先日、「ホビット3」をやっと見に行きました。
前売り券は、「ホビット2」を観たときに買ってたんだけどね(笑)
なぜこれが笑い話かというと、購入時点で「公開時期未定」だったという・・・でも、あれ(2014年3月)から1年たたずに公開したんだからすごいな。(今回、見に行こうとしたら、前売り券どこにやったかわからなくなって、涙目で探しました・・・見つかってよかった・・・)
「ホビット」3部作を見終えて、全体を通しての感想はまだまとまらないんだが、(ちなみにおいらは、「指輪物語」は未読・未視聴です)今回の「決戦のゆくえ」の感想を、忘れないうちに書き留めておこうと思う。(故に、以下、ネタバレあります。お気をつけください。)
描かれた世界に色々と感じ、思うことはあるわけだが、一番印象深いのは、トーリン(Thorin)が竜の呪いというか竜の病にかかって、財宝に心奪われ、金の亡者みたいになった時、彼が自力で自分自身を取り戻した場面だ。
それまで延々続いた絶望的な状況(誰に何を言われても通じない)から、彼は、自分で己の病に気づき、全力で引き返してきた。あの場面。
何というかなぁ、現実に最も起きそうもないことが具現化されて、圧倒されながら、しみじみとカタルシスを感じました。
実際には、あの病にとらわれてしまった者が、自力で引き返した例はあまり聞かないのだが。
そして、竜の病だけでなく、他の精神的な病もまた、自力で引き返す難しさを感じることが多いのだが。
あの場面を観て、「ああ、だからこそトーリン・オーケンシールドは勇者なのだ!」と感動した。
もしも、自分が病んだときに、こんな風に自力で引き返せたら。
そんな風に願った。(その難しさも果てしないぐらい強く感じつつ。)
あの場面はトーリンが最大に輝いたとき。あれがあったから、トーリンの最期を見て、悲しいだけではなく、誇り高い勇者の生を讃える気持ちでいられたと思う。凄い演出だったなぁ。
その他の場面でも、あれだけ戦いが凄惨だった割には、登場人物の心情に思いを馳せるための手がかりがあちこちにあり、その意味では、陰影に富んでいたと思います。(そして、竜の襲撃場面や戦闘場面では「感受性のスイッチ」をオフにしたおいら・・・多くの犠牲者、倒れている人やエルフや悪役たちを思い出すだけでも病みそうなので、感情移入は断念しました。)
そんなおいらにも、ドワーフ族の背中からエルフ族の戦士たちが飛翔するかのように現れた場面は、感無量でした。あの場面、本当に美しかったよ!(その後、その分やりきれん気持ちになるのだが・・・)
そして、ガラドリエル様の迫力に、腰が抜けるほど仰天したのは、正直な気持ちです。。。(神々しいんだけど、一瞬、ネクロマンサーより怖かった・・・でも、おいらはガラドリエル様大好き派です。)
おいらが大好きな「茶のラダガスト」も、かっこよかった!(ある意味理想的なポジション(笑))
ああ、よかったなぁ。ホビット3。
そして最後に、パンフレットを買って改めてしみじみと「ビルボ・バギンズ、吉岡秀隆と似てる・・・」と感嘆。たたずまいというか、雰囲気、造形がね。ホント似てるんだ。マーティン・フリーマンと吉岡が似ているかというと・・・やっぱり似てるのかもしれない(爆)。(←前から、何度も言ってることだが。)
日本では、歴史的に剣と魔法物は無理ですが(無理にやろうとするとえらいことになるという予感がする)、それ以外にも演劇的にはいろんな可能性があると思うので、吉岡氏の独特な存在感を、今後も楽しみにしたいと思っています。流星ワゴンまで、あと2週間!
では、また。
前売り券は、「ホビット2」を観たときに買ってたんだけどね(笑)
なぜこれが笑い話かというと、購入時点で「公開時期未定」だったという・・・でも、あれ(2014年3月)から1年たたずに公開したんだからすごいな。(今回、見に行こうとしたら、前売り券どこにやったかわからなくなって、涙目で探しました・・・見つかってよかった・・・)
「ホビット」3部作を見終えて、全体を通しての感想はまだまとまらないんだが、(ちなみにおいらは、「指輪物語」は未読・未視聴です)今回の「決戦のゆくえ」の感想を、忘れないうちに書き留めておこうと思う。(故に、以下、ネタバレあります。お気をつけください。)
描かれた世界に色々と感じ、思うことはあるわけだが、一番印象深いのは、トーリン(Thorin)が竜の呪いというか竜の病にかかって、財宝に心奪われ、金の亡者みたいになった時、彼が自力で自分自身を取り戻した場面だ。
それまで延々続いた絶望的な状況(誰に何を言われても通じない)から、彼は、自分で己の病に気づき、全力で引き返してきた。あの場面。
何というかなぁ、現実に最も起きそうもないことが具現化されて、圧倒されながら、しみじみとカタルシスを感じました。
実際には、あの病にとらわれてしまった者が、自力で引き返した例はあまり聞かないのだが。
そして、竜の病だけでなく、他の精神的な病もまた、自力で引き返す難しさを感じることが多いのだが。
あの場面を観て、「ああ、だからこそトーリン・オーケンシールドは勇者なのだ!」と感動した。
もしも、自分が病んだときに、こんな風に自力で引き返せたら。
そんな風に願った。(その難しさも果てしないぐらい強く感じつつ。)
あの場面はトーリンが最大に輝いたとき。あれがあったから、トーリンの最期を見て、悲しいだけではなく、誇り高い勇者の生を讃える気持ちでいられたと思う。凄い演出だったなぁ。
その他の場面でも、あれだけ戦いが凄惨だった割には、登場人物の心情に思いを馳せるための手がかりがあちこちにあり、その意味では、陰影に富んでいたと思います。(そして、竜の襲撃場面や戦闘場面では「感受性のスイッチ」をオフにしたおいら・・・多くの犠牲者、倒れている人やエルフや悪役たちを思い出すだけでも病みそうなので、感情移入は断念しました。)
そんなおいらにも、ドワーフ族の背中からエルフ族の戦士たちが飛翔するかのように現れた場面は、感無量でした。あの場面、本当に美しかったよ!(その後、その分やりきれん気持ちになるのだが・・・)
そして、ガラドリエル様の迫力に、腰が抜けるほど仰天したのは、正直な気持ちです。。。(神々しいんだけど、一瞬、ネクロマンサーより怖かった・・・でも、おいらはガラドリエル様大好き派です。)
おいらが大好きな「茶のラダガスト」も、かっこよかった!(ある意味理想的なポジション(笑))
ああ、よかったなぁ。ホビット3。
そして最後に、パンフレットを買って改めてしみじみと「ビルボ・バギンズ、吉岡秀隆と似てる・・・」と感嘆。たたずまいというか、雰囲気、造形がね。ホント似てるんだ。マーティン・フリーマンと吉岡が似ているかというと・・・やっぱり似てるのかもしれない(爆)。(←前から、何度も言ってることだが。)
日本では、歴史的に剣と魔法物は無理ですが(無理にやろうとするとえらいことになるという予感がする)、それ以外にも演劇的にはいろんな可能性があると思うので、吉岡氏の独特な存在感を、今後も楽しみにしたいと思っています。流星ワゴンまで、あと2週間!
では、また。