二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

直截、の意味

2006-08-28 22:18:42 | Weblog
仕事の同僚と話していたら、ふいに「日本人って、表現が直截的だよね」と言われた。同僚は西欧人なのだが、続けて言うことには「西欧ではあまりそういうことは口にしないんだけど。例えば、『この映画見て感動した!』とかね。そういうの、日本人ってよく口にするよね。」

久々のカルチャーショックでした(笑)。おいらにとって、「それはおらの台詞だがや~!!!」と言いたくて、めまい数秒、脱力1分、我に返ったら、同僚はもう「雑談終了」モードに入っていたため、追求し損ねました。ニッポンジンの暗い情念をなめんなよ。いつか、「日本人って、自分の気持ちを言わないよね」と言わせてみせようじゃないか。

などと、空しい遠吠えを実行した後で。

ふと思う。西欧の人々に比べて日本人が「直截的」と言われるとしたら、そゆ表現しか学校教育で習ってこなかったからだよな。日本人同士なら「あれ、見た?」「見た」「どう?」「うん、まぁまぁかな」「ふーん」「君は?」「う~ん、どうだろ」「まぁ、大丈夫でない?」で済む会話が、英語になったとたんに「それはエクサイティングでした」とか「私はとても感動しました」とか、そーゆー表現が例文にあるものだから、それ以外のことを言いたくても、言えないわけだ。

そしてまた、アメリカナイズドな学校英語では、誇張的に自己をアピールすることが推奨されているものだから、、、

実際、大人になってまで「それ」を武器にはできんわなぁ。。。常々、「自己主張のない、兵隊ジャパニーズ」の称号をいただきたく(?)励んできた自分としては、何とも違和感のある対話でした。(うう、寝不足で頭がウニだ。寝ます!)
コメント
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