声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

夫のblog②

2019-05-24 14:29:40 | Diary
11何前の北京オリンピック開催時の夫のblog…

けっこう、まともな事も書いているようだ…。


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1964年 東京オリンピック。 
開会式を見る為 午前中で学校はおしまい。
日本中、オリンピックのモニュメントや垂幕などが飾られ、聖火リレーでは沿道を日の丸が埋めていた。
少ないけれども日本は女子バレー、重量挙げ、マラソンなどいくつかの競技でメダルを取った。
毎日毎日、アメリカ国歌を聞かされ覚えてしまったし、アメリカってすごい国だと子供心に思った。
それと同時に自分の中で 自分が日本人である事を、そして世界の中での日本の位置を生まれて初めて
意識した。

ジャッキーチェンが、「中国は1日にして良くはならない」と言ってたそうだ。
オリンピックが引き金になって 国際化が進みグローバルな感覚を身に着けていけると
良いのだが・・・現在北京オリンピックは悪い方向に向かっているように思えてならない。
伝わってくるのは、中国政府と一部の中国人の「驕りと高ぶり」ばかり。

私は10年ほど前、上海に研修旅行に行った事が有る。 埃っぽい町。 あからさまに存在する
ウラとオモテ。横浜の中華街の方がよっぽど旨い中華料理。行く先々で売りつけられる模造品。  

ホテルのロビーは、それなりにきれいになっているが、一歩非常階段に出ればそこはゴミと吸殻の山。

売春行為は犯罪であると注意しながら、呼びもしないのに勝手にホテルの鍵を手に入れ女が入ってくる。
断れば、なにやら中国語で我々を罵倒しているよう。(1流ホテルに泊まったんだけどね!)

国宝クラスの掛け軸だと言って片言の日本語でしつこくセールス。私が「君を信じていいのか?」
と尋ねると一瞬、言葉に詰まったが「ホンモノ!ホンモノ」(1万円でホンモノ買えるかぁ?)

成熟した社会と言うにはあまりに無理があった。  

今、私は中国から来た学生さんとある人の書いたオリジナル曲の録音を依頼されている。
彼が歌い、私が録音とヴォーカルアレンジをする。
彼はとても魅力的で、明るい青年だ。  彼は今自国のこんな状況をどう考えているのだろう?
彼は、オリンピックでも中国には帰らないといっていた。
「今にバブルが弾けるから、日本で就職先を見つけたい」とも言っていた。

近々、彼とまた録音を再会するが、オリンピックの話題はきっとしゃべる事も無いだろう。

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夫のblogを読み終えて、

この頃の中国と今の中国とでは、どれだけ違うのかを考えてみた。

北京オリンピック後、中国は、バブルは弾けるどころか著しい経済成長を遂げた。

上層部がどんどん力を持った結果、言論の自由を奪うような事件も数多く起こっている。

日本などは、とっくに飛び越えて
主なマーケットを米国とした現在の中国は、自国優先の政策に貿易摩擦も生まれ、

HUAWEIの件もそうだが、様々な問題や軋轢を生んでいる。

夫が研修旅行?に参加した時の21年前の上海と、今の上海とでは、全く違う。


私も、上海を2度ほど訪れたことがあるが、
2度目に時は市街地の地図が全く変わっていた。


変わったのは、街並みだけではなく

人々の暮らしぶりや考え方も変わっているはずだ。


11年前のblogに書かれている中国人留学生は私も知っているが、
とても礼儀正しい好青年だった。

元気にしてますか?

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