人生日訓(315)
「ちかきは遠き道理なり」
蓮如上人の言葉。「とをきはちかき道理、ちかきは遠き道理
なり。」平凡んな言葉、「灯台下暗し」と同調であるが、この
平俗な言葉が蓮如上人一代の伝道の眼目であったろうと
思われる。師の傍にいる者は「いつものことと思い法義に
おろそかなり。とおおく候人は仏法をききたく大切に求む
る心ありけり。仏法は大切にもとむるより、きくものなり」と
説明している。ローマに住む者はローマを見物せず、東京
にいる者は東京を見物しない。いつでも行けるという安心
からである。親のいる間は、親のありがたさが分からず、
かえって、親の揚げ足ばかりとっているのが、お互いの生
活である。法は遠方に行ってきけ、医者は隣村に行け、とも
いう。これは人間というものの弱点、距離というもののもつ
不思議な力を語っている。
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4月から咲く花「姫林檎(ひめりんご)」
開花時期は、 4/10 ~ 4/末頃。 桜より開花が遅い。 花は最初はピンクで、 満開時には白くなる。 ・小さな林檎。秋に熟す。 食べられるが酸っぱいらしい。
(季節の花300より)