現在は長尺ノンステップの三菱ふそう車が目立つようになった神奈川県の東急バスですが、2000年代に導入されたワンステップ仕様の短尺車も比較的まとまった数が活躍を続けており、管内の大型車が走行可能な区間全てでその姿を見ることが出来ます。今回の記事は、特に多種多様なバリエーションが見られる三菱ふそう車の中でもオーソドックスなスタイルの短尺中引戸仕様の車両です。
長尺・標準尺車が幅を利かせる虹が丘営業所に導入された短尺のNJ8790(PKG-MP35UK・2007年式)。当時の日産ディーゼル(現在のUDトラックス)が開発した排出ガス浄化システム「FLENDS」を搭載しており、在来車と比較しても大幅な低排出ガスを達成しました。
同型式は青葉台営業所にも配置され、年が明けた2008年にも経年車代替の為に導入が続きました。写真のAO895は世田谷区の淡島営業所から転属して来たツーステップのエアロスターM(AO1579)の置き換えに充当されています。
初期導入の日野自動車製ブルーリボンシティノンステップ車(AO235)の代替で新羽営業所から転属して来たAO890。この車両は川和線が新羽営業所に移管される際の2010年に転出しましたが、2013年に再び青葉台に戻ることになりました。
車体再生工事を受けているため、経年を余り感じさせない車内。かつての低床車に採用されていた模様入りモケットも現在はデザインが2回変更されたため、見る機会も少なくなって来ました。