ヒストリーゾーンを抜けると歴代のロマンスカーギャラリーへ続き、新幹線開発の基礎にもなったSE車、展望席を設置してロマンスカーの地位を不動のものにしたNSE車、SE車の代替を兼ねて更なる快適性向上を図り近年まで活躍したLSE車が3車種並んで来場者を出迎えています。3100形NSE車(写真中央)は展示に当たって片側の先頭車の愛称表示を車体修理前の五角形に復元しました。
奥の3000形SE車と3100形NSE車は車内(連結部付近のみ)に立ち入ることも可能ですが、7000形LSEは残念ながら車内は通常非公開となっています。
3100形NSEはデハ3221+デハ3223+デハ3231の3両、7000形LSEはデハ7003の1両が収容されました。しかし7000形についてはラストラン編成でもトップナンバーでもないところが「?」です。
1999年引退時の表示が存置されている反対側の先頭車。この車両の引退時、箱根振興やロマンスカーの地位向上に多大な貢献をしたとして運用離脱後も11両フル編成で暫く保管されていました。しかし長編成の保存は難しく中間車5両が後に解体され、6両編成での保存になり時折海老名電車基地の公開時に展示されていました。しかし、2017年に増発に伴う留置スペースの不足から保存車の一部解体が発表され、3100形は中間車3両が処分されることになってしまいました。6両での営業運転を実施したこともあり現役当時を彷彿とさせる姿で保管されていましたが、パンタグラフを搭載する車両が全て処分された為プラレールのような少々残念な姿になってしまっています…。
車内は1984年より開始された車体修理施行後のワインレッドの座席モケットです。座席はリクライニング機構こそありませんが、私鉄の特急としては非常に高い水準でした。
※次回へ続く