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楽しみにしていたコンサートを聴きに行ってきました。
尺八奏者、藤原道山の生演奏を聴いたのは、
天切り松 闇がたりという、今は亡き、すまけいの朗読劇を観に行った時です。
その印象が忘れられず、今回のコンサートを楽しみにしていました。
舞台にはマリンバだけ。
藤原道山は、客席から生演奏で登場です。
マイク無しなんだ。
音の響きの良いホールでは、生音にしようと決めているそうです。
尺八のかすれた音とともに聞こえるマリンバ。
生では初めて。
ピアノでも無い、パーカッションでも無い、不思議な感覚。
一瞬、柔らかなドラムにも聴こえる、でもメロディーも奏でる。
雨音の様な響き。
尺八の演奏は、本当に素晴らしいです。
日本民謡や、和を感じるシチューエーションには、独特の雰囲気を醸し出し、
クラシックやジャズなど、別分野にも挑戦する。
「静」のイメージなのに、とてもユニークな動きをして、客席に笑いが溢れたり。
多才な二人の演奏に、時間はあっという間に過ぎました。
今、自分でフルートを吹くので、音の似た尺八演奏は、息使いなどで勉強になる部分もあります。
フルートと違って、穴を開けただけの楽器なんだ、と、シンプルで奥の深い和楽器にも感銘。
そして、一曲の演奏時間をコンパクトにまとめ、飽きの来ない構成にも感心しました。
母が民謡をしていたので、三味線や尺八の音は子供の頃から馴染んでいました。
伝統的な音には、日本人としてのDNAが反応するのだろうか…
ところで、マリンバ。
子供の頃、マリンバ奏者にどうやってなれるか?って考えた事があった。これ本当。
と言うのは、学芸会などで器楽演奏をする時、必ず大きな木琴を弾かされたから。
そして、更に大きなものがマリンバという名前だと知ったから。
「双頭の鷲の旗のもとに」とか、「ガボット」とか、弾いたよ。
上手だと褒められたんだけどなぁ。
田舎だからね、習う場所なんて無いよね。
尺八とマリンバって、面白い組み合わせ。
2つの楽器を存分に楽しめた、良いコンサートでした。