明日のモニタリング銘柄（１２．２９．１０）

いよいよ押し詰まってきた１２月２９日（水）のモニタリング銘柄です。（　）内は下値抵抗線、上値抵抗線、ピボットの順。

１．３４０２東レ（４８６、４９０、４９２）
２．８０３５東京エレクトロン（５１６０、５２００、５２２０）
３．７７５２リコー（１１９２、１２００、１２０５）
４．６９４１山一電機（４１０、４１７、４１９）
５．４７７６サイボウズ（２３４７０、２３８９０、２４１４０）
６．３６２５テックファーム（１２７１００、１３０８００、１３２８００）

新興銘柄では、引けに上げを早めた３８５９シナジーマーケティングは、明日、６１７０円を上回って始まれば、６３８０円がピボットですので、簡単に攻略しそうです。ＶＲ改が今日の２４０％から２０９％に落ち、一昨日の２０４％に近づいておりますので、どうやら騰勢が強いようです。

３８４４コムチュアはまずは１６３０００円の下値抵抗線を明日死守出来れば、そこからの再高騰はありそうですね。ＶＲ改が何と７１％にまで落ちており、セールスフォースドットコム関連銘柄としてはＰＥＲはシナジーの１０２倍に対して、まだ１１倍程度です。協業の程度がどうなのかが分かりませんが。

後は、９４３８ＭＴＩのＯＳＣが珍しく３７％まで押されておりますので、明日の下値抵抗線の１５６３００円からは１５９２００円あたりまでの反転はあるかも知れません。ピボットは１６０９００円。

以上です。

市場概況（１２．２７．１０）

１２月２７日（月）の市場概況です。 下部に２７日の海外市況

◆日経先物：１０３５０円（＋７０円）ＯＳＣ５２％（＋１％）１２月２４日の５１％から切り返したか？ＲＳＩは６２％（＋３％）
◆日経平均：１０３５６円（＋７７円）ＯＳＣ５６％（＋３％）１２月２４日の５３％から切り返したか？ＲＳＩは６２％（＋５％）
◆ＴＯＰＩＸ：９０５（＋３）ＯＳＣ５２％（＋－０％）１２月２４日の５２％から切り返したか？　ＲＳＩは７１％（＋－０％）
◆マザーズ指数：４３４（＋－０）ＯＳＣ６０％（－５％）１２月２１日のＯＳＣ７６％、終値４３３から下落に転じたか？ＲＳＩは８５％（－３％）

◆騰落レシオ（２５日間、東証１部）：１２９．５１％（－９．４％）－１２月２７日現在。

◆１０日高値移動平均値超の銘柄比率３６％（＋４％）
◆１０日安値移動平均値未満の銘柄比率３１％（－６％）

後場に円高が進行するも株式は意外としぶとく残しております。弱気が勝っていた先週末からは強気優勢に逆転。但し、新興市場銘柄はおしなべて前場開始直後の高値を抜けずに線香花火に終わっております。マザーズ指数も少しのマイナス。
後場は、その新興市場銘柄のウォッチで精力がとられ、前場から指していた６５９４日本電産も最後は８３９０円まで指し値を上げるも置いてきぼりを食らう。まあ、今日のところは一応負けなしですので文句は垂れずに、また明日うまく立ち回ることとするかな。。。

【以下は１２月２７日の海外市況】

◆ドル・円：８２．８円（－１２銭）ＯＳＣ４１％（＋１％）１２月１５日のＯＳＣ６１％から円高方向へ切り返す。　ＲＳＩは４１％（－１２％）
◆ユーロ・ドル：１．３１７ドル（＋０．００５ドル）ＯＳ４１％（＋４％）１２月２２日のＯＳＣ３１％からユーロ高へと転じる。ＲＳＩは４２％（＋８％）
◆ＵＳドルインデックス：８０．３１（－０．１７）２００ＭＡ（８１．７３）目前から急落して５０ＭＡ（７８．９２）との間で揉み合い中。
◆米１０年債利回り：３．３３％（－０．０３％）５０ＭＡ（２．８７％）を突破し、金利上昇過程に突入中。２００ＭＡ（３．１％）を突き抜けて少し調整中。
◆ＮＹダウ：１１５５５ドル（－１９ドル）ＯＳＣ６６％（＋５％）ＲＳＩは８０％（＋－０％）１２月１５日の５０％から切り返しに転じる。
◆Ｎａｓｄａｑ：２６６７（＋２）ＯＳＣ６６％（＋１０％）１２月１５日の４８％から切り返し中。ＲＳＩは７８％（＋－０％）
◆上海総合：２７８１（－５４）ＯＳＣ４１％（－７％）１２月１３日の６６％から下落に転じる。ＲＳＩは３９％（－８％）
◆ＶＩＸ指数：１７．６７（＋１．２）５０ＭＡ（１９．１６）をも割り込み６月以来の最低値レベルの下限に達し反発中。
◆原油先物：９１．４３ドル（＋０．９５ドル）５０ＭＡ（８５．３８ドル）を大きく抜け再上昇し、上値抜け中。
◆ＣＲＢ指数：３２９．２５（－０．１３）５０ＭＡ（３０９．５２）に１度タッチしてから再度上昇し高値更新中。
◆ＮＹ金：１３８２．７ドル（＋３．０ドル）５０ＭＡ（１３７１．６２ドル）の少し上で揉み合い。
◆シカゴＣＭＥ（円建て）：１０３１５円（－３５円）

欧州株は中国の利上げの関係で、これまでの高値更新の反動で下落。ダイムラーやＶＷの中国依存度が高いのが原因。ＮＹ株はほぼ変わらず。しかし、ＶＩＸ指数が２日連続で大きく上げております。市場心理は悪化していることを念頭に。例のトヨタの社長の「個人的な趣味」で提携しているテスラが、ロックアップ解除で大きく下落。それでもまだ２５ドル。フォードが１７ドル程度です。赤字のテスラが幾ら何でも２５ドルはないでしょう。このテスラ、筆者の勘ですがどこかおかしい。ロックアップ解除で脱兎のごとく逃げ出すのは正解。トヨタの社長は電気スポーツカーを贈呈されてご満悦ですが、電気自動車は電池の課題がなくならない限り、プラグインハイブリッドなどに勝てるわけはありません。従って、大金持ちの趣味用にスポーツカータイプをまず生産したのでしょう。米政府や投資家から電気自動車の夢を担保にマネーを引き出す大詐欺師のような気さえしてきます。

明日のモニタリング銘柄（１２．２８．１０）

明日、１２月２８日（火）のモニタリング銘柄です。

年末であちらこちらで大雪が降っており、市場参加者は限られてきているようです。しかし、この寒い冬こそ、屋内で脳トレーニングをしながら食い扶持を稼ぐには、株式市場がもってこいと思いますが。（　）内はＲ１値、ピボットの順。

１．９８３１ヤマダ電機（５６４０円、５６６０円）
２．３４０１帝人（３３８円、３４０円）
３．５４８６日立金属（９８６円、９９１円）
４．８０３５東京エレクトロン（５２５０円、５２７０円）
５．７５３２ドン・キホーテ（２５１７円、２５３９円）

以上です。

新興市場では、３７７６ブロードバンドタワー（８３０００円、８４４００円）、６６４０第一精工（４２２０円、４２６０円）、３７５６豆蔵（１５９８００円、１６９９００円）、６６６２ユビテック（４８０００円、４９３００円）あたりが面白そうです。

人気のシナジーは引けに売られましたので、明日の下値抵抗線は５０７０円、上値抵抗線は５７２０円、ピボットは６０８０円と観測しております。

明日のモニタリング銘柄（１２．２７．１０）

明日、１２月２７日（月）のモニタリング銘柄です。

１．３８９３日本製紙Ｇ本社
２．６９４１山一電機
３．５７１３住友金属鉱山
４．６１３５牧野フライス
５．４７７６サイボウズ
６．２９１４日本たばこ産業

以上です。今回は、前日よりＯＳＣが上昇しており、ピボットとＶＲ改が前日より下がっているものを自動的に抽出しております。これで今後の検証を進めたいと思います。

なお、ボラの大きな新興市場の主力銘柄について、Ｓ１（下値抵抗値）とＲ１（上値抵抗値）およびピボット（上値ブレーク）について確認しておきたいと思います。Ｓ１は好調銘柄についてはかなり下にありますが、下降銘柄はＲ１がやっとの上昇で、そこから下降しＳ１をオーバーランしてしまうことがよくありますので注意が必要。

　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｓ１　　　　　Ｒ１　　　　　Ｐｉｖｏｔ
☆３６２７プライムワークス　１１６０３３　　１１８５６６　　１２１３３３
★２１３８クルーズ　　　　　１５７５６６　　１６３６６６　　１６７３３３
★３６３２グリー　　　　　　　　１０６７　　　　１１０２　　　　１１１６
☆４８１８デジタルガレージ　１９０２６６　　１９７４６６　　１９９９３３
☆２３２６デジタルアーツ　　　６６７６６　　　７０６６６　　　７２５３３
★３８５３インフォテリア　　１１００００　　１１６８００　　１２０２００
★３７７６ブロードバンドＴ　　８０５６６　　　８５７６６　　　８９１３３
★３０９２スタートトゥデイ　３１３０００　　３２５５００　　３３００００
★４７５１サイバーＡ　　　　１７５５６６　　１８０７６６　　１８２８３３
★４２８８アズジェント　　　１６２４６６　　１７０２６６　　１７３９３３
☆２３４２トランスＧ　　　　　８２３６６　　　８８９６６　　　９２０３３
★４３４８インフォコム　　　１２３４６６　　１２９６６６　　１３２６３３
☆３８５８ユビキタス　　　　２７３０３３　　２８９８３３　　２９８６６７
★３８５９シナジーＭ　　　　　　５７４０　　　　６２８０　　　　６６４０
☆９４２７イーアクセス　　　　４９６００　　　５０８００　　　５１５００
★９２０４スカイマーク　　　　　１１３２　　　　１１６５　　　　１１８１
★２４３２ＤｅＮＡ　　　　　　　２９０７　　　　３０３７　　　　３０９６
☆９４３８エムティアイ　　　１５３８６６　　１５７８６６　　１６０４３３
☆２３７１カカクコム　　　　４７２６６６　　４８０６６６　　４８５３３３
★４７５５楽天　　　　　　　　６７２６６　　　６８５６６　　　６９０３３　

頭の星マークは、☆が★より若干明るく明日は輝くであろうとの、筆者の勝手な見立て。

休日のバッハ（１２．２５．１０）

今日の休日のバッハは実は別のものを考えていたのですが、ふと１２月２５日というのはクリスマスであるということを思い起こし、急遽、「クリスマス・オラトリオ」から１曲選んでお贈りすることにしました。

クリスマス・オラトリオのＣＤと言えば、２００８年冬にドイツのライプチヒの聖トーマス教会での演奏会に行く前に購入し聴いた、ニコラス・アーノンクールのＳＡＣＤ盤が何といっても秀逸です。今も、その中からどの曲を選ぼうかと聴いておりますが、どれも素晴らしい演奏であり迷います。

話はがらりと変わりますが、先日テレビの録画用ＨＤＤの調子がおかしくなったので、初期化してから試しにＢＳ放送の深夜の音楽番組を録画しました。たまたま録画されていたのはサラ・ブライトマンでした。この５０歳のミュージカルからクラシックまで手がけるソプラノ歌手の名前は初めて聞いたのですが、日本でも色々なＣＦで流されており、筆者も聴いたことのある歌手でした。

ウィーンの聖シュテファン大聖堂でのライブ映像でしたが、最初は３オクターブもある彼女の独特の歌声に合わせたドラマティックな演奏に、夕食前のビールが入っていたせいもあり些か感動しながら聴いておりました。聴衆も１曲終わる度にブラボーを連発。

ところが、終盤に近づくにつれ段々と、その変化のない単調な歌声に感動の度合いが鈍り始め、最後はもういいや、といった感じになってしまいました。何故、そのような気分に陥ってしまったか？教会の音場のよい環境にもかかわらず、ずっとマイクを使い続けるのも変に感じましたが、それよりも何よりも、彼女の歌声に音楽に必要な精神性があまり感じられなかったということに尽きます。

折しも、その日のドラッカーの１日１語に、次のような文章を見つけました。

「救いたるものは万物への愛　すなわち精神的なものへの信仰である。」（変貌する産業社会）

つまり、サラ・ブライトマンの音楽には精神的なものへの信仰が欠けていたのです。もちろん、音楽に精神性など求めることが必須だとは考えておりません。それぞれが好きと思える音楽を聴けば良いのですが、ドラッカーが産業社会においても「精神的なものへの信仰」が救いと言ったことの意味合いは、リーマン・ショックに至る腐敗した欧米の金融業界のことを考える時、無視できないものがあります。せめて、多少なりとも「精神的なものへの信仰」が投資銀行の経営者に備わっていたら、これだけ世界の人々を苦難の淵に追い込むこともなかったろうにと思います。

その精神的なものに触れる機会がこの世には様々にありますが、芸術全般もその大きな機会です。筆者もバッハの音楽の精神性に若い頃から触れることが出来、そのことが例えば会社の中の仕事においても、「これは少しおかしい」と思うことを行うことへの自制心にどれだけ作用したことか。

さて、脇道に逸れてしまいましたが、クリスマス・オラトリオからの１曲は、やはり筆者が若い頃から印象深く聴いてきた第１９曲のアルトのアリアにします。アルトはＢｅｒｎａｒｄａ　Ｆｉｎｋという人です。１９５５年アルゼンチン生まれ。こういうお顔の歌手です。そういえばソロカンタータのＣＤのジャケットで見たことがある顔です。サラのような甘ったるいお人形さんのようなお顔ではありません。

歌詞は次のようになっております。

『眠りたまえ、わが尊びまつる者、安けき憩いを楽しみ、かくてのち、諸人の栄えのために目ざめたまえ！
　汝を育む胸を力づけ、のびやかなる喜びを味わいたまえ、さらばわれらの心は喜びにはずまん！』（訳：杉山　好）

少々古臭い訳ですが、イエス・キリストの死後の安寧を願い、その後の復活を待望する曲のようです。

今年も終わりが近いのですが、何かと疲れた精神・身体が、多少なりともこの曲によって癒され、力づけられ、そして何らかの喜びと憩いを感じていただければ幸いです。

いつものようにここをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。期間限定の公開です。