株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

アメリカ住宅価格は2番底に向かってまっしぐら

2011-02-26 21:40:09 | 金融全般
最新の2010年12月度のケース・シラー住宅価格指数を、今日、じっくり眺めてビックリしました。

昨年10月頃から再度下落に向かっていることは分かっていたのですが、2006年6月のピーク以降、最低価格を付けている地区の数がこれほどまでに急増しているとは思っておりませんでした。

以下に、全米20地区の実態をまとめます。

                      季節調整前  季節調整後

◇2009年に最低価格をマークした地区数:

          2009年 2月      1       1
          2009年 3月      2       2
          2009年 4月      1       1
          2009年 5月      1       4

    ===この後、住宅価格は持ち直した。====

◇2010年に最低価格をマークした地区数:  

          2010年 3月      1
          2010年11月      0       2
          2010年12月     14      10

全米20地区のうち、季節調整前では14地区までがバブル崩壊後の最安値を付けております。それも11月までに比べて一気に増えております。

これはとりもなおさず、2006年後半からのバブル崩壊以後にローンが支払えなくなって差し押さえられた7百万戸が、今後更に増えることを意味しております。ちなみに昨年末では、およそ1570万人がネガティブ・エクイティ、つまり家の価値が借金を下回る状態にあるとされており、これはその前の3ヶ月に比べて180万人増です。そのため、昨年12月に安値を付けた地区が一気に増えてしまったのでしょう。

なお、全米20地区の昨年12月段階の指数は142.42ポイント(季節調整前)ですが、ピークは2006年6月の206.52ポイントでした。それに先立つ2ヶ月前、日銀の量的緩和の停止がありました。これによりヘッジファンドなどによる、いわゆるゼロ金利の円のキャリートレードができなくなったのです。数10倍から100倍ものレバレッジをかけてMBSやCDOを買っていたファンドは、喩え僅かな金利上昇でもそのレバレッジ相当分の金利負担が生じるため、円資金が逆流することになったのです。その効果が現れたのが量的緩和の停止から3ヶ月目でした。

言ってみれば、リーマン・ショックの引き金を日銀が引き、そのしっぺ返しを受けて、その後に日銀も再度ゼロ金利に戻ってしまった「自作自演?」に近い物語が、米国およびそれよりも酷い欧州の住宅バブルとその崩壊の裏側に隠れているといえます。

因果は巡る。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

休日のバッハ(2.26.11)

2011-02-26 10:09:41 | 休日のバッハ
今日の休日のバッハは、ファンタジアとフーガ(BWV542)から、フーガです。

この曲は本来はオルガン用ですが、今日の演奏のようにピアノにやオーケストラ用に編曲されております。このフーガの旋律は、どこかでお聴きになったことがあるのではと思います。

しかしこの曲の躍動感は、とても厳粛なる中世の教会音楽とは思えません。

演奏は、ピアノがVAHAN MARDIROSSIANというこういうお顔をした人です。

CIAが長年手配し追いかけている生粋の「麻薬の運び屋」のような風貌ですが、彼はアルメニア生まれで、1993年にバッハのジャズアレンジメントで知られるJacques ROUVIER(ジャック・ルーシェ)のParis Conservatoire (CNSM)の、由緒あるピアノのクラスで学んでおります。

そのためか、ライブ録音盤ではありますが、非常に歯切れの良いジャズの香りが漂うような演奏ですね。

特に2分を過ぎるころの、この高揚感がせり上がるような音のタッチは、この現実の世界の躍動に目を開かせてくれるような演奏です。

更に躍動感溢れる演奏がオーケストラ用に編曲されたものですが、これは以前にBWV807ブーレをご紹介したRobert Groslot指揮による演奏です。彼はベルギーのアントワープを本拠とする、指揮者であり作曲家でありグラフィック・デザイナーであり、さらにフィルム・ディレクター(映画監督)です。彼のHPにもバッハのBWV807ブーレを初め様々な演奏が公開されておりますが、指揮者でこんなに洒落たHPを持っている人を他には知りません。(「Enter Homepage」をクリックするとミュージック・プレイヤーが立ち上がります。バッハの演奏はいずれもお勧め。)

いつものように、ここをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。小文字でfugaと表記されている方がオーケストラ版です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場概況(2.25.11)

2011-02-26 07:26:41 | 市場概況
2月25日(金)の市場概況です。 先物は午後3時15分現在。下に25日の海外市況

◆日経先物:10510円(+40円)OSC46%(+1%)2月21日のOSC66%、終値10870円から下落に転じる。RSIは54%(+3%)
◆日経平均:10567円(+74円)OSC40%(+1%)2月21日のOSC67%、終値10858円から下落に転じる。RSIは49%(-2%)
◆TOPIX:942(+8)OSC42%(+4%)2月21日のOSC72%、終値9975ポイントから下落に転じる。RSIは54%(+-0%)
◆マザーズ指数:487(+11)OSC52%(+6%)2月21日のOSC72%、終値512から下落に転じる。RSIは58%(+2%)

◆騰落レシオ(25日間)
 東証1部:102.42%(+9.0%)-2月25日現在。
 マザーズ:93.2(+7.2%)-2月25日現在。

◆10日高値移動平均値超の銘柄比率8%(+4%)
◆10日安値移動平均値未満の銘柄比率72%(-10%)

いやはや、この地も春の陽気で暖かいせいと、最後の30分間のめまぐるしい値動きに翻弄され、この年でうっすらと額に汗が。またトレーニング場に行って汗を流さねば。。。
今日は計23トレード。そのうち午後2時以降が14トレードでした。触ったのは、4751サイバーエージェント、3092スタートトゥデイ、4217日立化成、そして4021日産化学(これは売り)

結局、手元に残したのは日立化成とスタートトゥデイの買い玉だけ。しかし、最後の先物の逆襲は凄かったね。例の大佐でも本当に死んだのか?今や、死亡のニュースが流れるだけで原油価格が数ドルも動く時の人。

確かに各市場ともに切り返しはしております。形も上昇を目指すような動きです。ところが、23日のOSCを抜けてはおりません。この2日前のOSCを抜かない限り、復活したとは言えず、いわば綾戻しの範囲の切り返しなのですね。

従って、ここは全力で買いに走るような局面ではありません。日経平均のOSCは+1%の40%ですが、23日の44%を抜かない限り、テクニカルには反転したとは言えません。しかし、これでアメリカが上がれば、当然来週の月曜日はこの44%を抜きにかかるでしょうね。これが終値まで続けば、当面の底を脱したということになりそうです。

以下は25日の海外市況

◆ドル・円:81.68円(-56銭)OSC34%(-3%)2月15日のOSC63%、83.78円から円高へと転じる。 RSIは42%(-4%)
◆ユーロ・ドル:1.375ドル(-0.005ドル)OSC64%(-6%)2月24日のOSC70%からユーロ安へと転じたか?RSIは60%(-4%)
◆USドルインデックス:77.23(+0.18)50MA(78.86)に14日頃に近づいた後下落傾向続く。
◆米10年債利回り:3.46%(-0.03%)50MA(3.46%)を突破するも、再度割り込むか。(24日現在)
◆米3ヶ月国債:0.13%(+0.01%)対10年債スプレッド:3.33%(24日現在。3%切ると要注意。)
◆NYダウ:12130ドル(+62ドル)OSC57%(+1%)RSIは52%(+2%)2月18日の81%から下落に転じるも、24日の56%から短期切り返しに転じたか?
◆Nasdaq:2781(+43)OSC55%(+7%)2月23日の45%から切り返しに転じる。RSIは52%(+5%)
◆上海総合:2879(+-0)OSC55%(-3%)2月14日の73%から下落中だが、23日の53%より短期切り返したか?RSIは63%(-3%)
◆VIX指数:19.22(-2.1)50MA(17.26)を一気に抜き去り、200MA(22.61)に一時達するも急反落。
◆WTI原油先物:96.11ドル(-1.17ドル)50MA(90.18ドル)を一気に抜き去り高値更新から調整中。
◆CRB指数:351.29(+5.44)50MA(334.42)を大きく抜けて上昇し、一定の乖離幅で上昇中。
◆NY金:1408.0ドル(+6.0ドル)50MA(1371.38ドル)を回復し上昇中。
◆バルチックドライ指数:1245(+3)50MA(1469)から遙か下方へと下落した後、10日続騰から3日反落後の小反発。
◆シカゴCME(円建て):10550円(+40円)

4Qの米GDPが3.2%の速報値から2.8%に修正され、同様に個人消費も修正されたものの、2月のミシガン大学消費者信頼感指数は予想を2.1ポイント上回る77.5ポイントに。GDPの下方修正は州や地方自治体の支出削減が影響するも、実はGDPから在庫を引いた実質的な最終需要は6.7%増となっており、これは1998年以来の最大の増加。これで株価は堅調に推移。但し、エネルギーと食料も含めた全体のPCE(個人支出)価格指数は1.8%の上昇となり前期の0.8%上昇から倍以上になっており、インフレが加速中と言えます。FOMCではこれが2%を超えると何らかのアクションをとるレベルとなります。第4四半期で1.8%の上昇ですから、原油や食料価格が上がった今は2%を超えているかも知れません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2月25日(金)のつぶやき

2011-02-26 02:14:07 | 株に出会う
08:23 from web
フィスコの想定レンジは上限 10500円-下限 10350円だそうです。日経平均の日足のボリンジャーバンドはまだ下限には到達しておりませんので、OSCから行ってもまだ下げる余地はある訳ですが、ここは3連発での下落でもあり、NY株が下げ止まっていることから大きな下げはなさそう。
10:48 from web
どうやら戻り売りの勢力が強い相場になりました。大きく突き抜ける力がまだないようです。昨日の高値圏からは売り優勢に。OSCも少し落としております。
11:03 from web
前場終了段階の10DHMA超の銘柄数%は3%(-1%)、10DLMA未満の銘柄数%は82%(+-0)。更に下押しとなっております。戻り売り攻勢で持ち越しの帝人の含みがほぼなくなるところで切り、高く始まった7832バンダイナムコをピボットの925円で拾わされその後損切りとちぐはぐ。
15:20 from goo
市場概況(2.25.11) #goo_mariomari http://bit.ly/gt7gGY
by mariomariot on Twitter
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする