付の年配の看護師がギョッとした表情で私をみて

「お嬢さんは、亡くなったと聞いていますが…」

という…

「生きてますけど」

と話すと、
慌てて主治医に何やら相談しに行ったようだが、

そこで私は、
認知症の高齢者を見抜けない医者もいるという事実を知ることになる。

まぁ、専門外という事なのだろう…


いずれにせよ、
呆けた父にとって私は、
他人のような存在だったようだ。



橋の下から拾って来た子と、
母が浮気してできた子とは、
ほぼ同じくらい悪い冗談だと思う理由だが、

自分の子供の頃の写真を見ると
残念なことに…私は父親そっくりだ。

父は若い頃は梅宮辰夫と高島忠夫を足して2で割ったような感じだったと従姉は言う…

昔風のイケメンの部類だろうか?

そういえば私も、高校三年の頃だったか…

他校の合唱部の女子から、当時のアイドル、野口五郎に似ていると言われたことがあった…

太眉は父親譲りだ。


しかし、昔の親たちは残酷だ。

自分たちの発言で子供達がどう思うかなんて考えないんだから…


今の時代なら、教育評論家が目くじら立てるだろう…




 













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寒い朝

2024-10-21 09:09:00 | 報道 ニュース ワイドショー
外壁のリフォームで窓という窓がビニールで覆われ、

空気の入れ替えをしたくても窓を開けることができない。

昨夜から気温が下がっているようで今朝は寒い。


最近、芸能人の訃報が続いている。


今朝は、おすぎとピーコのピーコさんが亡くなったとの記事を読んだ。


ご兄弟とは京都のラジオ局に出演していた頃、よく局内ですれ違った。

すれ違っただけなら別にどうという事はないが、

彼らには、ちょっとした忘れることのできないエピソードがある。

早朝のワイド番組でリスナーからの手紙をナレーションで紹介していた私は、

番組終了後に、
制作部のディレクターの机を使わせて貰い原稿の下読みなどをしていた…


そこへ、ある時、ドタバタと遠慮なしに入ってきて、私の横でピタリと止まり、

「ちょっと、なによ!」
「そこ、どきなさいよ!」

と頭の上から素っ頓狂な声で言い放つ人たちがいた。

見上げると、おすぎとピーコの2人だった…

「アタシのムラっちゃんの机でなにやってんの!」

「なによ!イヤなオンナねぇ」

と言いながら、手でシッシッと私を追い払い、

「汚い、汚い!」

と言いながら、ディレクターの椅子をハンカチで拭くような仕草をしたのだ。

(もう…かなわんなぁ…)

と苦笑しながら、席を譲ったが、

不思議なことに、

失礼だとか、イヤな人たちだとか、
そんな感情は全くなかった事を今でも覚えている…


多くの芸能人と一緒に仕事をした関西時代、
中には裏表が極端で、本番中に邪魔をされたり、揚げ足を取られたりは日常茶飯事だった。

不快な思いをする事も何度かあった…

それなのに、
あの2人には笑ってやり過ごしてしまった…

その違いは何なのだろう…?

キャラクターの持つ特権のようなものだろうか?

ムラっちゃんと呼ばれていたディレクターは局内でも超イケメンで知られ、

その上、誰にでも優しい人だったので、

あの兄弟が、本気か冗談かは知らないが、
彼に興味を持っていたのは理解できる…

とは言え、私に

「ここ、いつでも使っていいよ!」と

声をかけてくれたのは、ディレクターのほうなのだ。

使用許可お墨付きの私に、ドケとは何事か…

考えてみれば、随分と失礼な事をされたものだ。


だけど、それ程のことをしても、
やられた人間から

(まぁ…いいか)

で許されてしまう、あの強烈なキャラクターの威力は大したものだ。

今、振り返ってみれば…あの時代は楽しかった。


ピーコさん、
楽しい思い出をありがとう!

そして、お疲れさまでした。








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マンドリンのまち〜朔太郎音楽祭2024

2024-10-19 21:33:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
今年で19年目を迎えるという音楽祭。

「マンドリンのまち前橋〜朔太郎音楽祭」

とされている。

私にとっては2019年以来だから5年ぶりだ。

思い起こせば、

私がこの地に嫁いで来て初めて義母と出かけたコンサートがマンドリンの演奏会だった…

当時、地元でマンドリン指導者として知られていた方と義父が親しい関係だったらしく、

年に何回かコンサートがある度に招待を受けていたらしい。

その折に司会をされてた地元テレビ局の元アナウンサーの方とも

その後、ご縁があって何度かパーティ等でご一緒した。

いつも丁寧で優しく接してくださる素敵な先輩だ。

その先輩アナウンサーのFさんが、今回の朔太郎音楽祭でも司会をされている…

なんだか嬉しくなった。


講師業が主になってからというもの、

コロナ禍以降、ナレーション以外のアナウンスの仕事は激減している。

司会の仕事、もっとやってみようかな…
と、そんな気になった。


マンドリンの音色は予想どおり、いや予想以上に心地良いものだった…

アレンジが素晴らしく、
第一部の高校生たちの演奏もよく揃っていて、
さすがに部活でよく鍛えられているものだと感心した。

主張しない音楽という言い方が相応しいのかどうかは、わからないけれど、

今回の朔太郎音楽祭で聞いたマンドリンの演奏はどれも耳に優しく、

それでいながらメロディーの美しさが際立った演奏だった。

特にメロディーの美しさを感じたのは、
第三部の社会人・大学生の部で、

一曲目に演奏されたシャンソンメドレーだった。

パリの空の下、枯葉、愛の讃歌…

特に『枯葉』に関しては、
マンドリンのトレモロが、まるで風に舞い散る枯葉の情景をそのまま表現しているように思えた。


第二部のテナー布施雅也さんと
ピアノ伴奏のの大野真由子さんの演奏も期待通りだった。

萩原朔郎の詩に
マンドリンの編曲者でもある武藤理恵さんが作曲された『こころ』は、

とても美しい曲で、
その哀愁を帯びたメロディーに引き込まれた。

お馴染みの『旅上』は、
学生時代に一学年上のソプラノの先輩が学内演奏会で歌っていたのを聴いたことはあったが、

布施さんの伸びやかなテナーは、

朔太郎自身の当時の想い、“フランスへの憧れ”を如実に表しているように感じた。

アンコールの2曲目で
『落葉松を歌います』と、ご自身で曲紹介された折には、

(もう一曲、できれば『落葉松』を聴きたいな…)

と思っていた矢先だったので、
思わず身を乗り出してしまった。

大野さんのピアノ伴奏も素晴らしかった…



朔太郎音楽祭は来年で20回を迎えるという。

新しい音楽とレトロな曲が丁度良いバランスで演奏される…

何より、
萩原朔太郎という郷土の詩人をリスペクトしながら、その思いを受け継いでいる。


ただ1つ言わせてもらうとすると、

来場者へのカンパをお願いする募金箱を置くより、
入場料は有料にした方が良いと思う。

一般1,000円、学生500円…

それくらいなら、
誰も文句は言わないのではなかろうか…?

それ以上に値する演奏を聴かせて貰ったのだから…





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霧の中の二人

2024-10-19 10:15:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
かつて、マッシュマッカーンだったか…

《霧の中の二人》

という邦題の洋楽がヒットした時代があった。
原題は『As the Years Go By』

歌詞には《霧》なんて一言も出てこない。


毎回、

And as the years go by
True love will never die』

と繰り返されるが、

『年月が経っても
真実の愛は決して死なない』

という歌詞の割には、
甘ったるいラブソングではなく

時を経るごとに『愛してる』という言葉の真意が変わって行くことを、

やや皮肉っぽく?
いや、至極客観的に歌っている…


初めて和訳を知ったとき、
どこが『霧に中の二人』なんじゃ!

と憤った覚えがある。


よくわからない邦題だ。

まぁ、

真実の愛なんて霧の中にいるようなもの…
いう意味合いで受け取れば、

全くハズレてはいない。






昨夕は霧の中を散歩した。

まるで自分の今の心理状態を反映しているかのような風景だった…

いつもの散歩道をM嬢と、思いっきりダダダダッと走り抜けたとき、

ふと思った…

周りの状況が見えなくても、
決まった道を外れないように行けば問題ないのだ…

今は、冒険をせずに日々、決められた事をやって行けばいいのだと。

それにしても、
M嬢は引っ張る力が強い。
















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