明日の注目銘柄（１１．１６．０６）

また下げ基調に戻りました。マザーズ指数こそわずかなプラスで終わっておりますが、ＯＳＣは－２％の３７％、ヘラクレス指数も－５％の３７％です。これで１１月１３日の安値を再度目指す展開です。

繰り返しますが、落ちきっておりません。中途半端に昨日上げたためにもう一度下に押されているだけです。この状態からの下値追いはリスクが高いので気を付けて下さい。

そうは言っても、その日の狙い目の株は必ずあります。なかなか当たりませんが。懲りずに明日の注目銘柄です。

１．６２６３プロデュース
　ＯＳＣが５０％→５３％→５３％は、この株としては低い方。９月の初旬がそうでした。その再来がなるか？　ＧＳの買い推奨１２０万円はちょっと遠いですが、上場来の動きを見ているとあながち不可能でもなさそうです。引き続き押されたところは要ウォッチ。

２．３３３１雑貨屋ブルドック
　やっと公募の重荷から解き放たれたようですが、明日は地合の如何にかかわらず、寄り付きが高く始まり最初の３０分で押されないようだと引き続き上げるかと思われます。ＯＳＣは＋１０％の４４％にも行っておりますが、１３日の終値よりまだ下です。

３．３７７０ザッパラス
　上方修正して大幅に上げた反動は今日も出ず、逆にこの地合で＋１Ｋ終了です。ＯＳＣも＋２％の３７％と更に上昇。人気がないのが困りものですが、そろそろ買っておいてもよいかも知れません。但し、今の地合です。出来高が増えないとデイトレ向きではありません。

４．８９４１レイコフ
　先日ＯＳＣが２１％を連発して不可解な株としてご紹介したレイコフ。やはり今日は２２６Ｋと上げました。しかしその後多分筋の方が梯子を外したのでしょう。引けに最安値です。これでＯＳＣが－３％の２９％です。まだ２１％からすると８％も高めです。明日以降ですが、この株２００Ｋを割ってＯＳＣが再度２１％前後まで落ちてきたその翌日の安値が買い時かと思います。この株に限りませんが、有象無象の方々が暗躍しているのが株式相場です。むしろ筋の方の意向にうまく乗ることですが、何しろ連中は百戦錬磨。人の心理の裏を掻く特技だけでこの渡世を乗り切ってきております。思わず嵌ってしまいます。

５．２１２０ネクスト
　直近ＩＰＯからこの株を注目してみます。１１月８日に４１０Ｋの高値を付けてからじり下げですが、今日わずかですがＯＳＣがコンバージェンスし３７％です。３３０Ｋ割れがあれば完全に見送りですが、一度は火を噴いた銘柄です。出来高もまだまだ多い。２発目のロケット弾が打たれるタイミングを皆さん見ているかと思います。それにはいっそのこと３３０Ｋ割れで３１７Ｋの１１月７日の安値に近づいた方が妙味は増しますが、まさかそのあたりでは買えないものです。まだデータが少ないので買うにしても最少単位での様子見がよろしいかと思います。

６．３７３２イーウェーヴ
　１３日に１４８１株の出来高で今日はたったの５７株です。この１ヶ月間は安値が１７０Ｋあたり。高値は１３日の１９１Ｋです。まさにゴシック建築の尖塔が１３日のこの高値でした。これは一体全体株と言えるのか？　それとも野良猫が入り乱れての乱闘を昔は良く見かけたものですが、それと同じか？一度火がつくと敵も味方もありません。地球規模で漏電を起こすとああした火花が宇宙からは見えることでしょう。一応、こういう株もあるということで、今日ＯＳＣが＋４％の４５％までコンバージェンスしているため、取り上げておきます。業績は玉石混淆です。３月２２日に下方修正、５月１９日に今期の増益発表となっております。まさにその筋の方のお好み銘柄と言えます。

７．６７８６リアルビジョン
　今日はまともでない株が図らずも多くなりました。中間期の上方修正して１５１Ｋをつけてからなんと１０８Ｋまで押されました。ＯＳＣも３９％です。ここまで落ちれば後はいつ反発するかという段階に入ります。ところが、この株出来高が極端に細るのです。かと思えば突然出来高急増で人気化します。明日上がる保証は全くありませんが、そろそろウォッチしておくと面白いかも知れません。

８．４５１８富山化学
　この株も怪しい株です。鳥インフルエンザ関連です。明日１１月９日決算ですので持ち越すかどうかは注意。今日は順調に上げてＯＳＣも３７％→４３％→４５％です。普通の神経の方は手がけない方が良いかも知れません。何を勘違いしたか。決算は済んでおりました。筆者の体内時計が狂っているようです。

９．９７５６アスクプラニング
　ついでにもう１つ怪しい株。福岡の商業施設の開業遅れで今年の暑い真っ最中に７８０円から４００円台まで落ちました。その後遺症は相変わらず続いております。しかし、今日はＯＳＣも＋３％の４４％と切り返しました。明日以降どうなるか注目。

１０．６６７７エスケーエレクトロニクス
　ご存じ「液晶不況」のあおりを食らって、日東電工などと一緒に下落一途の株です。今日はまた岡っ引き証券こと岡三証券がレーティング引き下げの追い打ちです。しかし、皆さん証券会社のレーティングの正体はよくご存じです。けなげにもこの地合でＯＳＣは＋３％の２８％へ上げて＋４Ｋ終了です。ここは１つ応援したくなるではありませんか。但し上がる保証は一切ありません。

１１．５０１７ＡＯＣホールディングス
　もう一度注目。ＯＳＣは前日同値の３８％で終了。最後に２０４０円で指しておきましたが、成り売りが出ず。かなり底固めしたかも知れません。

１２．４９７３日本高純度化学
　今日は、怪しい株の紹介の最後にこの株を。ＯＳＣは更に下がって２３％です。しかし５１６Ｋという前日安値はキープしました。７月２７日の安値が５１９Ｋです。ＲＳＩは６％のまま。この高純度な会社をこのまま見捨てていいのでしょうか？ＯＳＣが１０％台に入ったら、筆者、ひょっとすると救いの手をさしのべるかも知れません。もちろん、日頃の株トレードで痛めつけられた精神の自己純化のためです。

以上です。ところで持ち越し株は５３８４フジミインコーポレーティッドという、お年寄りが舌を噛みそうな名前の半導体ウェハーの研磨剤世界シェア９割の会社です。買ってからずっと３１６０円の買値からほとんど動きませんでした。唯我独尊の株ですので、これで良いのです。

元の軌道に戻る

今日は、寄り付きの上げから下げに転じることが分かっていたので、トレードは２３３７アセットＭだけ。これは前日安値の２７０Ｋの１つだけ上で待っていたものですが、＋１Ｋ抜けるところがクリックを間違えて同値降りしてしまいました。ところが、その後の反落は先物に連動するとはいえ、ひどいものです。次の目安は１３日の安値の２６３Ｋかと思っておりましたが、それをオーバーランして２６０Ｋまでいく始末。その下は２５３Ｋですが、まさか今日はそこまで降りる必然もありません。

ということは、今の相場を見透かしたように、朝一番での上げの後、空売りを仕掛けようと大挙して群がっている様がみえみえです。本来テクニカルな勢いからしても上げなければならないような段階で、こうした空売りを仕掛けるトレーダーばかり残ってしまっているのが今の相場のトレンドであることを改めて認識しました。アセットＭの場合はＯＳＣが６０％にもなった１０月２６日の３５０Ｋの高値を付けた時が、空売りの絶好機です。今のＯＳＣ３３％というこの株としては「歴史的」な水準から仕掛けるとは、明日にでも首都圏に大地震でも起こると思っているのでしょうか？全くどうしようもありません。

まあ、そのお陰かどうか新興市場は元の下落の軌道に再度戻ってきました。余計な道草を食ったものです。マザーズ指数はまだ前場ではプラ転ですが、ＯＳＣは明らかに－１％の３８％と下げております。ヘラクレス指数は－４％の３８％です。ここからはおとといの予測どおりの軌道で下落基調を辿るかと思います。

しかし、テクニカルにはある程度の有効性がありますね。今日、まだまだ筆者が未熟なため見落としてしまったのですが、３８２３アクロディア、２４８９アドウェイズ、そして８７３４アストマックスの反発は予想の範囲でした。アドウェイズは日経の記事の効果が大きいかも知れませんね。

その意味では、１昨日はテクニカルには説明が付かないほどに新興市場は売り込まれていたのは確かです。それに食いつかなかったのは失敗ではありますが、もう一押しの３番底を待っていたのは、ある意味で正解です。あのＧＤＰショックのような上げがなければ、そのシナリオに沿っていたと思われるからです。

こうした「外れ」があったからといって、これまでの自分の手法を変えるほどでは全くありません。淡々と外部状況と個別状況を見ながら、その日の勢いを確認して売買するのみということになります。