東急バスの虹が丘営業所は多摩田園都市の開発進捗に伴い、増加の一途を辿る乗客に対応するべく1986年に開設されました。管内には大規模団地や新興住宅地が多数存在する為、長尺3扉車など青葉台同様に特徴的な車両が見られた他、2010年まで弦巻・川崎・東山田の各営業所から転属車が発生するまでノンステップ車の配置(2002〜2015年まではワンステップバスを新製配置)が無い唯一の営業所でもありました。現在は東急バス最多となる123台の車両を配置し、いすゞ自動車の長尺車が主力になっています。
赤帯1本塗装のNJ1353(QPG-LV234Q3・2013年式)。折戸を備え、通勤ラッシュ対策で収容力を重視したスーパーロング車で、虹が丘の主力車です。2019年には車体再生工事が施工されました。
上と同型式で2014年導入のNJ1450。裾部に入っていた赤帯が無くなり、より車体が長くなったように見えます。運用を開始したのは2015年1月からで、この車両の導入により2002年式のNJ358が廃車・除籍になりました。スーパーロング車は運用上の制約もあり、あざみ野・たまプラーザ駅発着の路線を中心に充当されています。
写真の車両より一世代前のセミロング車NJ1154(LKG-LV234N3・2011年式)をリア部から。型式からも分かるようにこの車両はN尺で、虹が丘管内全ての路線で運用されています。裾部と屋根周りにワンステップ車を示す赤帯が入っていたのは2011年度車までで、2012年導入車からは赤帯1本塗装になりました。
段差が少なく収容力の大きい車内。座席モケットはワンロマ車のTA8777で採用されたカラフルな仕様で、グレートーンの車内で一際映えます。青葉台営業所のブルーリボンⅡを記事にした時も触れましたが、中4枚折戸も今やすっかり珍しい設備になりました。