人生日訓(699)
「流年しばらくも止まらず」
こんな時、「流年しばらくも止まらず」と、良寛の美しい詩句を口
にそらんじると、何が無しに、身に染めて、今自分が生きて居るこ
とのたっとうさに身が引き締まる思いである。かくして、じっとし
てはいられぬ「道心」が湧然として起こってくる。ぼやぼやしては
すまぬ。恥ずかしいという気になってくる。仏教の無常観は、今日
まで、とかく後ろ向きというか、悲観的、厭世風に考えられたが、
本当は、今日生きている生き甲斐をつかみ取ることではあるまいか。
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6月から咲く花「紫陽花 (あじさい)」
開花時期は、 6/ 1 ~ 7/15頃。 ちょうど梅雨時期と重なる。 紫陽花は日当たりが苦手らしい。 ・名前は、「あづさい」が 変化したものらしい。 「あづ」は「あつ」(集)、 「さい」は 「さあい」(真藍)で、 青い花が集まって咲くさまを 表した。 「集真藍」 「味狭藍」 「安治佐為」 いろいろある♪ ・日本原産。 ・本来の「紫陽花」とは、 唐の詩人の 白居易さんが命名した、 別の紫の花のことで、 平安時代の学者、 源順(みなもとのしたごう)が 今のあじさいに この漢字をあてたため 誤用がひろまったらしい。 (でも、いい雰囲気の漢字) ・中国では「八仙花」または 「綉球花」と呼ぶ。 ・色がついているのは 「萼(がく)」で 花はその中の 小さな点のような部分。 しかしやはり萼(がく)が 目立つ。 ・「萼(がく)紫陽花」の ”萼”は ”額”と表記することもある。 ・花色は、 紫、ピンク、青、白など いろいろあり。 花の色は、 土が酸性かアルカリ性かに よっても変わるらしい。 酸性土壌 → 青色っぽくなる アルカリ性土壌 → 赤色っぽくなる また、花の色は、 土によるのではなく遺伝的に 決まっている、という説もあり、 また、 定点観測していると、 青 → 紫 → ピンク とゆるやかに変化していく ものもあるので、 決定的な法則は ないのではないか、と思います。 ・江戸時代に オランダ商館の医師として 日本に滞在したシーボルトは この花に魅せられ、 愛人の「お滝さん」の 名前にちなんで 学名の一部に 「オタクサ」otaksa の名前を 入れたとのこと。 (でも実際には、 それより前に既に学名が つけられていたため、 シーボルトがつけた 「お滝さん」の学名は、 採用されなかったらしい) ・6月2日、7月1日の 誕生花(紫陽花) 7月13日誕生花 (萼紫陽花(がくあじさい)) ・花言葉は 「辛抱強い愛情、元気な女性」 (紫陽花) 「謙虚」 (萼紫陽花(がくあじさい)) ・「安治佐為(あぢさゐ)の 八重咲くごとく 弥(や)つ代にを いませ我が背子(せこ) 見つつ偲ばむ」 万葉集 橘諸兄 (たちばなのもろえ) 「紫陽花や 折られて花の 定まらぬ」 藤原保吉 (ふじわらやすよし) 「紫陽花や 藪(やぶ)を小庭の 別座敷」 松尾芭蕉 「紫陽花の 末一色(すえひといろ)と なりにけり」 小林一茶 「紫陽花や はなだにかはる きのふけふ」 正岡子規(まさおかしき)
(花図鑑より)