町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

2代目リゾートライナー、ディズニーリゾートライン100形(Type-C)電車

2021年03月03日 | 首都圏のモノレール・新交通システム

東京ディズニーランドを周回しているディズニーリゾートラインでは2020年よりType-Cと称する新型車を導入し、2001年開通時からの初代車両の置き換えに着手することを発表しましたが、現在までにイエローの第1編成とピンクの第2編成が導入され運用を開始し、代替で初代車両(Type-X・10形)の第2編成と第5編成が廃車になっています。

202073日より運用を開始したType-Cの第1編成。形式は100形で車体色は黄色で初代車両よりも色が濃くなり2色構成になりました。側窓も寸法が更に拡大されています。

202173日より運用開始のピンクの第2編成。設計に当たってはバリアフリー対応と共に「いつでもどこでも だれにでも ディズニーの世界観を提供したい」をコンセプトに掲げています。

ミッキーマウスをモチーフにしたロングシートの車内設備。初代10形は座席の中央部がラウンドした独特な座席でしたが、乗車時間が短い為に流動性に配慮しています。扉は化粧板が省略されステンレス仕上げですが、モザイク模様の加工が施されています。

車内案内表示器は液晶式で、下部には開扉方向がイルミネーションで表示されます。戸閉装置は特にメーカーからの発表はないものの、JR東日本E235系と同様の動作音を発する為、富士電機製ラック式戸閉装置を採用したと思われます。

今後2024年までに順次置き換えを実施する計画ですが、次は何色の編成が登場するのか楽しみですね。

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残り3編成、リゾートライン10型

2021年02月21日 | 首都圏のモノレール・新交通システム

昨年より100type-Cにより置き換え〜廃車が開始されたディズニーリゾートラインの初代車両10型ですが、ピーチ色の第5編成が廃車になったことで残存するのは3編成になりました。100型は現在までイエローとピンクの編成が運用入りしていますが、次は何色が導入されるのか気になるところです。

爽やかな青色の第1編成。車号の付け方は編成番号+号車で、写真の第1編成の場合は1116号車となります。

パープルの第3編成。3136号車の番号が付与されています。昨年はダッフィーの特別仕様車に起用されました。

グリーンの第4編成。カラーリングの為かクリスマスのイベント時に抜擢される機会が多かったように感じます。

車内設備。昨年春の時と比べると、窓ガラスに貼られていたミッキーマウスの装飾が撤去されていました。期間限定のものだったようです。

5編成ともに、2001年の開通時に登場しているので1923年と一般的な鉄道車両に比べると早い引退ですが、海岸沿いを走行する為か意外に車体は老朽化してるのかも知れません。完全引退の日まで、動向を見守りたいと思います。

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更新改造を受けて活躍が続く東京モノレール1000形

2021年01月04日 | 首都圏のモノレール・新交通システム

1989年の導入以来、東京モノレールの主力車両として活躍している1000形ですが2014年から10000形の導入で代替廃車が進める旨の発表がされており、これまでに6編成36両が除籍〜解体になりました。しかし20192月の1067Fを最後に置き換えが止まっており、現在では車内設備の各所をリニューアルを実施した編成が見られます。

現在3編成のみが在籍する3代目塗装車。車内設備もシートモケット交換が施工されており、座席が青系モケットになっている様子が分かります。この塗装は2015年に登場しましたが全編成に波及することはありませんでした。

現在も依然として主流の2代目塗装車。座席はそのままに車内案内表示のLCD化とドアチャイム変更、車外には新ロゴマークの貼付けが実施されました。

模様入りの青系モケットに更新された車内。これ以外にも10000形同様の青海波の座席も存在し、3種類のバリエーションが見られるようになっています。

車内案内表示器は長らく路線図式でしたが、遂にLCDに換装されました。停車駅案内以外にもターミナル毎に異なる航空会社の案内も表示出来る様になり、情報量が格段に向上しています。

10000形の導入が開始された頃は東京オリンピック開催予定だった2020年までには置き換えが完了するかと予想されましたが、実際のところは廃車のペースが緩やかで今しばらくはバリエーション豊かな姿を楽しめるようです。

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海沿いを行く横浜シーサイドライン2000形

2020年11月05日 | 首都圏のモノレール・新交通システム

2019年で開通30周年を迎えたシーサイドラインはJR根岸線の新杉田から、海沿いの工業地帯や横浜市大附属病院、八景島シーパラダイスなどの観光施設を経由して京浜急行の金沢八景駅に至る路線で、通勤通学や観光の足として親しまれています。現在はこの新杉田〜金沢八景の10.8キロを結ぶ1路線のみですが、2020110日の朝日新聞記事で相模鉄道の瀬谷駅を起点に、再開発が予定されている米軍より返還された上瀬谷通信施設跡を結ぶ交通機関に新交通システム(AGT)を敷設する計画が持ち上がり、事業主体は横浜シーサイドラインが行う構想が持ち上がっており、今注目の事業者と言えるでしょう。

そこで運用されているのがこの2000形で、初代車両の1000形の代替用に2011年から登場しました。正面と車体側面に配される三角形を組み合わせた幾何学模様が印象的ですが、これは沿線に広がる海と水面の煌き、船の帆と旗のはためきを7色で表しており沿線住民の懇談会で決定し多摩美術大学の客員教授が形にしたとのことです。2000形は東急車輌製造(→総合車両製作所)で製造され構体には初めてレーザー溶接を採用しており滑らかで美しい仕上がりが特徴ですが、1000形を長年見慣れた筆者は最初に2000形を実際に見たとき違和感を感じたものの、走り出したら沿線の海ともよく調和するデザインですね。現在は前照灯がLED化された為、登場当初とは印象が違います。

オールステンレス車体の他、VVVFインバーター制御もシーサイドラインでは初採用で、東洋電機製2レベルIGBTを搭載していますが、最近の電車にしては磁励音が大きく独特のサウンドを奏でます。

車内は中央方向に固定されたクロスシートとロングシートを点対象に配置しています。狭い車内なので流動性に配慮し、クロスシート部はドア付近を1人掛けシートで肘掛けを省略する路面電車にもありそうな座席です。液晶画面の車内案内表示器はドア脇に設置し、ブザーだった開閉時の注意喚起はチャイム(営団チャイムの音程違い)に変更されています。ドアはメーカー標準品の為、化粧板が省略され簡素な印象になりました。

車内案内表示は15インチ液晶画面で、初代1000形には案内表示自体備わっていなかったので大きなサービス向上になりました。2019年度増備車では17インチに拡大されています。

前述の上瀬谷地区のAGT路線は事業主体がシーサイドラインということで、将来的には若葉台地区を経由してJR十日市場駅や東急長津田駅方面への延伸構想もあり導入される車両が2000形の亜流になるのか、全く別の新設計車になるのか色々と想像が膨らみますが、今後に期待が掛かりますね。

※2016年の記事の全面改稿

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新交通ゆりかもめ7200系が運用終了、全廃へ・・・

2020年10月16日 | 首都圏のモノレール・新交通システム

東京臨海副都心の足として定着している新交通ゆりかもめでは2014年より新形式の7300形導入により初代車両である7000形の代替を実施して来ました。派生系列として1999年より登場したVVVFインバータ制御の46次車(700013次車はサイリスタ位相制御)である7200系もマイナーチェンジ車の7500形で置き換えられることになり、本日14日の運用で第26編成が運用を終了。開通時からの7000系の流れを汲む車両が全廃となりました。

最後まで運用された第26編成(7261F)。この編成は5次車で4次車の仕様を引き継ぎ正面の虹の模様を変更して2001年に3編成18両が導入されています。鉄道車両としては新しい部類ですが、営業運転開始から19年で生涯を終えることになってしまいました。

車体の構造は70003次車をそのまま引き継いでいますが、第21編成からは制御方式をVVVFインバータ制御に改める以外に台車も変更され、2輪だった案内車輪が4輪になっています。

以前にも掲載していますが・・・最初に台車の設計変更が成された21編成。上の26編成とは正面に描かれた虹のデザインが異なっていますね。

ボックスシート中心ながらドア付近の一部をロングシートとし、流動性に配慮した車内。景色の眺望や観光利用を考慮した座席配置でしたが、年々増加する輸送量に対応する為、7300形からはオールロングシートになりました。独特の車内設備も全廃により見納めです。

長らく東京臨海副都心の顔的な存在であり、AGT車両では初のステンレス車体・片側2扉車となかなか画期的な車両ではありますが同業他社とは違い特に保存の計画などは無く、全編成が廃車解体されるようです。長きに渡り親しんだ車両が乗る事も見ることさえも出来なくなるのは残念ですが、先ずは長年の活躍を無事に終えたことに敬意を表したいと思います。

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