語り部の役目はつなぎめである。過去と現在、そして未来をつなぐこと。
自分の考えをつたえるのではない。
語り部 という 役目に徹するのである。
ものがたりのなかの真実を 現実社会の事実をつたえるのである。
而して 語りとは共鳴である。
語り部の ものがたりへの ものがたりに生きる人物への共鳴なくしては語ることができない。
あたかもクリスタルのグラスに似て 不純物があったり ヨゴレがついていると響かない。
ヨゴレ 不純物 とは 自己満足 自己限定 欲望 思い込み 選良意識 そして トラウマなどなど
畢竟 語り部の修練とは ものがたりの うつわ つなぎめになる 己が魂 己が体を清め 鍛えることである。
そのうえの技術であって 技術がさきにくるのではない。
語り部の共鳴が声の響きとなって 聴き手につたわり 聴き手の魂と体が共鳴する。
歌も芝居も共鳴である。
一万人のゴールドシアターは共鳴が乏しかった。
そして 志が 乏しかったように思う。社会につながっていなかった。
サブタイトルぼくの夢わたしの夢 が 海外旅行 自分の夢の実現では 観客は共鳴しない。
もっと なんとか ならなかったのか せっかくの壮大な試みであったのに。