二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

NHK「にっぽんの現場」+新海誠「秒速5センチメートル」

2006-08-20 11:52:11 | 新海誠
仕事が進まず、昼間からネットに逃げてるダメジン、北のカモメです。

ああ、集中力が散漫だ。やらなきゃいけないこと、順番に整理して一つずつ片付ける、というのが、こんなに大変だとは。。。

木曜日だっけ?帰ってテレビつけたら「にっぽんの現場」とゆー番組をやっていた。大阪でのニート自立のための支援組織の話。加藤君と内田君(仮名)の不思議な関係に惹きつけられて、疲れてたのに最後まで観てしまった。

手をさしのべるということ。その可能性と、きりの無さ。つまづいた「一人」を救おうとしたとき、どれだけ大きな力と忍耐と時間と数多くの愛と運が必要か。ということは、つまづかずにいられることが、今までどれだけ多くの幸運と愛情に支えられてきたものであるか、ということ。彼が私である可能性は、十分にあるのだ、ということ。

何もできないし、直接関われない(おいらに人事権はない)けど、何か、いろいろと考えさせられました。いい番組だった。

話題は変わって。

新海誠監督が、「雲のむこう、約束の場所」に続く、短編アニメ映画「秒速5センチメートル」の制作を進めている。詳しくは、以下の公式サイトへ。

○ttp://5cm.yahoo.co.jp/

最初、「「秒速5センチメートル」ってなんの速さだべ?」と思いましたが、予告編を観るとわかります。すごいです。「雲のむこう~」も好きだったけど、今度の作品は、もっとツボかもしれん。

新海誠の伝えたいことの中には、ストーリーもあるだろうけど、日常の細部の美しさへの限りない愛情、というか、憧憬も大きく占めているように思う。古い写真を見ると、不意に泣き出したくなるような、そんな憧憬。おいらも、目の前にある何の変哲もない道路のひび割れだとか、空の雲だとか、木の梢だとか、泣き出したいぐらいに好きで、目を離すことができない時があります。そんな、過ぎてゆく時の中の一瞬を集めたような、優しい作品になりそうだ。

(もっとも、こういう感覚を共感するのって、実はとても寂しいようにも思うのだけど。監督は違うのかもしれないけど、おいらの場合は、「とどめておけないもの」として目の前のモノやヒトを眺めてしまうから、何でも美しく優しく見えてしまうのだ。自分が将来、『ここ』から跡形もなくいなくなってしまう、と思うから、目の前の人々もいつか、皆いなくなってしまう、と思うから、全てが愛しくなってしまう。家族や友達と面と向かって話せる話題ではないね。そこんとこって、ホントは無意識のままにしておいた方がいいんだろうな。。。)

昼間っから、しょっぱいような、ねちっこいような想いで、頭痛です。そろそろ、現実と格闘しよう。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする