夕方 いつも通る道を逆に向かう時 ギョッとする。それは沈みゆく太陽光が真っ直ぐ目に飛び込んでくるからだ。眩しくて車の日除けを下ろす。そしてむくむくと立ち上がる違和感を抑え込もうとする。太陽の位置 太陽の位置が違う 左にずれている。
そんな莫迦な と思う。しかしよくよく考えて見ると 朝日の昇る位置もおかしい。30年前 この家を買った当時は道を挟んだ隣家の庭から夏の太陽が昇った。…と思う。だが今は。
だれも気がつかないのだろうか と検索してみると エスキモーの方たちもそう言っている。ポールシフトはこんなふうにしずしずやってくるのだろうか。揺り戻しとかないのか 磁気の変換は何時ごろ どんなふうに起きるのだろう。
太陽や月を見て不思議なことはままある。仕事先から帰る時 月が大きく 黄色く見えるスポットがある。そこを通り過ぎると見慣れた白いこじんまりした月。いつも騙されたような気持ちになる。
太陽がものすごく大きく見える時がある。
わたしは確固とした世界に住んでいるわけではないのだと思う。不定形な不確かなふよふよしたいつ裂け目が わたしたちを呑み込むかわからない 不条理極まる世界に住んでいる。ホピの予言によれば 今度の天地かえらくは 神裁きは 火と水とポールシフトとそれからもう一つが一度気に来る。