町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

安住の地を得た209系500番台武蔵野線

2018年09月11日 | JR東日本

1998年当時、依然として首都圏の路線には103系が残存し重要通勤路線である中央・総武緩行線も例外ではありませんでした。しかしながら、長年の酷使から故障が頻発し置き換えが急務となり京浜東北線で実績のあった209系の走行機器にE217系と同等の幅広車体で登場したのが500番台車です。このグループは10両編成17本が製造され、JR車にしては比較的少数に留まっていますが、他路線への転属・貸出しが非常に多く登場からわずか2年で2編成が保安装置更新に伴う予備車不足のため京浜東北線へ転用、更に1編成が2005年から2006年まで中央総武緩行線との共通予備車として貸出(帯の変更は無し)、2006年からは209系試作車を置き換えの為3編成が転入。しばらく安定期に入るかと思いきや、E233系1000番台導入で京葉線に更に転属201系置き換えに充当、置き換え後はE233系5000番台の登場で1編成を残しサハ2両を廃車の上武蔵野線に転用され、今に至ります。

京葉車両センターに所属し武蔵野線・京葉線で運用中の500番台車。中央総武緩行線に残存したグループも、現在は武蔵野線の他、4両編成化の上3500番台に区分され、八高線・川越線への転用が進行しています。登場から転用に次ぐ転用を繰り返していた500番台車ですが、やっと安定期に入りそうな予感です。

転用に際しては、VVVFインバーター制御装置の更新が実施され、GTOからIGBT化となりましたが、この改造により特徴的だった磁励音は聞けなくなりE231系機器更新車との差異がほぼ無くなってしまいました。一方でパンタグラフはシングルアームに換装されず菱形のまま存置され、登場した年代を物語っています。

黄色のマーキングと私鉄電車のような注意喚起の追加以外は特に変化の無い車内。しかしドアの動作音に変化がある為、戸閉装置も更新したようです。

登場時からのLED表示は相変わらず1段式のままでした。一応運行情報などはスクロール表示出来るようになっていますが、平常時は行先や乗り換え案内を行わず、繰り返し次の停車駅を表示するだけなので、ここは改善すべき点だったのではないでしょうか。

 

 


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