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来週の市場概況(11月13日週)

2006-11-11 21:15:42 | 市場概況
市況概況ですが、マザーズ指数は11月10日に反転しなかったため、7月後半から8月中旬にかけて見せたような反発のトレンドにはなりませんでした。その時は一度もOSCが30%台に落ちることなく上昇を続けたのですが、今回は8日の30%を底に一旦切り返しの動きは見せましたが、金曜日の下落で下降トレンドの継続を示す形となりました。

一度30%台へ落ちた状態から、次の天井を目指す動きに転じるのは今年の相場の動きからは難しいようです。やはり、行き着くところまで行ってからの反転を待つ以外にはありません。その意味で、金曜日段階でOSCがマザーズ指数で-5%の33%、ヘラクレス指数で-6%の40%というのは中途半端な状態です。

やはり20%台の前半から中盤までへの下落を経ないと、今回の下落については底を打ったとは言えないかと思います。一度に落ちるのではなく紆余曲折を経ながらその下落ターゲットに向かうのか、それとも何かをきっかけにして大きく連続して下落調整を行うのかは何とも言えません。

今回の反転が短期に終わったことで、ほどほどの下落から再度10月24日の高値を目指した上昇に転じる可能性もありますが、その場合でも10月11日の安値前後までの下落調整は必然のようです。その日のOSCはマザーズ指数で21%でした。あと12%程の下落です。OSCは最長データで28日間のデータですので、そのサイクルから言うと10月初旬の位置取りに現在あるということです。そうなると下落基調は免れません。

但し、マザーズ指数の真の高値・安値を勘案した筆者独自の「指数値」の推移は以下のようになっております。

  日付   「指数値」  マザーズ指数終値  OSC
 7月26日  1375     1110      30%
 9月1日   1593     1296      33%
 9月26日  1433     1143      31%
 10月11日 1322     1073      21%
 11月10日 1376     1121      33%

7月26日と11月10日の値が近似しています。マザーズ本来の指数値はあと11ポイントの下落で追いつきますが、OSCも後3%の下落で追いつきます。これが30%割れを起こして指数値も1110ポイントを割り込めば、いわゆる7月後半から先週金曜日までのトレンドとしては「底割れ」をしてしまいます。ということは、10月11日の底を目指した下落調整に踏み込んでしまうというシナリオになります。この可能性が極めて高いかと思っております。しかも、9月1日から10月11日までのマザーズ指数の下落度合いから見ると10月11日の1073ポイントからは後50から70ポイントの下落をして底を打つと言う可能性さえ見えてきます。つまり、最悪1000ポイント割れの地獄を今年最後に見るという可能性ですね。あと110ポイントですから50ポイント程度の大幅調整が一気に来れば2-3日で終わりますが、そうは簡単には行かないでしょう。来週一杯は最低かけての調整が来るのではないかと思います。折しも、日経平均も相場博士のお見立てによると、来週火曜日前後に向けて15960円を目指す展開です。NYも上値達成感があります。原油をはじめとしてコモディティ市況も持ち直してきております。

こうした全体状況に引きずられる形で、新興市場も推移するのではないかと思います。
 
コメント
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