遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



 

今日 先日 お話した叔父の告別式がありました。

わたしは 昔 お葬式が好きではありませんでした。なぜかというと 足がしびれる 暗い 退屈.....だと思っていたからです。

一度 足が痺れて立てなくなってしまい 恥ずかしい思いをしたことがあります。昨今はイス席が増えて とても楽になりました。

今ではお葬式が嫌いではありません。なぜなら 告別式は 亡き人が肉体を離れる 執着を棄てて もといた世界に還る

大事な『場』であるからです。そこに立ちあわせていただくのは 結婚式に列席させていただく同様とてもしあわせなことなのです。

お経やおりん「磬」(きん)には深い意味があります。それは倍音 光なのです。お経の意味とあいまって 亡くなったひとに

恐怖やこの世での執着を棄てさせ あの世に導く やくわりがあります。

......(これは わたしの感覚なので 仏教でどうなのかはわかりません。)

時折 導師が複数 おられる 告別式もありますが そのようなときは至福です。倍音が幾重にも波のように響いて

金色のひかりのなかで湯あみをしているような感じがします。今日のお経も、ご導師はおひとりでしたが とてもよかったです。

途中 叔父さんがためらっているようなそんな感じがして わたしは思わず 手をうごかしていました。

亡くなったかたが迷いや執着から離れると その場がぱーんと変わります。なんともいえないやすらぎにつつまれて 

わたしは静かに涙を流しました。

斎場では怖いこともあります。それは まだ成仏されない方の霊が浮遊なさっているからです。病院もおなじです。

最初 どきどきしながら 祈りました。焼かれるのはやっぱり怖いと思う。その場にいて大丈夫だよと見守っていたかったのです。

 

えにしある方々とあえて うれしかったです。叔父さんが会わせてくれたんですね。葬儀にたずさわってくださった方々  

葬儀に参列してくださった方々 ありがとうございました。心のこもった、気持ちが澄みとおるようなそんな葬儀でした。

叔父さんのお顔 一段ときれいになっていました。告別式がすんだあとは 研ぎ澄まされたような慈愛にみちた仏さまのような

御顔でした。わたしがいままで お見送りした方々のなかで おさだおばちゃんと もうおひとりがそんな御顔でした。

生前 報われなかった方が得てしてそのようなうつくしい御顔であの世にいかれるのはほんとうに不思議だし ありがたいこと

です。この世とは異なるものさしがあるのだと思います。

秀雄叔父さん ありがとうございました。そして しばらくのあいだ さようなら。またお会いする日まで。

 



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