株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(11.24.06)

2006-11-23 19:59:32 | 明日のモニタリング銘柄
押されすぎた株は必ず買いが入るというのは、スパークス、F&M、ニッシン債券回収などの例を見るまでもなく明らかです。いわゆる需給妙味で一旦は買いが入る訳です。しかし、それは超短期筋の介入でありますので、それを承知の上で買いに入る必要があります。テレウィイヴについても虎視眈々とその超短期のリバウンド狙いが必ず起こると思っております。

筆者は、そのようなリバウンド狙いには参加しないことにしております。業績が好調な銘柄は別です。業績が一度悪化すると半年から1年は回復にかかってしまいます。ビジネスですからそう短期に回復はしないものです。そして一旦は回復してもそれがやはり3四半期は連続しないと安心は出来ません。デザインエクスチェンジがその例でした。一旦回復しましたが続きませんでした。ウォッチ銘柄から消し去ったのは言うまでもありません。さくらインターネットも消しました。新興銘柄の中にはそのように消し去らねばならない銘柄が急増しております。最近のIPOの不振は、今年春頃からのIPO銘柄が、上場するためのお化粧決算が剥がれて、減益や赤字決算に陥っている姿を投資家の方々はきちんと見抜いているからだと思います。

従って、来期見通しが減益などの銘柄は容赦なく初値を割り込ませます。そうした会社まで手数料稼ぎで上場させる証券会社への無言の非難ではないかと思います。筆者もミヤノを抱えたままです。証券会社の姿勢を甘く見過ぎました。それに懲りて、あおぞら銀行、KFEジャパンと当選しながらも見送ったのは正解でした。今、当たっているのはH&Fだけですが、これは劇的な収益改善を示しているため少しは期待しているためです。この銘柄は、主幹事でもないのにミヤノで大損をこいた大和証券で当選したのですが、これは一体全体どうしたことなのでしょうかねぇ~。大和には口座を開いて2年以上は経ちますが、あのミヤノが初めての当選でした。それから立て続けに当たり続けておりますが、ほとんど利益なしか若干の損失を被る銘柄ばかりでした。

こんな愚痴めいた話は読み流して頂いて、明日の注目銘柄を探してみたいと思います。冒頭に言ったように、需給関係で株価は動くため、今回の上昇局面でのリバウンド確率が高い、いわば出遅れ銘柄を探してみます。しかし会社に業績不安などの瑕疵がないことが条件です。その見落としもありますのでそこは読者の方々の責任で再度精査下さいね。

1.4809パラカ
 10月12日の水準をまだ回復しておりません。22日に上げたと言ってもたったの8Kです。OSCはまだ+6%の42%です。

2.8703カブドットコム
 パラカと同様ですが、ネット証券全般が不調ですので、多少割り引いて考える必要がありそうです。この株にしては22日に上げすぎたのが少々懸念材料です。171K近くまで落ちてくるのをじっくり拾う程度にした方が良いかと思います。

3.3789ソネットエンタテインメント
 この株もすっきりと上昇しませんが、同じようなポジションです。OSCは+6%の34%です。

4.3331雑貨屋ブルドック
 10月末の公募発表から下げ続けておりましたが、ようやく底打ちの気配です。公募増資は別に業績悪化ではありませんので、そろそろ反発時期にあると見ての注目です。

5.6988日東電工
 よほど液晶用部材メーカーに対する業績悪化懸念が大きいようです。22日も全く伸びませんでした。何とか+90円ですが、これでOSCは+3%の37%、RSIに至っては15%とこのところの最低値です。しかし、そろそろ勘弁して上げて下さい。PERは16倍弱です。NY市場が伸びているのは来期ベースでPER16倍と、日本の市場よりも割安だからなのです。そのNY並がこの会社です。何とかリカバリーショットを放ってもらいたい期待からも、懲りなくこの株に肩入れします。短期の方は参加無用。

6.5706三井金属
 商品市況の低迷から、銅、亜鉛などの相場に業績連動するこの株も売り込まれてきました。いかし、ここまで落としますか? PERも業界平均より低めの8倍です。8倍。OSCも21日には24%と例がない水準まで売られました。そこからの反発でOSCは37%にも上がりましたが、まだまだ反発途上です。RSIが32%と少々高めなのは気になりますが、トレンドも転換したと見ての押し目買いスタンスでいかがでしょうか。

7.8882ゼファー
 久しぶりに取り上げます。10月12日の安値273Kにもう一息ですが、OSCは+6%の33%、RSIも+3%の27%と転換点を迎えております。1部上場の貸借銘柄なので、先物の動きなどに気を付けながら、このあたりで仕込み時かと思います。300Kを悠に超える実力の持ち主です。

8.1766東建コーポレーション
 この株も結構な調整を食らいました。21日はOSCも29%まで落ちました。指数値も7月20日段階までの下落です。しかし、OSCは22日に+6%の35%まで回復。RSIも23%とこの株にしては5月2日の19%に次ぐ低水準です。一旦大きな反発はあるかと思います。

9.4321ケネディクス
 結構上げましたがまだこの株出遅れております。ダヴィンチは10月12日の安値を上回りましたが、この株はまだ80Kほども下回っております。何か毀誉褒貶の出来事が絡んでいれば別ですが、他の不動産銘柄との比較においても、もう少し戻しても良さそうです。8924リサと2337アセットMも同様。

10.6730アクセル
 中間決算が予想より若干良かったとしても、前年比減益だったことが、新興市場の市況悪化と共に再度307Kまでの調整の理由かと思います。しかしそこから踏ん張ったことで、OSCも+5%の34%と持ち直し、RSIも+3%の16%です。決算前に不当に売られた時はRSIが3%、302Kまでの急激な売られ方でした。そうした流れからもこの株に対してのリバウンド買いが相場の回復とともにあると見ての注目です。それにしても22日の上げ潮に全く乗れていないのは不可解。

11.2384SBSホールディングス
 不可解と言えば、この株がその筆頭でしょう。株式市場の7不思議の1つとしてランク入りさせてもいいほどです。RSIは何と2日連続ゼロです。PER14倍の好決算を出した会社がです。昨年の9月に発行された社債の条件を見ると、2010年までは下方修正条件付きでした。つまりMSCBということになります。そして今年9月15日に新転換価格を362Kに修正しております。そう言う意味では社債の引受人は今の株価水準であっても何の痛痒も感じないわけであります。そうしたことが絡んでいるのかも知れません。これでは投資家は嫌になってしまう訳です。しかし、260Kまで落ちた時がこの株の拾い時かも知れません。この地合でRSIがゼロにまでなりながら、OSCは何と54%もあります。つまり上げエネルギーは溜まっているのに上がらないどころか、むしろ下げ続けているという姿です。本当に珍しい株です。買う時はこれらに注意。

12.2411ゲンダイエージェンシー
 この株も不可解ですが、SBSほどではありません。パチンコ関連株はアクセルもそうですが全般に忌避されているようです。北朝鮮問題がその根っこにあるのでしょう。しかし、この株も22日はSBSと違ってきちんと上げてきました。まだまだ最低水準にあります。OSCは+15%の42%にも跳ね上がりましたので、明日は上げに追随して買うのではなく、あくまで押し目に徹して下さい。

13.4813ACCESS
 やはりこの株のテクニカルポジションは魅力的です。この株の場合携帯用のブラウザーの覇権を握っておりますので業績は関係ありません。OSCは+10%の40%まで行きました。やはり押し目買いです。21日の指数値は今年の最低値でした。その21日に682Kで買いながら668Kで撤退したのは筆者の不覚でした。

14.5218オハラ
 この株の低迷の原因は良く分かりません。まあ順調に上げてきたその反動かとも思いますが、それにしても落ちきるところまで落ちきらずに22日もOSCは+2%の40%とコンバージェンスです。ここからはプラ転する時が一応の買い時かと。

15.8894原弘産
 中間期は減益も通期見通しは四季報を上回る発表を10月23日にしましたが、その後少し伸びたものの、再度21日は200K割れ。22日に切りかえしましたがまだ底値圏です。OSCはしかし+5%の47%と上昇中。13日の39%(終値220K)を底に上げエネルギーが充満していると見ての注目です。

以上です。しかしあの押しに押されていた4973に押されていた日本高純度化学、筆者がOSC20%を切れば「救い主」になると公言しておりましたが、20日、21日とOSCが20%のままでした。しかし、シミュレーションしましたら、22日は451Kで始まり446Kまで落とされました。その時点でのOSCは何と14%だったのです。不覚にも筆者はウォッチはしておりませんでした。そして、今見たら50K高です。最後まで面倒を見る必要をひしひしと感じた次第です。

このブログで指名する注目銘柄は、オシュレーター指標に基づいております。つまり、相場の行き過ぎをチェックしている訳ですが、行き過ぎがどこで止まるかは、本来トレンド系の指標の出番となります。従って、切り返しの僅かなサインで注目銘柄に取り上げるケースが多いのですが、そこから2日~3日経って、さらなる底を付けた時が、真の買い時となるケースも多いようです。そのあたりはご了承の上、うまくウォッチを継続して下さい。

今日は長くなりすぎました。相場が重要な時期に差し掛かっているため、つい力が入ってしまいました。しかしこれだけ打つとやはり疲れますので、明日からは簡潔モードに戻ります。ご了承下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市況概況(11.24.06)

2006-11-23 10:00:29 | 市場概況
さて、新興市場は大きく切りかえしたもののまだ1日の出来事です。これが中期的(7日ほどの上昇局面を指します。)な反転を確実にするには、マザーズ指数でいうと、次のような数字がOSCの上昇とともに奪還されることが必要となりそうです。単純な法則です。しかし今年もほぼこのような傾向です。

◆11月22日のポジション

 11月20日の安値1023ポイントをきれいに抜き、17日の安値1087ポイントに後17ポイントほどの上昇で追いつきます。これは24日には勢いからすると達成されそうです。

◆11月27日以降

 次の達成目標は、1115ポイントという11月16日の安値です。1087ポイントからは28ポイント高で追いつきます。その上に行くとすれば11月15日の安値の1133ポイントがありますが、更に18ポイントで追いつきます。50ポイントほどの上昇です。

ここまでは計63ポイントの上昇です。22日の上昇が61ポイントでしたので、それと同じ程度を何日かけて達成するかですね。

こうした「壁」が突破できずに、指数値もOSCもマイナスで終了してしまえば、一旦停滞または失速に転じることになります。

注意すべきは1133ポイント抜きを達成すれば、次のハードルは11月7日の1164ポイント、さらに11月1日の1189ポイントになります。1133ポイントの奪還からは更に56ポイントの上昇が必要です。

OSCは通常、60%台をマークすればそろそろ下落局面入りとなりますので、現在の38%からの上昇過程で、どの程度の日柄をかけてそこまで駆け上がるかを見なくてはなりません。

ちなみに7月19日に1111ポイントの安値をつけてから、翌日81ポイントの上昇を示した時は、OSCが33%(前日比+5%)でした。その後4日間で30%まで下落しました。そして、7月27日に前日比+10%の40%と大幅にOSCが改善された時(終値はそれでも+10ポイント程度の上昇)から中期的な上昇局面に入り、8月25日の高値1386ポイントまで行き着きました。しかし普通の神経ではそこまでホールドするのは困難です。7月27日からの6日間の連続上昇過程だけでもホールドすれば、約100ポイントの上昇となります。

結論的には、OSCをベースに見る限り、現在の38%をきちんと抜けて40%台~50%台へと到達する上昇傾向を経ない限り、途中失速の可能性も十分にあるということです。また、その到達局面では、上に挙げたような上げ節目の安値水準に気を付けるということとなります。

このあたりの実際の値動きについての分析は、このブログで引き続き公開していきたいと思っております。この大きな流れをうまく読み切らないと、早売りになったり儲けを元の木阿弥にしたり、また余計な買い増しをして逆に損失に転じたりと、全く株式市場の気まぐれさに翻弄されることになってしまいます。そうなると段々と市場に振り回されるトレードに落ち込んでいき、いずれこんな徒労は止めようということとなるのは必至です。

自分で言うのも気が引けますが、場が終わってからもこれだけ時間をかけて値動きのトレンドなどを追っていても、なかなか市場のことが分かりません。それはもっともなことです。過去のデータに基づく様々な「確信」は、実際に場が始まった後は、時々刻々変化する状況に合わせて、柔らかに全体の動きを捉えながら、過去のデータや自分の知識(注)を動員しながら、局面に合わせて判断を迅速かつ的確に行わない限り相場に振り回されてしまうものです。

しかしご安心を。例えば機関投資家が巨大なシステムを使おうが、すぐれたアナリストを千人も使おうが、上に述べた「相場の気まぐれさ」を克服出来る訳がありません。もっとも彼らの過去のデータを処理するシステムについては、我々個人投資家を蝶とすればコンドルくらいの飛翔能力の優位性は持っていることでしょう。しかし、蝶は蝶での得意技を生かせば良いのですね。コンドルが出来ないニッチな分野で生き抜けばよいのです。野に咲く花の花弁に潜む素晴らしく甘美な蜜の味を、コンドルは決して味わうことは出来ますまい。

(注)実践的に身につけた知識で、それ自体固定的なものと考えるのではなく、様々な状況に柔軟に対処し、自らを変えることによって、知識そのものの内実までも変えてしまうことができると言う意味での、ダイナミックさを備えた「真の知識」です。誤解のないように。本などに書いている知識は、喩えれば単に漢字や文法が分かった人に文章を打つための罫線が引かれたペーパーが用意されている程度に過ぎません。これで人を感動させる小説が書ける訳がありません。トレードもそれと同じですね。単なる紙の上の知識だけでトレードに勝てる訳がありません。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする