株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(11.22.06)

2006-11-21 20:53:52 | 明日のモニタリング銘柄
う~ん。チョイと困った現象です。新興市場のマザーズとヘラクレスが異なる動きを、今日の引けにかけて示してしまいました。強弱感入り乱れる節操のない相場がそうさせたと一言では言えるのですが、それがヘラクレスタイムに起こってしまったのです。アセットMなどヘラクレスタイムにまさに弓矢が解き放たれたかのような動きを見せました。その間、日経先物はマイナスに転じてのじり貧の中でです。お陰でヘラクレス指数は+5%の32%と切り返し、終値も昨日の安値を抜いて+17.88ポイントと、まさに下髭をつけた理想的な終わり方でした。

ところが目をマザーズ指数に転じると、OSCは-2%の24%で、まだ10月11日の21%からすると落ちきっておりません。かろうじて1000ポイント割れは回避したものの、前日比-14ポイント弱です。

しかし、両者に共通することがあります。それはRSIが共に下がって19%になっていることです。ヘラクレス指数でも前日比-1%です。

これは相場としては行き過ぎではありますが、まだトレンドとしては下降線を描いているということを表しておりますが、切り返し直前のチャートの形だと思われます。

今日は、あれこれ考えずに引けにかけていくつかの割安銘柄を仕込みました。

2459アウンコンサルティングを241Kで、2929ファーマフーズを126Kで、そして8941レイコフを169Kでです。終値では収支はとんとんといったところです。

1つ目立ったのは、昨日のような引け際の投げがほとんど見受けられなかったことです。これは、地味ではありますが、今日は一旦底を打った形として皆さん、我慢して明日の結果に期待をしようという心理状態ではなかったかと思います。28日サイクルのオシュレーター系指標から言っても、明日は10月13日のデータが取り込まれます。その日57ポイントほどマザーズ指数が上げた日です。

あえて大胆に予測すれば、明日こそ切り返しの明確なサインが見える日と想定したいと思います。もちろんOSCが21%を割り込むような大幅な下げに見舞われれば、そのことは潔く撤回します。

そこで、明日の上昇局面で仕込むべき銘柄を探しておきたいと思います。あくまで押されすぎの銘柄で業績不安がない銘柄がターゲットとなります。

1.8701イートレード証券
 100K割れに試練を経て何とか切り返し、OSCは+2%の35%、乖離幅も-1300円、RSIも+2%の17%です。今年年初に385Kを付けた株です。あの北尾氏でもまさか100K割れまでは想定できなかったでしょう。しかし、奢る平氏は久しからずを地でいくような凋落ぶりでした。自縄自縛のような感があります。それはイートレード証券株をSBIの金の卵として、ネット証券市場を思うがままに操れるとの奢りに対する市場からの手痛い一撃であったことでしょう。しかし、PERも20倍を切っております。まだまだ長期的には成長するネットトレード業界です。そろそろ反発に転じてもおかしくはありません。それともまだ皆さんここから空売りを仕掛けますか?

2.2432ディーエヌエー
 OSCは前日同値の36%ですが、この株が30%台のOSCを付けることは珍しいことです。6月1日の33%以来の出来事です。それほどこの株のビジネスモデルは評価されている証左です。そこで明日相場が回復するとすれば、真っ先にこのような「優良株」が物色されることになるのでしょう。指数的にも10月11日のそれを既に下回っております。あるとすれば6月2日の再現ですが、まさか200Kを割るような事態がこの後控えている筈はありません。

3.5456朝日工業
 この地味系株。今日+4K終了で、OSCも+2%の37%、RSIも+6%の22%と完全に切りかえしたようです。出来高は相変わらず少ない。乖離幅も-12Kと良好です。PERは何と5.75倍です。完全に置いてきぼりの株ですね。10月12日には220Kの安値を付けましたが、きょうはそこまでの下落に見舞われずに切り返しです。昨日で一旦底を打った形です。来期は復調するという見込みの株です。そろそろ注目が集まっても良いのではないでしょうか。

4.8941レイコフ
 OSC+2%の25%、乖離幅-9K、指数値は昨日から切り返し、10月11日の安値水準からまだ-5K。RSIは7月27日以来の低さで16%です。ここは少し気長に切り返すのを待った方が良さそうです。今日も、さすがに成り売りするような方はほとんどいませんでした。

5.8774ジェイピーエヌ債権回収
 債権回収系の株の調子が良くありません。8426ニッシン債権回収もそのトリッキーな動きに今日は翻弄されました。しかし、この株はもう少しジェントルマンかも知れません。OSCは前日同値の29%です。下げ止まりの感あり。乖離幅は何と-21K。ここから反発しない限り泥沼に落ちるでしょう。RSIもたったの18%です。

6.3823アクロディア
 この株も面白そうです。OSCが+7%の36%と上がりすぎた嫌いはあります。しかし切り返しの兆候は明らか。アクロディアという名前の由来が気になるところですが、HPを見ましたら、最高を意味するアクロとアイディアのデアの組合せ造語だそうです。あの韓国のサムソンと取引が多いようです。サムソンも筆者は訪れたことがあります。当時の松下電器のような会社でした。ここまで伸びるとは思いませんでした。もう30年近く前のことです。そんなことはこの株の明日の予測に意味はありません。明らかに切りかえしたことに対してのみ注目です。

7.3814アルファクスフードシステム
 これもOSCが+3%の39%と切り返し。乖離幅も-8Kと良好です。指数値も昨日を底に切りかえしました。それにしてもあまり今回の下落では落ちなかったですね。あまり上昇余地がないことに注意。ここまで書いたので削除は止めますが。

8.3810サイバーステップ
 再度この株に注目。OSCは+2%の36%です。乖離幅も-5K。指数値は前回の底の10月11日の値を更新。RSIも+1%の27%と切り返し。後は地合に乗っての反転のみ。

9.3043モジュレ
 今日は底堅かったです。引けにかけて上昇しOSCも+3%の42%です。指数値も最低値マーク中。明日の地合で高く舞い上がるかも知れません。

10.3030ハブ
 これは完全な逆張り。今日下げすぎです。しかしOSCは+1%の23%、RSIはまだ-2%の11%です。明日の押し目ではいくら何でも上げに転じるでしょう。

11.2478エムケーキャピタルマネージメント
 これも反転です。OSCは+5%の32%、乖離幅-14K、指数値は切り返しました。

12.4269ゼンテックテクノロジー
 引けにしぶとく切りかえしたのでしょう。ゼロ終了で、OSCも+1%の43%、そして乖離幅も-7Kです。11月13日のOSC39%、終値476Kからはほどよいダイバージェンスです。明日の相場のプリカーサーとしてもこの株の動きに注目。

13.8426ニッシン債権回収
 この株、本当に見せ板は頻繁に出るは騙しはあるは、何でもありのトリッキーな株の代表格でしょう。今日は2回参戦しましたが、一度目はほぼ同値降り、二度目はー300円といいところがありませんでした。ところが二度目の敗戦をほぼ帳消しにするような引けにかけての買い上がりと引け際の特売りです。どうもその筋の方だけが金額が小さくスティック幅が比較的空いているのをいいことに、好き勝手な遊びを行っているようです。全く参戦していてこんなに不快な思いをする株も珍しい。しかしテクニカルには最後のかけ上がりでOSCも+2%の33%、乖離幅ゼロ、指数値は最低値、RSIも前日同値の23%と、もうこれ以上は変な売りは勘弁よ、といった水準にありますのでご報告まで。

14.4321ケネディクス
 ダヴィンチよりもこの株の方が、このところ押されすぎた反動で明日は切りかえしそうです。OSCは+2%の32%乖離幅も-8Kと良好です。PER18倍。クリードも同じようなテクニカルポジションです。こちらはPER14倍弱。

15.4313アイ・エックス・アイ
 どれもこれも明日は上げそうな感じになってきました。この株もこれ以上はないようなテクニカルな形です。明日は293K越えから始まるようだと反転確実かと。しかしそれだとついて行けないかと。あの落ち目株の2326デジアーツがストップ高をしてしまう「ご時世」です。なぜ、優良株連中がもたもたしているのでしょう??

16.4813ACCESS
 今日苦杯をなめたこの株、一応良い形で終わっております。OSCが+3%の30%です。但し、明日はもう一度今日の安値に近づく押し目があるかと思います。665Kあたりかも知れません。OSCが再度27%あたりまで近づく時です。しかし、この株も空売りも出来ない銘柄なのに、実にダイナミックな動きをします。ニッシン債権回収とは大違いです。けれん身がありません。落ちる時もあっというまの成り売りです。騙しなど無縁。

17.8913ゼクス
 最近ウォッチを始めた株ですが、OSCが-5%の34%まで落としました。指数値は8月14日以来の水準まで落ちました。長期的には伸びる株です。今回の押し目は絶好の買い場かと思われるような落ち方です。一部に鞍替えされたばかりのシニア住宅を手がける会社ですが、高齢者向け?にゴルフ場やリゾートホテルの運営、徳川温泉城下町なるリクリエーション施設の運営、はたまた「わんにゃんワールド」なるペットテーマパークとそれに付随したペットの訓練士・看護師の育成を行う専門学院まで手を拡げております。何たる会社か?高齢者におもねるのはまだしも、下手すると高齢化社会の覇権を握ろうとする野心丸見えです。スローガンがまた「心の豊かさにつながるホスピタリティサービス」と全く歯が浮くようなスローガンです。褒めているのだか、けなしているのだか、自分でも分からなくなりました。多分、株価ポジションは褒めながらも、会社はけなしているのでしょう。読者の方、明日はお好きになさって下さい。この株。

以上です。こうして個別株の動きを見てみると、ストップ高を付けた銘柄から更に安値を更新している銘柄まで、実にバラエティに富んでおります。幸不幸が二極化している状態と言ってもよいかと思います。今の日本の現状の生き写しのようです。
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微妙なバランス上で綱渡り

2006-11-21 11:26:06 | 株に出会う
何ごともバランス点に収斂しながら、そこから上下へと振れる崩壊または過熱へのトレンドがあるものですが、今日の前場を見る限り、日経新聞に日本の株式市場の独歩安が3面に載ったことから、底と見たトレーダーが一気に成り買いから入りました。これは意外ですが、経験則からの行動でしょうね。それだけセミプロ級のトレーダーの比率が多くなっているということだと思います。これまでは、昨日あそこまで下げれば、少なくとも10月12日のように下げから始まるのが「常識」でした。

そこで筆者もうっかりと、少し落ちてきたら拾おうと4813ACCESSを前日同値の682Kで待っておりました。かなり厚い買い板に守られていた筈でした。ところが気がつくと既に約定。そればかりかあっという間に朝高のトレンドは崩れ去り、マザーズ指数も急転落。

しかし先物がマイナスに転じないことが救いでした。もういちど+100円程度に復活するや、新興市場もプラス転換。もう底を見たと見た買いが入るかと思いきや、先物の伸び悩みを見て、またまた弱気が台頭する始末。

結局、前場終了でタイトル通りの微妙なバランス上での綱渡り状態での終了です。

マザーズ指数は前日同値のOSC26%、ヘラクレス指数は少し健闘して、+2%の29%です。

こうした中、前場はACCESSをやむなく668Kの-14Kで一旦損切り、3043モジュレを130Kで、8941レイコフを168Kで、そして8426ニッシン債権回収を29500円で仕込みました。多少のリスクはやむを得ません。今日どこかで底を打ってから反転すると見ているためです。今のような水準で推移するならそのままホールドですが、上下どちらかへの波乱が後場に起きると見ております。こんな危うい中途半端な位置で、今の相場現況が留まるとは思えないからです。サーカスの綱渡り芸人が5分くらいは良いとしても30分も1時間も同じ綱の上でフラフラできる訳がないのと同じです。世の中の道理は結構近似しております。

問題は先物の動向と、後場から前場の結果を見た方々の判断如何かと思います。昨日は、後場に皆さん一旦買いに向かいましたが、その後失速しております。その経験則から、まずはまだまだ様子見を決め込むのではないかと思いますが、市場心理は反転待ちです。今日仕込んだ方々まで投げざるをえない水準まで落ちるかどうかは、先物のトリッキーな仕掛けに耐えられるかどうかです。これに耐えられれば、むしろ買い時を待っているプロ級の方々がしびれを切らして、トレンドを転換させるための買いに向かうものと思います。そして、プラ転で終了するならそれは明日の更なる上昇が期待できる終わり方となります。

とにかく、どちらにでも予想できる相場ですが、もしこの2日くらいの下落には目をつぶる一筋の「勇気」があれば、安くなった後場のタイミングで少しずつ仕込みを行っておくのが賢明かも知れません。筆者の前場の動きもそうでしたが、ACESSはちょっと待ち伏せ場所が悪すぎました。また値がさ株なので少々仕切直しで他銘柄に照準を当て直しているところです。
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