声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

採譜する事まで考えなかった

2023-10-09 11:23:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
昨日のblogの続き…

何とも場違いで、大それたことをしたものだ…

とは言え、どうせ出るなら気持ちよく歌いたい。

今回の最大の問題はピアノ伴奏譜を用意する事だ。

T音楽出版から出ている楽譜はある。

これは、7月のLIVEで歌った楽譜だが
自分が送った音源とは、全くイメージが違う…。

移調して、この楽譜を送ってみようか?
とも考えたが、
やっぱり曲想が異なるのはまずいだろう。

夫が「採譜はH美ちゃんに頼んでみたら?」
と言うが、
提出期限が間近な上に、子育てで忙しい彼女に頼むのも気が引ける。


コード譜だけで弾いてもらおうか…とも思ったが、
それは、いくら何でも公式伴奏者の方に失礼だろう…

ネットで検索すると、自作曲を楽譜に起こしてくれる業者も幾つかあるが、

納期まで2週間…とある。

これでは提出期限に間に合わない。

結局、自分でやるしかないのだ。


まずは、楽譜作成ソフトで音を拾っていく作業から始める事にした。

音源審査時に使った自作カラオケは5つの楽器パートで音源を作っている。




これを、ピアノで弾いてもらうためには、どうアレンジするか…

(ちょっと待てよ、これだと指届かないんじゃない?)

GarageBandのように多重録音で作った音源は、
当然だが、ピアノで再現する場合、絶対にムリという音がある。

結局は音数減らして、シンプルにせざるを得ないワケだ。


四苦八苦しながら1日かけて作成したピアノ伴奏譜を、

弾いてみる…。

こんなので良いのかなぁ…。
迷いは消えない。

とは言え提出期限は迫っている。
申込書に同封して、先週末に主催者宛に送った。

が、
送った後で、


(アレ?この和音違っているじゃん!)

音の間違いに気がついた…。

まったく。
どうして私はいつも、こうなのか。


学生時代に、
もっと勉強しておけばよかったなぁ…

(−_−;)






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下田港での音楽会

2023-10-08 19:16:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
正午から始まったコンサートが
終わったのは午後3時半。

歌い手は私を入れて7名、全39曲を入れ替わり立ち替わり、

まるでリレーをしているかのように、
歌で繋ぐ…というコンサートだった。

多少の番狂せはあったものの、何とか無事に終えることができた。

やはり下田のお客さんは温かい。

長丁場にも関わらず、誰ひとり立ち上がって出て行く人もいない。

おかげで気持ちよく歌わせてもらう事ができた。


インターバルの時間に舞台の袖で出番を待っていると指揮のTさんが近づいてきて、

「いつも思うんだけどさぁ、1番堂々としてるよね!」

と私に声をかけた。

( ん?コレは褒め言葉だと思って良いのだろうか?
それともステージ慣れしていて、態度がデカい、ということを暗に言っているのだろうか?)

その両方にも受け取れる言葉だ。


思えば、
私のステージキャリアは、かれこれ40年…

場数だけは踏んでいるのだ。

足が震えるほど緊張していたって、
自信ありげに演出する術が自然に身についているのかも知れない。


とりあえず、今年の下田での音楽会は終わった。


で、次なる目標だが、

来月は、とてつもなく《場違いな場》に出て歌う…。

夫から、
「チャレンジしてみたら?」

と言われ、


(そうは言っても、まずムリだろうなぁ...)

と思って試しに送ったデモ音源の審査に合格した。

誰でも知ってる著名な歌手も輩出した由緒正しきコンクールである。


合格通知が届いてからの数日は、喜ぶどころか大いに悩んだ。

デモ音源は、自分でGarageBandでカラオケ作って、そこに歌を入れて送ったものだが、

本番では、
公式伴奏者のピアノで歌う…

そうなると、伴奏譜が必要だ。

耳コピでカラオケをテキトーに作ってるため、コードは何となくわかるが、

それをピアノ譜にするとなると、

(こんな稚拙な伴奏譜じゃ、伴奏者の方に失礼じゃないかなぁ…)

そんな不安がつきまとう。

まぁ、
いずれにせよ、笑われる事は間違いない。

あぁ、
大それた事をしたものだ。
(−_−;)















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懐かしの歌をうたう下田音楽會

2023-09-17 07:33:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
コロナ禍で中止になっていた下田市での音楽会が4年ぶりに開催されることになり、

昨日は《歌合せ》に朝霞駐屯地近くの練習会場まで行ってきた。

自衛隊・警察庁・消防庁の音楽隊OBで構成する《楽悠》の方々とご一緒するのは、

一昨年の定期演奏会に歌手として出演して以来なので2年ぶりだ。

1時間前に会場入りすると、
既に何人かの楽員がロビーで雑談中だった。

まだ3階のホールは開いてないようだ。
数少ないロビーのベンチにも空きはない。

(仕方ない、しばらく立って待つか…)と思っていたら、

「ここ、座って!」
と、
いきなり長身の楽員の方が声をかけてくれた。

最初は遠慮していたが、
せっかく空けてもらったのに座らないのも悪い…

「では、お言葉に甘えて…この時間にお昼ご飯を食べます」

と言うと、

「ステーキ弁当だろう⁈」

と誰かが笑いながら言う。

「いやいや、粗食の極みでして」
と言いつつ、

リュックサックの中から、梅干しを入れて海苔で包んだだけのオニギリ1個とお茶を取り出してほうばる。

諸先輩方のパワフルなブラスバンドをバックに歌うのは、
尋常ではないカロリーを消耗する。

エネルギーチャージは必須なのだ。




2年ぶりの歌の仕事である。

プログラムは主催者からのオーダーで決まるようで、

今回、私にきたオーダー曲は、

ゴンドラの唄
純情二重奏
夢淡き東京
青春のパラダイス

の4曲がソロ、

それに加えて
元中央音楽隊幹部のF氏とのデュエットで、

旅の夜風

下田市の地元歌手の方や出演者全員で歌う曲などを合わせると、全部で10曲はある。


このうち、初めてソロで歌う2曲
《夢淡き東京》は藤山一郎さん、
《青春のパラダイス》は岡晴夫さんの歌だ。

《夢淡き東京》は、
作詞サトウハチロー、作曲は古関裕而、

さすがの名曲だが、
音の高低差が大きくて、コレをさりげなく歌うのは難しい。

つい頑張りすぎてしまうのだ。(−_−;)

淡々とさりげなく歌われている藤山一郎さんの歌唱力に、つくづく感嘆する。


もう1つの《青春のパラダイス》だが、
音域的には低い…特に歌い出しが私には低すぎるほどだ。

しかもノンブレスで歌わなければならない箇所が多く、
男性コーラスグループのボニージャックスが歌っているのをyoutubeで聞いてみたが、

8小節を軽々とノンブレスで歌いきるのは、
私には至難の業である。

《歌合せ》だけで、500kcalは消耗したような気がする…


10月8日の本番まで、あと僅か。

しっかりと体調と声を整えて臨みたい。














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七夕〜音楽に願いをのせて

2023-07-08 00:13:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
久々に陸自中央音楽隊のコンサートを聴いた。

実は、ここ数日は今月下旬に控えている大きな仕事のプレッシャーで、
心が休まる日がなかった。

一瞬で良いから、よい音楽を聴きたい…
音楽に癒されたい。

そんな一心で、会場の高崎芸術劇場に向かった。






私にとって、この劇場での音楽鑑賞は初めてのことでもあり、
どんな音響なのか…とウキウキしながら大ホールに入った。

群響のホームグラウンドだと聞いているが、
吹奏楽は、どんな音で聞こえるのだろう。

席は1階の24列、やや後方だ。

すみだトリフォニーで早く行きすぎて、最前列に近い場所に席を与えられた苦い経験が頭をよぎったが、
1階とはいえ、後方だったのでホッとした。

音響的には、中低音がよく響く。
2階席になると、もっと高音が聴きやすいのかもしれない。

ただ、マイクの音の鮮明さには参った。

リバーブは、絞り込んでいるためか殆ど無いようにも思える。
その分、声の成分がダイレクトに届いてくる…

(これは大変なホールだなぁ…、美声はとことん美声に、悪声はとんでもなく悪声に聞こえるのではなかろうか…?)

私がこのホールで喋ったり歌ったりする事は多分ないと思うが、
(いやいや、こんなところで司会をしようものなら
アラが目立って仕方がないわい…)

今のところ、予定が無いことに、なぜか安堵する自分がいた。
(-。-;

さてと、
中音のコンサートに話しを戻すが、

まず、クラリネット四重奏のロビーコンサートで惹き込まれた。

なんと円やかな演奏なのだろう…。
心地よいクラリネットのアンサンブルに、数時間前までギスギスしていた心が平たくなった。

4名の演奏者のうち3名は女性奏者だと言うのも意外だったが、

その理由は、本番の演奏を聴いて納得した。

コンサートの度に女性比率が高くなっているようで各パートに必ず1人以上、WACがいる。

そう言う時代なのだなぁ…

演目は、ファミリーコンサート風のポピュラー系が多かったが、

特に印象的だったのは、群馬交響楽団の主席オーボエ奏者、高崎智久さんと共演したリムスキー・コルサコフの『グリンカの主題による変奏曲』

そして、
鶫三曹の独唱、オペラ『ルサルカ』の「月に寄せる歌」だ。

終演後に、
ロビーでオーボエ奏者の高崎さんから直接聞いた話では、今回が初めての演奏だったらしい。

もともとが吹奏楽の曲だというのも意外だったが、何より奏者である高崎さんご自身が、「滅多に演奏されない曲」と仰るだけあって、

かなりレアな印象ではあるが、
曲想は、どこか懐かしく…不思議と郷愁を唆る曲でもある。

前後するが、
中音の歌姫、鶫さんの『ルサルカ』は、まさに本領発揮の歌声だった。

終演後にロビーで話した時、
彼女とは初対面だったが、意外なことに彼女は私の事を知っていたらしい。

「中方音に居た時に、Sさんから隊歌を聞かせてもらいました」との事。

いやいや、レベル違うし…。(^^;;

Sさんと言うのは中方音時代の共通の知人でもある…自衛隊音楽隊の世界は狭いのだ。

ちなみに実際の鶫さんは、YouTubeで見るよりスラリと背が高くスリムで小顔美人である。
2ショット写真を撮って貰ったので、後で写真を送ってあげよう。


それと、
もう1人、忘れてはならないのが司会の阿部二曹だ。
いやはや、彼女の司会はプロ並みだ。

彼女のトークが観客と音楽隊の距離を近づけたと言っても過言ではない。

声も聞きやすいし、何より間の取り方がいい。
メリハリがあって観客を飽きさせないウィットに富んだトークに、
どこで司会の勉強をしたのかと訊くと、アナウンスの勉強をした事はないと言う…

私は、かねてから司会はリズム感が大事だと言っているが、
阿部二曹の司会には心地よいリズム感がある。

恐らく、パーカッショニストならではのことだろう。
あのリズム感は、一朝一夕で身につけられるものではない。

七夕の宵、
良い音楽を聴き、疲れ気味だった心と身体が幸福感で満たされた。

明日から、
また、がんばろう!


















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7月のLIVE出演

2023-06-06 22:27:50 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
スケジュールは未だはっきりしないが
来月の日曜に意外な場所で歌う事になった…

コロナで延期になっていた仕事も戻ってきて慌ただしい毎日だが、

その合間に、練習のつもりで自作カラオケを作ってyoutubeにUPする…オタッキーな作業を続けている。

LIVEで歌う曲はポピュラーソングが主だが、
著作権の問題をクリアするために、
パブリックドメインの曲をリストアップした。

事前にJASRACの検索システムを使って調べてみたが、

著作権切れとなっているのにyoutubeにUPした途端、

「著作権」の表示を目にすることがある…

例えば、先だってUPしたシャンソンなどは、
調べると著作権切れのはずだが「著作権」表示が出ることがある。

既存の楽譜は使っていないし、自分でカラオケを適当にGarageBandで作って歌っているので、

(何かの間違いでは?)

とも思ったが、
よく読むと、どうやら問題ないらしい。



なんなん?

つい先日の湯檜曽は楽園でLINKしたYouTube動画のBGMも自作カラオケで歌っているので全く同じ条件なのだが、

なんでだろう?

私が思うに、

もしかしたら、既存の歌手の演奏と似通っているとかだと「著作権」表示が出て、

ヘタクソすぎて話にならん…w

という場合には「著作権」に引っかかりもかすりもしないという事ではないか?


数少ないジャズだとコール・ポーターの曲は著作権が切れているとあったが、

アレンジなど既存の楽譜を使った場合も使用料が発生するので、

伴奏もコードで適当に弾いてみたりなど、
あれこれと工夫をしている。

そもそもyoutubeでは問題なくてもLIVEではNGという曲は多い。

例えば、スタンダードナンバーだと、
よくカラオケで歌われる
「Fly me to the moon」はNGらしい。

童謡だって「うみ」の作詞者、林柳波先生が亡くなったのは1974年だから、著作権が切れるのは来年だ。

なので
「みんなで歌おう」なんて言って
うっかり歌詞など載せると

著作権侵害になるので要注意だ。

まぁ、主催者がJASRACに使用料を払ってくれれば問題ない話なのだが…

やっぱり安心なのはオリジナルだな。

(~_~;)


著作権クリアしたので再度LINKします。










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ファミリーコンサート♪

2023-05-17 20:07:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
日曜日に開催された友人のミポリンさんの音楽教室が主催する発表会の写真が送られてきた。

司会をして2曲歌わせてもらった。

コロナ禍になって、ずっと人前で歌うことから遠ざかっていたので、

かれこれ3年ぶりだろうか…。

4月初めに喉を痛めて中音域スカスカで、
どうなる事やら…と心配したが、

プロポリス入りのハチミツを毎日舐めて、
ようやく声枯れが治ったところだ。

声帯の筋肉が衰えたのは、
長く歌っていなかったせいもある。

こうやって年齢とともに声も衰えていくのだろう…と思っていたが、

少しずつ戻ってきた声に、

( 私、まだ歌えるかな?)

と気をよくしていたら、
7月にも、某所で歌えることになった。

先日、その打合せのため、
ミポリンさん、そしてコンサートのお手伝いをしてくださるミポリンさんのご主人と、近くの民家カフェでランチした。

ミポリンさんの家では、
彼女が発表会をする時、家族総出で手伝う。

今回は娘さん一家と姪っ子さん一家が加わり、
出演と裏方を担当されていた。

見ていてとても微笑ましい…そして羨ましい。

そういえば、
ミポリンさんご夫婦は、
今日は国技館に出かけると行っていた。


つい最近、
読んだ内館牧子さんの
『今度生まれたら』という本は、
長年連れ添った夫婦の話だ。

主人公の70歳女性は、表と裏が極端に違うタイプの人だ。

自分が思うようにならなかった人生を全て連れ合いのせいにする…

読んでいるとだんだん不愉快になってくる…

途中から、
( こう言うタイプの人は苦手だな…)

と思えてくる。

と言うことは、
私は、この主人公とは違うって事かな…。

今の生活に満足しているということだな、きっと。































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発表会で歌う曲

2023-02-24 10:45:28 | 音楽・オリジナル曲・YouTube


生姜ダレのハンバーグランチの画像は、
甘口で万人にウケる味付け…

友人と近所の民家カフェで、久々にランチした。

彼女とはコロナ前まで月に1度、高齢者施設で演奏ボランティアをしていたが、
コロナのせいでパッタリと活動が途絶えてしまっていた。

5月に彼女主催の発表会があって、
私は司会と歌を1曲だけ歌わせてもらうことになった。

当初、彼女からはシューベルトのアベマリアを提案されたが、
今の私には声量的に、かなりツラい。

あれこれ考えた結果、ポピュラーソングからパブリックドメインの曲を選ぶことにした。

市販の譜面には著作権があるので使えない。

調べてみると、童謡や唱歌にも「著作権切れ」かと思いきや、実は「著作権」がある曲は多い。

例えば「うみ」は、作曲者である井上武士先生が亡くなってから50年経っていないので著作権が発生する。

著作権がある曲の場合、
身内だけの無料の発表会とはいえ、レッスン生でない私は迂闊に歌えないわけだ。

そこで選んだのが、
以前、ガレージバンドで伴奏を作って原語で歌ってyoutubeにアップした事のあるスタンダードナンバーだ。

日本語歌詞では著作権が発生するが、JASRACで検索してみると原曲の作詞、作曲はすでに著作権切れだとなっている。

譜面はないので、コード譜と適当にアレンジして貰えば何とかなる?

そんなわけで、

5月にオリジナルのピアノ伴奏で歌うことになりました。









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久々のおうたのせんせい

2022-12-07 05:05:26 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
年月の流れは年取るほどに早く感じるものらしいが、
私の場合は早すぎて、記憶とのズレが生じ、
アレはいつのことだったか…時間軸がかなり曖昧になってきている。

まん延防止、非常事態宣言の頃には発表会自体が取りやめになったこともあったが

昨日、久々に臨市のこども園で3歳児クラスから年長の5歳児クラスまでの歌唱指導をしてきた。

ドロップスのうた
にじ
にんげんっていいな
気球にのって

どれも馴染みのある歌ばかりだが、
小さな子供たちの声を生で聞くのは新鮮で、
自然に心が踊る。

子供が好きで歌が好き。

だのに、
私はなぜ幼稚園教諭や保育士という選択をしなかったのだろう…と今更ながらに考える。

学生時代の教育実習は恩師がいる母校の高校だった。

歌唱指導の経験は高校生以上の大人だけで、幼児教育は未経験だったのに、
ご縁あって、
かれこれ20年近く指導に来ているらしい。

「おかげさまで、うちの園の歌は保護者からも好評なのよ」
と理事長は言う。

「先生に歌の指導を受けると園児たちの歌が変わるのよ」
とも。

正直、最初のうちは戸惑うことばかりだった…。

音程の不安定な高音部をどうするか…
無理して小さな声帯を壊さないか…と

あれこれ考えて、
無理なく高音部が出せるようにオリジナルの《あくびボール体操》をやったり

それでも出ない場合は移調してもらったりあれこれ工夫しながらやってきたが、

なんと言っても一番大事なのは、
子供たちに歌うことの楽しさを体感してもらうことだ。

すぐに飽きる子供たちの心を繋ぎ止める方法は、

歌の内容をストーリー化することだが、

子供の想像力は大人が考えている以上に豊かで、こちらがハッとすることも多い。

私の脳には大いに刺激になっている。

オミクロン株が猛威を奮っているが、
来年2月の発表会が無事に行えることを祈ろう。

園児のことばから閃いて遊び半分に作った曲。


今の私に欠けているものは
自由な発想と遊び心だな…きっと。

(^^;;







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環境をテーマにしたオペラ

2022-11-25 18:38:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
昨日、11月24日は日本で初めてオペラが上演された日だとか…。

偶然だけれど、
その昔、合唱団員として出演した創作オペラのビデオが、
国際環境会議の中で紹介されているのを見つけた。



オペラの脚本を書かれた丹治冨美子先生が鼎談に出演され、
動画の53分過ぎあたりから10分間、オペラのダイジェスト版が紹介されている。

《世界でも珍しい環境をテーマにしたオペラ》なのだと言う…。

創作オペラとして初演されたのが2001年の国民文化祭である。
21年前だ。

当時の私は、今ほど地球の温暖化に危機感を持っていなかったように思う。

そして考える。
この20年間で、どれだけ自然環境が変わったかと…。


創作オペラ「みづち」ではフィナーレで『美しいふるさと』という歌詞が繰り返される。

改めて聴いてみると、
「美しいふるさと」の歌詞が意味するのは自然だけでなく、
人々の心、自然と共生してきたかつての日本人の心だと言うことを強く感じる。

当時の新聞記事が出てきた。



私は前例右から3番目、特等席に座っている。

すっかり忘れていたが、
団員代表でインタビューにも答えたようだ。
ありきたりのコメントが恥ずかしい…

しかし、公演の録画が3本ともビデオテープだとは…。




デッキはとっくに処分しちゃったし…

困った。

(^_^;)











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有名ピアニストの妻の言葉

2022-10-23 23:22:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
そういえば…
あの有名人は今なにをしているのだろう…
と思う事がある。

長いこと、その名前を聞くことがなかった。

番組表で見つけて録画したのは、偶然だった。

ショパンコンクールで優勝し、
かつて日本で絶大な人気を誇っていたピアニスト、

スタニスラフ・ブーニン…

その近況と9年ぶりのコンサートの様子を取材した番組を観た。

ブランクが長ければ長いほど存在は忘れられてしまうものだが、
本当のファンなら、ブランク中だって当然、住んでいる場所や年齢、家族構成などは知っているものだ。

私の場合、亡命したことは何かで読んだ記憶があるが、
その後の活動について、殆ど知らなかった。

亡命先の西ドイツでコンサート活動をしていたこと、
9年前に病気で活動を休止し、同じ頃
一緒に亡命した母親が亡くなったこと。
奥さんが日本人で音楽専門のジャーナリストだと言うことや、
1人息子が英国の大学院で物理工学を研究していることも初めて知った。

それ以上に驚いたのは、9年間のブランクの理由だ。

病気のため左指が動かなくなり、治療中に左脚を切断しなくてはならないほどの大怪我を負うという苦労の連続…

大手術の結果、切断は免れたものの壊死した患部の骨を切ってつなぎ合わせたため、
左足首の関節がないのだと言う。

演奏時に身体のバランスを取りながら特製ステージ靴で左脚をカバーしながらペダルを踏む、
ピアニストにとって、それがどれだけ不自由な事なのか…と想像する。

恐らく壮絶なリハビリを経て、ステージに立ったに違いない。

…が、
好物の梅干しやタクアンまで妻にオシャレな洋皿に盛り付けさせ、
美しい物をこよなく愛するブーニンの事、そこは見せない。

かつて、ピアノを知らない若い女性たちまで虜にしてキャーキャー言わせた新進気鋭のピアニストだった若い頃の映像を、番組では重ねて映し出す。

それを複雑な思いで観ながら、私は当時を思い出す。
確かにあの頃のブーニンの人気は、本人も言うように異常なほどだった。

今は、本当の意味での日本のファンたち、
彼の演奏を待ち望んでいるファンたちのためにステージに立つ、
そんな強い思いが言葉の端々から感じられた。

あのショパンの《猫のワルツ》をキラキラしながら楽しそうに弾く当時と、
56歳になったブーニンのピアノはどのくらい違うのだろう。

若かりし頃には戻れないが、
年齢や経験を重ねたことが音楽への想いとなって聴衆を惹きつける…

復帰コンサートでは、シューマンを弾いていたが、
機会があれば生の演奏をぜひ聴いてみたい。

番組では、常にブーニンの傍らにいてマネジメントをしている妻の栄子さんの存在にも注目していた。

何より印象深かったシーンがある。

インタビュアから永く一緒に居られるのはなぜかと問われ、迷わず

「ユーモアと忍耐」と答えた場面だ。

その言葉の裏にあるのは、覚悟と強さだ。

有名ピアニストの夫を持つだけでも神経をすり減らすだろうに、
それに加えて病気や怪我でさぞかし大変な思いをされた事だろう。

音楽家同士でないことも、ある意味良かったのではないかしら…

《ユーモアと忍耐》

…素敵な言葉だな。









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