☆★今日のショット★☆

綺麗なお花や美味しいたべものなどあれこれあれこれ載せて行きたいと思います。

消えなさいローラ 別役実 2021/7/3

2021-07-07 06:08:00 | 映画・演劇・美術館


昨年は行けなかった帯広演研の公演。
劇団結成から第80回の記念公演です。
80回かぁ…頑張って続けているよね。
昨年は45周年。
私は10周年記念誌を作ったときに入団したの。
だからあれから35年経ったわけだ😅

この作品はテネシー・ウィリアムズの「ガラスの動物園」がモチーフになっている。

ガラスの動物園、札幌で観たなぁ。
この作品を観た時の感想が、女と男で全く違った事。
男性の感想、トムが母を残して出ていく辛さに同情したと言う。
でも私と友人は、母と内気なローラを残して出て行ったトムは、この現実から逃避したずるい奴と感じた。
誰が出演して、どこの劇団が上演したか全然覚えていないんだけど、胸が苦しくて、ずーっと引きずっていた記憶がある。

その作品がモチーフなのだ。
舞台に立っているのが、ローラ(娘)なのか、アマンダ(母)なのか。
そしてひたすらトムの帰りを待つ。

ベッドで寝ているのは(死んでる?)誰か。

訪ねて来る男との対話で、トムの現在を知る。

年齢を重ねて来たせいか、「死」と向き合う事が増えて来た。
どうしても逃れられない現実だよね。
そして、テーマも重いと思う。
だけど、ずしんと心の奥に残る芝居でした。

ローラとアマンダ、二役?を演ずる役者(坪井志展)、もうベテラン役者だね。
この役、彼女にしかできないと思うけれど、ガラスの動物園で観たローラとは少し違っていた。
どこが?上手く説明できないけど。

劇作家 別役実。
昨年亡くなられた。
飛び抜けて独創的な劇作家だった。
不条理演劇を確立した第一人者。

ちょっとした言葉の端端から、少しづつ本質がずれて行く不思議さを感じた。

今年は清水邦夫も亡くなられた。
劇団で活動していた時代に、多く触れた劇作家が亡くなるのは、とても悲しいです。
時代は常に変わっていくということかな。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 富良野岳〜上富良野岳 2021/7/1 | トップ | 大雪山赤岳〜白雲岳〜白雲避... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿