人生日訓(302)
「世に母あるは幸なり」
法句経に、「世に母あるは幸なり。父あるも、また、幸なり
」とある。釈迦も、やはり、人の子である。母を慕い求めた
気持ちは、我々と違っていない。母の存在をたたえて、引
き続いて、「父あるも」と言い添えているのである。いかに
も人間らしい表現ではあるまいか。もちろん、釈迦の母
マーヤーは、伝説によると、釈迦を生んで七日にして世を
去っているためであるかも知れぬ。まぶたの母に対する
思慕で会ったかも知れぬ。しかし、誰でも、父母のうち、
まず慕わしいのは母であろう。これは古今東西を通じて
人間共通の感情ではあるまいか。嬉しいことを、まず。母
に告げる。母に喜んで欲しい、という気持は誰にもあろう。
人の子の張り合いは、母を、ついで、父を喜ばせやいとい
う気持である。
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4月から咲く花「苧環 (おだまき)」
開花時期は、 4/ 1 ~ 5/15頃。 ・花の形がかわっていておもしろい。 ・「苧(お)」という繊維を、 中を空洞にして 丸く巻き付けたもの (苧玉(おだま))に 花の形が似ているところから。 ”苧(お)、玉(たま)、 巻き(まき)”が 「苧環」という漢字で 「おだまき」と 呼ばれるようになった。 ・色はいろいろある。 よく見るのは青紫のもの。 ・英語名の 「コランバイン(Columbine)」は、 つぼみの形が 鳩(同名)に似ていることから。 ・「小田巻」とも書く。 ・別名 「糸繰草」(いとくりそう)。 ・5月29日の誕生花(苧環) ・花言葉は 「断固として勝つ」(苧環) ・「しづやしづ 賎(しづ)のおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな」 義経記 静御前
(季節の花300より)