人生日訓(296)
「桜は面白きもの木の中より咲く」
日蓮上人の書簡の一節、「蓮は清きもの、泥より出でたり、
栴檀は香しき物、大地より生いたり、櫻はおもしろき物、木
の中より咲き出づ」と言っている。つづいて、「禍は口より
出でて見を破る、福は心より出でて我をかざる」と言って
いる。万物の成立に日蓮らしい驚きの目を向けたのであ
ろう。北原白秋も「バラの木にバラの花咲くあなかしこ、
何の不思議もまけれども」とうたっている。ニュートンも
リンゴの実の樹から地に落ちることに初めての注意を
向けた。思えば、桜の花が桜の樹に咲くこと、不思議な
自然の道理である。これを今日の科学で説明してしま
っては何でもないことだが、そこに天地自然の妙用が
る。日蓮も、やはり、一人の詩人である。こうした詩心は
誰でも持っているものである。哲学に根をもった詩情を
動かしたいものである。
歳時記
清明
4月4日。 太陽黄径15度春分から数えて15日目頃。 春先の清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」と いう語を略したもの。 万物が若返り、清々しく明るく美しい季節です。この頃は桜 の花が咲きほこり、お花見のシーズンでもありますね。南の 地方ではつばめが渡って来る頃。雨が多い時季で、暖かく なった後に小雨が降り続いて寒くなったりもします。 沖縄では「清明祭(シーミー)」といって、墓前に親族が集ま り、酒・茶・お重を供えた後、皆でご馳走をいただく習慣が あるそうです。 |
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4月から咲く花「碇草(いかりそう)」
開花時期は、 4/ 1 ~ 4/25頃。 ・船の碇(いかり)に 似ているところから この名前になった。 ・いろんな色の種類がある。 ・「錨草」とも書く。 ・薬効 強壮、強精 ・薬用部位 茎葉 ・生薬名 「淫羊藿(いんようかく)」
(季節の花300より)
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