季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「蝦蛄葉サボテン(しゃこばサボテン)」

2017-11-05 03:41:03 | 暮らし
名言名句(55)

「貧者の一灯」『阿闍世王受決経』

あり余った金を持っている金持の布施よりも。貧しい人が

懐をはたいて出す心のこもった喜捨の方が価値がある、

ということを指しています。

霊鷲山に帰られる釈迦のために、阿闍世王は、王舎城

からの道筋に無数の灯りを灯して供養しました。

それを知った貧しい老婆が、貧しいなりに釈迦に一灯

を献じようと、物乞いをした金で油を買おうとしました。すると、油屋の主人が、油を買わないで食べ物を買った方がいい、と勧めるところ、老婆は油を買う理由を打ち明けたのです。老婆に話に共鳴した油屋の主人は、代金の倍以上の油を老婆に分け与え、老婆は、念願の一灯を道の隅に灯すことが出来ました。あくる朝、阿闍世王の捧げた沢山の灯りはすべて消えていたのに、老婆の一灯のみが灯っており、釈尊の弟子が三度も消そうと試みたが消えません。それどころか、前より明るく灯るのです。弟子が消そうとするのを釈迦はとめられ、老婆が須弥灯光如来という仏になることを予言されたのでした。









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11月から咲く花「蝦蛄葉サボテン(しゃこばサボテン)」

開花時期は、11/10 ~ 翌 1/10頃。
・ブラジル原産。明治時代に渡来。
・茎は四方に垂れ下がる。
・花は茎先に段々に咲く。
 咲き始めが見事。
 色はピンクや赤。

・茎が、海老に似た
 「蝦蛄(しゃこ)」
 (寿司ネタで有名)に
 似ているところから命名された。
 また、ことわざで
 「蝦蛄で鯛を釣る」
 (少ない元手で
  大きな利を得ること)
 というのがある。


・別名
 「クリスマスカクタス」
   クリスマスの頃に咲く
   サボテン、の意。

・デンマークで品種改良された
 「デンマークカクタス」も
 花屋さんでよく見かける。
 これも蝦蛄葉サボテンの一種。
 (というか、
  「蝦蛄葉サボテン」と
  「デンマークカクタス」は
  違いがなかなかわからない♪)

・「蟹葉(かにば)サボテン」
 というのも
 蝦蛄葉サボテンに似ているが、
 「蟹葉サボテン」は
 茎部分にはトゲトゲがなく、
 開花時期は2~3月頃で
 「蝦蛄葉」より遅いので
 両者区別できる。



(季節の花300より)



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季節の花「浜柃 (はまひさかき)」

2017-11-04 04:19:42 | 暮らし
名言名句(54)

「学問のさびしさに堪へ炭をつぐ」『山口誓子』


学問するということ、自分の専門分野の勉強に励む

ということは、知識を深め人格を高めることとも言

えますが、いつ果てるともない学問探求は、他人に

は理解できない辛さや苦しみがあります。

それでも、人は人としての一面を占めて生きて行く

以上、自分の勉強を怠るわけにはいきません。しかし、

ある日、ふと、学問を続けることの寂しさに、いても

立ってもいられないような焦燥を覚えることがあるもの

です。かと言って、動物園の檻の中の動物のようにうろ

うろ歩き回ったり、訳の分から大声をあげたりするわけ

にもいきません。知性が、そうした衝動を抑制させるの

です。だから、凍てつくような寒い日、じっと、学問する

ことの寂しさを堪えて、火鉢の中に炭をつぎ足して、焦燥

を慰めるのです。

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11が地から咲く花「浜柃 (はまひさかき)」

開花時期は、11/10 ~ 12/10頃。
・海岸近くによく植えられる。
・ちょっと香るが、
 あまりいい匂いではない。

・葉っぱは内側に反りかえる。
・花のあとで実をつける。
 緑から黒に変わる。


(季節の花300より)



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季節の花「枇杷(びわ)」

2017-11-03 03:34:38 | 暮らし
名言名句(53)

「この心いよよはだかとなりにけり 涙流る涙ながるる」
『北原 白秋』


人間は、ときに、自らの心を素裸にしてしてみたいと

思うときがあるものです。

とくに、苦しい事、悲しい時があるときには、その素裸

の心の中を、誰かに聞いてもらいたいと思うものです。

その心の中を、かたちとして残すことの出来るのが

文学者です。ここにあげた短歌は、絶唱と言っても良い

一首です。心が裸になるにつれ、裸の心に潜む悲しみが

とめどおない涙を誘う、というのです。

この短歌の作られた背景を知ることによって、この一首は、

猶更、読者に哀傷の思いを駆り立てることでしょう。

歳時記

文化の日

「自由と平和を愛し、文化を薦める」ことを趣旨とした国民の祝日。

1946年に日本国憲法が公布された日で、日本国憲法が平和と文化を

重視しているということでから「文化の日」に定められました。 

※日本国憲法は半年後の1947年5月3日(憲法記念日)に施行されま

した。この日皇居では文化勲章の授与式が行われます。


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11月から咲く花「枇杷(びわ)」

開花時期は、11/ 5 ~ 12/25頃。
・中国、日本原産。
・葉の形が楽器の琵琶(びわ)に
 似ているところ
 から名づけられた。
 「枇杷」の字は漢名から。

・花は白い地味なもので
 気づきにくい。
・翌年5月頃に実がなる。
 店頭に並ぶのは5月と6月頃。
 すごく甘い。タネがでかい。 
 種類としては長崎市の
 「茂木(もぎ)枇杷」と、
 「田中枇杷」の2種類が多い。
 「茂木」は実がやや長めで
 「田中」は丸い。 


・「桃栗3年、柿8年」
 ということわざがあるが
 さらに「ビワは9年でなりかねる」
 ということわざもあるらしい。
 (実はできにくいらしいです)

・葉は厚くて固く、薬用になる。
 関節の痛みによく効くらしい。
 また、ビワの葉を2枚、
 産毛のあるほう(裏)を
 こすり合わせて
 患部に貼るのも
 効き目があるらしい。
・材は粘り強いので
 木刀、杖、くし、印材などに
 使われる。

・「比波」と書くこともある。



(季節の花300より)



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季節の花「八手 (やつで)」

2017-11-02 04:21:28 | 暮らし
名言名句(52)

「混沌は心の暖かい奴でしたから、生きている間は人の
 為に尽くしました」『蒲池 歓一』


混沌(こんとん)よいう言葉に自らを擬しているところに、

どこかしら悲しく、しかも明るさのにじんだペーソスが

あります。人間は、矛盾を抱えて生きている生き物です。

矛盾のない人間は存在しないと言ってもいいでしょう。

矛盾があるからこそ、人間味があるものだともいえます。

「混沌」は、そうした要素を含んで表現したものなのです。

仮に、この混沌を色紙などで絵に表現すると、どんなにか

愛嬌のある顔、体付きで描かれることでしょう。

それは、人間を温かく包みこむ雰囲気を持っています。

優しく慰めてくれる目を持っているでしょう。


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11月から咲く花「八手 (やつで)」

開花時期は、11/ 5 ~ 12/10頃。
・日陰でもよく育つ。
・掌状に7~11裂する葉を
 「手」に見立てた。  
 実際には7裂または9裂
 するものが多いようだ。 
 「八」は、”数が多い”という
 意味からの命名。

・別名
 「天狗の羽団扇」
  (てんぐのはうちわ)。
 でかい葉っぱに、
 魔物を追い払う力があると
 考えられてこの別名がついた。



(季節の花300より)





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季節の花「柊(ひいらぎ)」

2017-11-01 05:13:44 | 暮らし
名言名句(51)

少(しょう)にして学べば壮にして為すなり、壮にして学べば老いて衰えず、 老いて学べば死して朽ちず」『佐藤 一斉』

若い時に勉強しておけば、その成果は、壮年に見られる。

壮年になって勉強すれば、老年になっても老いて衰える

ということがない。老年になって勉強すれば、死後も

その学問は残る。ということで、人間の一生において、

不断の学問がいかに大切であるか、学問をすることの

永遠性とその功績とを述べています。

「少にして学ぶ」ことは、大方の人間が現実に実行して

いることですが、それ以後は、仕事に追われ、生活に追

われて、自分の生活手段以外の勉強については、なかなか

頭が回らないものです。「少にして学んだから、それで

おしまいだよ」と、自分の人間性を高める勉強にはそっぽ

を向くというのが実情です。しかし、それでは、人間の精

神面は、退化をたどるばかりです。どんなに多忙でも、寸暇

をさいて自分のための知識、教養を高めるための勉強の重要

性は、人間の一生を通じて、最も大事な課題の一つと言える

でしょう。

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11月から咲く花「柊(ひいらぎ)」

開花時期は、11/ 1 ~ 12/20頃。
 金木犀や柊木犀の花のあと、
 11月になってから咲く。

・葉は固くてギザギザ
   (さわると痛い)。
 さわると「ひいらぐ
   (疼く。ひりひり痛む)」
 ことから、
 「ひいらぎぎ(疼木)」となり、
 次第に「ひいらぎ」になった。
 老木になると
 この刺がなくなり葉も丸くなる。
 (板橋区の神社で
  実際に見たことがある)
 角(かど)がとれる、
 ということでしょうか。
 (それを
  人生になぞらえる向きもある)

・葉には光沢あり。ぴかぴか。
・よい香りの白い花
 (目立たないけど)。
 花弁は強く反り返る。


★古くからその鋭いトゲによって
 邪気を払う木とされ、
 庭に植える習慣があった。
 また、鬼が目を突かれて
 退散したという伝説 
 (「鬼の目突(おにのめつき)」)
 から、
 2月の節分(せつぶん)には、
  ・柊の枝葉を戸口に立てて、
   その葉っぱの 
   とんがりで鬼を追い払う。
  ・イワシの頭を
   柊の枝の先端に刺して
   その匂いで鬼を退散させる。
  ・豆がらをたくさん巻き付けて、
   ガラガラ音を鳴らして
   鬼を退散させる。 
 という厄除けの習慣が
 現在も残っている。

 また、ネズミが通り抜けるような
 ところへ  
 柊の枝葉を立てておくと、
 ネズミもトゲを恐れて
 通らなくなる、という
 ”効き目”もあったらしい。

 また、中国では
 鬼を爆竹の音で追い払う慣習が
 あるが、
 ヒイラギも葉をくべると
 葉が膨張してはぜるので、
 その音で鬼は逃げていく、
 という話もある。


・12月24日の誕生花(柊)
・花言葉は「先見の明」(柊)

・クリスマスの飾りでよく使うのは
 この「柊」ではなく、
 柊黐(ひいらぎもち)。
 (赤い実。
  葉っぱのとげの形も違う)


・「柊の
  葉の間より 花こぼれ」
   高浜虚子 

(季節の花300より)


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