二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」がみせてくれたもの(ネタバレあり)

2008-02-11 14:01:41 | 「三丁目の夕日」「続・三丁目の夕日」
今更、遅っ!っていう感じで恐縮です。

巷じゃいろんな映画賞ノミネートが一段落し、キネ旬の映画ランキングも発表になり、例年同様ぱんぴーの見た映画は一つも推されておらず、「おいら文化人とちゃうもんね!」と半グレ状態で拗ねてましたが、唯一「日本アカデミー賞」はノミネートされとるんよね。「ALWAYS 続・三丁目の夕日」。

いい映画、というのは世の中にたくさんあると思うし、おいらも、「続・三」だけが良い映画だ、という気はありませんが、この作品について、まだよく語ってなかったような気がしたので(いや、既に語り尽くしたのを忘れただけかもしれんが(汗))、ここで述べさせていただきたいと思います。ネタバレよっしゃ、な方だけ、下にどうぞ♪


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「基本的に話がセンチメンタルすぎる!」とは、「その時代」を知ってる親父の感想ですが、おいらは、そのセンチメンタルさが、「最近、生活に潤いがほしー」と思ってる渇いたココロにうまくしみ込んで、けっこう心地よかったです(苦笑)。

「三丁目の住人が感動するような大衆向けの作品が芥川賞候補になるはずがない」とか、「賞を取る前から、候補作を出版して読ます事実はなかった」とか、まぁ、史実(?)と異なる点は多々あるのですが、そこんとこ現実通りにしてしまうと、物語が成立しない訳で、、、(苦笑)山崎監督も苦しんだんだろうなぁ。。。だから、ゴジラに暴れさせたくもなったんだよなぁ(笑)「これもアリな世界なんですからねー!フィクションですからねー!」って叫びたかったに違いない。

ともあれ。そこに描かれていた人間達の体温やら、横町の匂いなんかは、厳然としてそこに存在していた訳で。はとこの女の子のわがままな中の涙する不安やら、六ちゃんの女の子らしい優しさや、鈴木さんの戦友の笑顔やら(原作で一番大好きな話だ)、茶川さんの声も無く打ちひしがれる様子やら、淳之介くんの精一杯の「やだやだ!」っぷりの強さやら、一平くんの「デリカシーって、、」の無邪気さやら、焼き鳥持って踊ってる宅間先生の、シャレにならないくらいの切なさやら、鈴木家かあさんの「ああ、日本のお母さん!」と幻想を抱いてしまいそうな(実際はあんな慈母はおいらの幼少時、周囲に存在しなかったような気がするが(爆))優しさやら、決して裕福でもないが、なんとなく呑気に暮らしてそうな三丁目の住人達の軽さやら、その中で強烈な存在感を輝かせつつ、まるで「現代の良識人代表」のように、品よく厳しく立ちはだかる(でも理性的な)淳之介の実父やら、、、まぁ、もう、コテコテなぐらいに人間っぽくて、(それはともすればあまりに人間っぽくて、今の生活ではとんと見かけなくなったくらいで)、、、気がつくと、泣いてました。

なんか、ね。こんな人間関係が、瞬間的に恋しかったのかもしれない(笑)。いろんなことが未解決で、冷たく世知辛い中でも、単純にあったかいこともあった、そんな時代に。いうなれば、それは、ぼくらの幼年期。戦後日本人にとっての幼年期、だったのかもしれない。

あの時代、万歳、とは言えないけど、あの時代の人達も、一生懸命生きていた。ままならないことがあったり、悔し涙にくれることがあったり、どうしようもないことがあったり、それは、今と同じ。でも、頑張って生きていてくれたから、今、おいら達の時代が、ある。(もちろん当時の負債もあるけど、それは、おいら達も同じことを後世に対して、やってるんだと思う。)

色々なストーリーが平行して語られる中で、一番印象的だったのは、淳之介くんのことだ。結局、彼は、自分の帰る家を「つくった」んだなぁ。。。と。茶川さんの背中をどやし(笑)て奮起させ、ヒロミさんのココロに訴えかけ、実の父親にも立ち向かい、彼は、自分の理想とする家族を、つくった。

最後の橋の場面で、茶川さんとヒロミさんの手をとり、誇らしげに2人を見上げ、そして夕日をみつめる淳之介くんの笑顔に、おいらは圧倒され、感動した。今まで、母親に連れられて、大人の都合に振り回され続けたこの子は、くじけることなく、病気にもならず、大事な人達の人生を良い方向に変え、幸せを自らつかんだ。すごいなぁ。。。

なんか、ね。つくづく、「家族ってええなぁ。大事にしよ。」と単純な一市民は思ったのでした。

これも、また、一つのモデル。心弱き者達が生きていくための、優しき砦。

たとえ、いくつのネガティブ・キャンペーンがあったとしても。明日の一歩を笑顔で踏み出せる力をもらったことは、確かです。

ありがとう、「続・三丁目の夕日」のスタッフ・キャスト・関係者の皆さん!


やや遅すぎるラブコールを、ここに♪
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「愛とは学んで得る技術である」

2008-02-11 00:05:03 | コブクロ
テレビつけたら、NHK「@ヒューマン」内の未来観測「記念日ビジネス」にて、恵方巻をおいしそうに食べるご夫婦が、、、いいなぁ、、、今年も恵方巻き食べ損ねた(涙)豆まきすらしなかった、、、鬼と同居の一年かい、、、(それにしても、この番組のテーマ曲、絢香の「三日月」だ!知らんかったが、ポイント高いぞっ!←単純。。。でも、三日月はいいっすよね。)

表題は、ジグムント・フロイド氏の言葉。のわりに、検索かけてもひっかかりませんね。どしてだろ?

おいらは、木田恵子氏の著作から知りました。「贈るこころ」にばっちり出てますが、他の著作も読みがいあります。「0歳人、1歳人、2歳人」は有名っすね。

なんかね。つらつら考えるんすよ。最近。おいら、に限らず、みんな生き方探す時って、周囲の情報に頼っとるよなぁ、、って。音楽だったり、映画だったり、本だったり、マンガだったり、雑誌だったり。

確かさのかけらもないあふれる情報の海の中から、おいら達は、選び、信じ、それを当たり前と、思う。

「愛」って何?それに対する定義も、山ほど、しかも全方位にあふれている。

だけどね。結局は、習慣なんじゃないか、って思うんです。愛も、優しさも、思いやりも、気配りも。

生来のものだって言われたら、それはそれで辛いから(苦笑)そう思うのかもしれないけどね。

そんでもって、「5296」聴きながら、改めて脱帽。

これ聴いてたらね、絶対、家族と仲良くしようと思う。コブクロ、確実に世界平和(?)に貢献してるよ♪

何言いたいのかわからなくなったけど、、、えっとね。辛くても頑張ってずっと笑顔でいると、楽しい性格になることもあるねん、ってことかな。むろん、病気になるほど我慢しちゃいかんけどね。

いつの自分が本当の自分か、なんて、どーでもよくなった中年の今日この頃。今の自分、少しは生きやすいかも、とため息ついて空を見上げる、そんなお気楽な今日この頃でした(苦笑)。

愛は、学んで得る技術である。だから、愛そう。抱きしめよう。笑顔で話しかけよう。信頼を寄せよう。

傷ついても。怖くても。命失わぬ程度には。(小心者。。。)

愛は、命がけ。人を救いも、人を狂わせもする。

そんなこんなの中で、愛の素敵な部分だけ掬いとって歌ってくれるコブクロ。本当に、人生の応援歌、だね。

改めて、ありがとう。
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