人生日訓(313)
「負債の自覚」
(子を持って知る親の恩)
しみじみと、今は亡き両親の大恩に気づくのは、自分で何人
かの子供を持ってからのことである。こうした、自分が受けて
きた恩に気づくのが大人の精神であろう。自分一人で生きて
いると思っていたのは若い時のことで、ここまで来て見ると、
自分ひとりで生きて来たのではなく、世間の多くの人々のお
蔭で生かされてきたということが、今日この頃になってしみじ
みと気が付くのである。「一切に生かされている」という合掌
したいしたいような気がすることのあるのが一人前の大人の
自覚ではあるまいか。
(赤字のの繰り返し)
とりわけ、筆者友松師のように宗教のことにかかわる者にと
っては、広く全国の方々に借りだらけである。両親から受け
た恩なども、まだその万分の一だにもかえしていない。受け
た学恩、数え切れぬ衆生恩、何とかして少しでも返したと思
っているのだが、生きている毎日毎日がまだ貰いこしで、一
生涯、赤字つづき、人生は赤字の繰り越しのような希ガス。
「いつになったらお返しすることが出来るのであろうか」と
考えると全く世間に申し訳ないような気がする。と述べいいる。
=================================
4月から咲く花「月桂樹(げっけいじゅ)」
開花時期は、 4/10 ~ 4/末頃。 ・別名 「ローリエ」「ローレル」。 ・南ヨーロッパ原産。 ・枝に沿って 黄色い花をびっしりつける。 ・カレーやシチュー等に使われる ハーブの一種。 乾燥させた葉を香料として使う。 ・葉っぱは、 譲葉(ゆずりは)に似ている。 ・古代ギリシャでは、 太陽神アポロンの木 とされていた。 ・イギリスでは16世紀頃から、 優れた詩人に対して、 月桂樹にちなんだ 特別な称号が与えられた。 ・月に見える 「もちつきをしているウサギ」 は、中国では 「大きな桂(けい = 銀木犀) の樹を切る男の姿」 に見える。 そこから、この木が 日本に渡来した際に、 「月」の「桂」の樹から 「月・桂・樹」の名が つけられた。 ・筆者の実家の月桂樹には いつもアゲハ蝶の 幼虫(芋虫)がいた。 葉っぱが おいしいのかもしれない。 ・薬効 健胃 ・薬用部位 葉 ・生薬名 「月桂葉(げっけいよう)」 (ローレル) ・薬効 リウマチ、神経痛 ・薬用部位 実 ・生薬名 「月桂実(げっけいじつ)」
(季節の花300より)