昨年は行けなかった帯広演研の公演。
劇団結成から第80回の記念公演です。
80回かぁ…頑張って続けているよね。
昨年は45周年。
私は10周年記念誌を作ったときに入団したの。
だからあれから35年経ったわけだ😅
この作品はテネシー・ウィリアムズの「ガラスの動物園」がモチーフになっている。
ガラスの動物園、札幌で観たなぁ。
この作品を観た時の感想が、女と男で全く違った事。
男性の感想、トムが母を残して出ていく辛さに同情したと言う。
でも私と友人は、母と内気なローラを残して出て行ったトムは、この現実から逃避したずるい奴と感じた。
誰が出演して、どこの劇団が上演したか全然覚えていないんだけど、胸が苦しくて、ずーっと引きずっていた記憶がある。
その作品がモチーフなのだ。
舞台に立っているのが、ローラ(娘)なのか、アマンダ(母)なのか。
そしてひたすらトムの帰りを待つ。
ベッドで寝ているのは(死んでる?)誰か。
訪ねて来る男との対話で、トムの現在を知る。
年齢を重ねて来たせいか、「死」と向き合う事が増えて来た。
どうしても逃れられない現実だよね。
そして、テーマも重いと思う。
だけど、ずしんと心の奥に残る芝居でした。
ローラとアマンダ、二役?を演ずる役者(坪井志展)、もうベテラン役者だね。
この役、彼女にしかできないと思うけれど、ガラスの動物園で観たローラとは少し違っていた。
どこが?上手く説明できないけど。
劇作家 別役実。
昨年亡くなられた。
飛び抜けて独創的な劇作家だった。
不条理演劇を確立した第一人者。
ちょっとした言葉の端端から、少しづつ本質がずれて行く不思議さを感じた。
今年は清水邦夫も亡くなられた。
劇団で活動していた時代に、多く触れた劇作家が亡くなるのは、とても悲しいです。
時代は常に変わっていくということかな。
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