二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

ことばの力 想像力と創造力

2011-01-22 23:08:40 | Weblog
犠牲者の期待に応える国を アリゾナ乱射追悼でオバマ大統領が演説(gooニュース) - goo ニュース

読んでたら、涙が出ました。
久しぶりに、ニュース読んで泣きました。「ニュースな英語」でおなじみの加藤祐子氏の名訳が光ります。

英語のビデオは以下に。(The New York Times。英文がビデオの進行と同時に動いていく、という英語ノンネイティブに優しい仕様)
http://www.nytimes.com/interactive/2011/01/13/us/politics/201100113_OBAMA_ARIZONA.html#

英文(transcript)をじっくり読みたい方はこちら。(CNN news)
http://news.blogs.cnn.com/2011/01/12/president-obama-speaks-at-memorial-honoring-victims-of-arizona-shooting/


オバマ大統領の力強い言葉を以下に少し引用します。(日本語訳は上記リンク先の加藤祐子氏の「gooニュース」の記事から。)

"Rather than pointing fingers or assigning blame, let us use this occasion to expand our moral imaginations, to listen to each other more carefully, to sharpen our instincts for empathy, and remind ourselves of all the ways our hopes and dreams are bound together. "
「誰かを指さしたり誰かのせいにするよりも、この機会に自分たちの道徳的な想像力を広げましょう。互いの言うことをもっとちゃんと聴いて。他人に共感する本能を研ぎ澄ませて。私たちは実に色々な形で、希望と夢で結ばれているのだと、思い出して。」

"We may not be able to stop all evil in the world, but I know that how we treat one another is entirely up to us. I believe that for all our imperfections, we are full of decency and goodness, and that the forces that divide us are not as strong as those that unite us. "
「私たちは世界の全ての悪を止めることはできないかもしれない。けれども自分たちが他人にどういう態度を取るかは、すべて自分次第だ。私たちはきわめて不完全な存在だけれども、真っ当で善良なものをたくさんもっていると信じています。私たちを分断する力は、私たちを結びつける力ほど強くないことも信じています。」

"I want to live up to her expectations. I want our democracy to be as good as Christina imagined it. I want America to be as good as she imagined it. All of us – we should do everything we can to make sure this country lives up to our children’s expectations."
「私はこの国の民主主義が、クリスティーナが思ったと同じくらい良いものであってほしい! 私はアメリカが、彼女が思ったくらい良いものであってほしい! 子供たちの期待にこの国が応えられるよう、私たちは出来る限りのことをするべきなのです!」


この銃乱射事件については皆さんご存じだと思うので、それについての記述は省かせていただきます。
今回は、オバマ大統領の演説について。


これだけ誠実に、人のあるべき姿を示した言葉が、最近あっただろうか。
これだけ美しく、人の理性と心に語りかける言葉が、あっただろうか。

こんな言葉を読みたかった。ずっと長い間。
こんな風に優しく、穏やかな声で、しかし決然と語られる言葉が聞きたかった。ずっと長い間。


こんな哀しい(銃乱射事件の追悼式、という)機会にこんな素晴らしい演説が生まれた、というのは皮肉的だが、本当に名演説であり、聴く者に、人間の叡智を信じさせてくれる言葉だと思う。

言葉はこんな風に使いたい、と心底思った。
久々に聞いた、宝石のような、星空のような、人の手の温もりのような、美しくも強い言葉でした。



おいらも自堕落ではいけない、と思いました。
その後、「続・三丁目の夕日」を見てしまったのだが。(涙も乾かぬうちに・・・)

それが自分のダメさ。茶川サンよりひでぇや。
でも、それが自分。

明日こそ、頑張ろう。

許されているうちに。


追伸:(全く別の話ですが・・・)

「明日あると 思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」

9歳でこんなこと考えたとは・・・天才過ぎる、親鸞。。。
コメント
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