季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「萩」

2019-07-26 05:04:27 | 暮らし
名言名句(675)

「袖振れ合うのも他生の縁」『狂言・まつゆずり葉』


他人との触れ合いを大切にしよう、とはよく言われることです。

つまり、他人とのかかわり合いが忘れられがちな現代の世相だ

から、ともいえます。人間の生活は、他人とのかかわりの中で

動いているからです。どのようななささやかなきっかけであろ

うとも、人と触れ合うことは、触れ合った人間の運命に関連し

てきます。触れ合ったことでいい運命が開かれることもあれば、

悪い方へ引きずり込まれることもあります。ともあれ見知らぬ人

との出会いを大切にしたいものです。それは、人生模様を彩るこ

とでもあるからです。

==============

7発に咲いている花「萩」

開花時期は、 6/ 5 ~ 10/末頃。
・秋の七草のひとつ。

・日本各地の山野で
 ごくふつうに見られ、
 萩といえば
 山萩(やまはぎ)を指す。
 東京近辺で見られるものは
 「宮城野萩(みやぎのはぎ)」と
 「山萩」がほとんど。
 ここでは「萩」ページとして
 1つにしました。

・「萩」の字は 
 ”秋”の
 ”草(草かんむり)”なので
 まさに秋の花だが、
 早いものは
 夏前から咲き出している。
 (でもやはり、
  秋の9月頃が見頃♪)


・花は豆のような蝶形花。
・枝や葉は
 家畜の飼料や屋根ふきの材料に、
 葉を落とした枝を
 束ねて箒(ほうき)に、
 根を煎じて、
 めまいやのぼせの薬にするなど、
 人々の生活にも溶け込んでいた。

・地上部は一部を残して枯死し、
 毎年新しい芽を出すことから
 「はえぎ(生え芽)」となり、
 しだいに「はぎ」に変化した。
・秋の十五夜(満月の夜)に、
 「薄(すすき)」
 「おだんご」と一緒に
 縁側などに置いて、
 お供えする習慣がある。


・あんこのおもちに
 「ぼたもち」と「おはぎ」が 
 あるが、じつは同じもの♪ 

 ◆春のお彼岸 に供えるのは、
  春を代表する花の
 「牡丹(ぼたん)」にちなんで
  (または牡丹の花に
   似ていることから)
 「牡丹餅」→「ぼたんもち」
  →「ぼたもち」と 
  呼ばれ、

 ◆秋のお彼岸 に供えるのは、
  秋を代表する花の
  「萩」にちなんで
  (または萩の花に
   似ていることから)
 「萩餅」→「御萩餅」
  →「御萩(おはぎ)」と
  呼ばれるようになった。

 それぞれには
 小豆(あずき)のあんこが
 入っている。


・別名
 「庭見草」(にわみぐさ)
 「野守草」(のもりぐさ)
 「初見草」(はつみぐさ)

・9月18日の誕生花(萩)
・花言葉は「柔軟な精神」(萩)
・宮城県の県花(宮城野萩)


            ↑ 上へ

・「秋風は
  涼しくなりぬ 馬並(な)めて
  いざ野に行かな 萩の花見に」
   万葉集 作者不詳

 「人皆は
  萩を秋といふ よし我は
  尾花が末(うれ)を
  秋とは言はむ」
   万葉集 作者不詳

 「わが岳(おか)に
  さを鹿来鳴く 初萩の
  花妻問ひに 来鳴くさを鹿」
   万葉集 作者不詳

 「高円(たかまど)の
  野べの秋萩 いたづらに
  咲きか散るらむ
  見る人なしに」
   万葉集 作者不詳

 「高円(たかまど)の
  野べの秋萩 この頃の 
  暁(あかつき)露(つゆ)に
  咲きにけるかも」
   万葉集 大伴家持

 「宮人の 袖つけ衣 秋萩に
  匂ひよろしき
  高円(たかまど)の宮」
   万葉集 大伴家持

 「指進(さしずみ)の
  栗栖(くるす)の小野の
  萩の花 花散らむ時にし
  行きて手向けむ」
   万葉集 作者不詳

 「かくのみに
  ありけるものを 萩の花
  咲きてありやと
  問いし君はも」
   万葉集 余明軍 

 「道の辺の
  小野の夕暮 たちかへり
  見てこそゆかめ 秋萩の花」
   金槐和歌集 源実朝

 「一家(ひとつや)に
  遊女も寝たり 萩と月」
   松尾芭蕉

 「白露を
  こぼさぬ萩の うねりかな」
   松尾芭蕉

 「行き行きて
  たふれ伏すとも 萩の原」
   河合曽良(かわいそら)

 「わけている
  庭しもやがて 野辺なれば
  萩の盛りを わがものに見る」
   西行法師
   (さいぎょうほうし)

 「萩の風
  何か急(せ)かるゝ 何ならむ」
   水原秋櫻子
   (みずはらしゅうおうし)

            ↑ 上へ

・東京周辺の見どころ

 <向島百花園
  (むこうじまひゃっかえん)>
   一年中なにかしらの花が
   咲いている、花の宝庫。
   長さ20mくらいの
   「萩のトンネル」が有名。
   花見頃9月中旬~9月下旬。
   墨田区東向島。
   最寄駅
    東武伊勢崎線東向島駅

 <大悲願寺(だいひがんじ)>
   五日市の、別名「ハギ寺」。
   「白萩」が有名。
   花見頃9月中旬~9月下旬。
   東京都あきる野市横沢。
   最寄駅
    JR五日市線
    武蔵増戸(ますこ)駅

(季節の花300より)



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季節の花「木立朝鮮朝顔(きだちちょうせんあさがお)」

2019-07-25 04:38:44 | 暮らし
名言名句(674)

「人間は単に運命を担うということのみでなく、

それを愛すべきである」『ニーチェ』


甘受するという受け身の姿勢ではなく、愛するという能動性を持つ

ことです。積極的に自らの運命を愛するということは、自分の生き

方を凝視することから出発します。見つめてみると、欠点が拾い出

せます。拾い出した欠点は訂正できます。直し、改めることが、

生活の向上に役立ちます。知らず知らずのうちに、運命は、明るく

爽やかなレールを敷き始めます。運命のレールは、自らの努力で変

えることができるのだ、と強く信ずることで、生活に張りができま

す。まず、自分の運命を愛することがその第一歩です。

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7月に咲いている花「「木立朝鮮朝顔(きだちちょうせんあさがお)」」

開花時期は、 6/ 5 ~ 11/末頃。
 6、7月頃に咲くものと、
 9、10月頃に咲くものとが
 あるようだ。
 花色も、ピンク、白、橙色、と
 いろいろ。

・中南米、インド地方原産。
・草ではなく「木」。

・夏から秋まで、
 芳香のあるラッパ形の
 大きい花を下向きに咲かせる。
 夜に香る。

・別名では
 「エンジェル・トランペット」
 「エンジェルス・トランペット」
 「エンゼル・トランペット」
 「エンゼルス・トランペット」
 とも呼ばれ、
 品種もいろいろある。


(季節の花300より)




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季節の花「コスモス」

2019-07-24 05:13:21 | 暮らし
名言名句(673)

「人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦莫迦しい。

重大に扱わなければ危険である」『芥川 龍之介』


いたる所に落とし穴があるのが人生である。と龍之介は言っている

のです。同じ『侏儒(しゅじゅ)の言葉』の中に「人生は落丁の多

い書物に似ている」という言葉もあります。つまり、人生とは、

ページの抜けている本に似ているということですが、これも完全な

一生を過ごす人はほとんどいない、ということで、含蓄のある言葉

です。昭和二年のこの日未明、龍之介は、ペロナアル及びジアール

の致死量を仰いで自らの命を絶ちました。三十五歳の若さでした。

あまりにも突然の夭折は、多くの人に芸術家の生き方を考えさせた

ものでした。

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鳴名言名句7が使え浅く花「コスモス」

開花時期は、 7/25 ~ 12/10頃。
・原産地メキシコ。
 イタリアの芸術家が
 1876年頃にメキシコから
 日本に持ち込んだのが最初、
 との説がある。

・秋の代表花だが、
 早いものは夏のあいだから
 咲き始めている。
 早咲き遅咲きあり。


・外来品種だが、
 日本の風景に合っている。
・「秋桜」の字は、
 主に秋に咲き、花弁の形が 
 桜に似ているところからの和名。

・”コスモス(cosmos)”の語源は、
 ギリシャ語の
 「秩序」「飾り」「美しい」
 という意味の  
 「Kosmos, Cosmos」の言葉に
 由来する。   
 このことから、
 星がきれいにそろう宇宙のことを
 cosmosと呼び、
 また、花びらが
 整然と並ぶこの花も
 cosmosと呼ばれるようになった。


・葉は線のように細いが、
 台風などで倒されても
 茎の途中から根を出し、
 また立ち上がって花をつける
 というほど強い。
 (見た目とは、
  だいぶ違うようです)

・7月16日、8月14日、
 10月5日の誕生花
・花言葉「乙女のまごころ、
     愛情、たおやかさ」


・東京周辺の見どころ

 <昭和記念公園>
   立川(たちかわ)の
   大規模公園。
   花見頃9月中旬~10月上旬。
   立川市緑町。
   最寄駅
    JR青梅線西立川駅

 <小岩菖蒲園>
   江戸川の河川敷にある公園。
   花菖蒲や菜の花、
   ポピーなども咲く。
   コスモスもいっぱい。
   江戸川区北小岩。
   最寄駅
    京成線江戸川駅

(季節の花300より)



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季節の花「薮蘭 (やぶらん)」

2019-07-23 04:33:13 | 暮らし
名言名句(672)

「天知る地知る我知る子知る」『後漢書・楊雲伝』

隠し事というものが、本当に隠し事になったためしがありません。

絶対信頼していた相手だから喋ったのに、と思っても、どうした

わけか漏れてしまっているのです。人間不信が、そういうところ

からも生じてくるのです。秘密は必ず漏れるもの、秘密は秘密に

ならないことを肝に銘じましょう。ということから、秘密には

永続性はないし、秘密自体の存在そのものがないのだともいえる

のです。

歳時記

大暑




7月23日。および立秋までの期間。

太陽黄径120度小暑から数えて15日目頃。

「だいしょ」ともいいます。

梅雨明けの時季で、夏の土用もこの頃。いよいよ本格的な夏の到来

です。大暑って文字を見ているだけで汗が噴出してきそうな名前で

すね。最も暑い頃という意味ですが、実際の暑さのピークはもう少

し後になります。

動物園の白くまたちへの氷のプレゼントや打ち水などのイベントは、

この大暑の日に合わせていることが多いようです。

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7月から咲く花「薮蘭 (やぶらん)」

開花時期は、 7/25 ~ 10/末頃。
・日陰に生える。
・葉が斑入り(ふいり)
 のものもある。
・実(タネ)は黒い丸形。

・薬効   せきどめ、去痰、利尿
・薬用部位 根
・生薬名
  「大葉麦門冬
   (だい
ようばくもんどう)、
   土麦冬(どばくとう)」

・別名
 「山菅」(やますげ)。

   ちなみに、
   万葉集で「山菅」
   として歌われたのは 
   竜の髭(りゅうのひげ)
   のこと。
   万葉集では
   薮蘭は登場しないようだ。


・10月26日の誕生花(薮蘭)
・花言葉は「謙遜」(薮蘭)

(季節の花300より)


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季節の花「秋海棠 (しゅうかいどう)」

2019-07-22 04:48:25 | 暮らし
名言名句(671)

「右手は左手ほど巧みではない。だからしばしば

右手よりも役立つのだ」『クレー』


右手は表面にあらわれる華々しさがありますが、左手にはそれが

ありません。日陰の存在のようですが、しかし、右手にないソフト

な動きがあります。平生、右手だけで物事の処理をしていると信じ

込んでいますが、左手を観察していると、こまかな動きは、左手の

方が多いようです。人間にも、右手派、左手派の二通りがあるよう

です。この分類も面白いと思います。

パウル・クレー(1879-1940)は、抒情味の勝った抽象画を描く

スイス生まれの画家。

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7月から咲く花「秋海棠 (しゅうかいどう)」

開花時期は、 7/25 ~ 10/25頃。
・中国原産。
・中国名が「秋海棠」で、
 その音読みで
 「しゅうかいどう」。
 いかにも”秋到来”
 という感じの名前。

・晩夏から秋にかけて咲く。
 真ん中の黄色い花弁がいい。
 なぜか、やや下向きに咲く。
・ベゴニアに似ているが、
 ベゴニアより花の枝が長い。

・別名
 「瓔珞草(ようらくそう)」


・「秋海棠
  西瓜(すいか)の色に
  咲きにけり」
   松尾芭蕉

(季節の花300より)



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