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市場概況(12.29.10)

2010-12-30 07:11:21 | 市場概況
12月29日(水)の市場概況です。 下部に29日の海外市況

◆日経先物:10360円(+40円)OSC58%(+6%)12月24日の51%から切り返し中。RSIは65%(+5%)
◆日経平均:10345円(+52円)OSC56%(+3%)12月24日の53%から切り返し中。RSIは57%(-2%)
◆TOPIX:908(+5)OSC56%(+5%)12月28日のOSC51%、終値903ポイントから切り返しに転じたか? RSIは70%(-2%)
◆マザーズ指数:434(-1)OSC57%(-2%)12月21日のOSC76%、終値433からダイバージェンス中。RSIは87%(+-0%)

◆騰落レシオ(25日間、東証1部):131.44%(+1.4%)-12月29日現在。

◆10日高値移動平均値超の銘柄比率39%(+12%)
◆10日安値移動平均値未満の銘柄比率20%(-15%)

今日は昨日ほどは円高も進行せず、後場の寄りつきも先物が少しGUして始まりました。その後ジリジリと円高が進むも、引けにかけてはチャート的にも良い形のものが多くなり、結局高値圏で終了。このままだと明日の大納会での掉尾の一振が期待出来るようです。

今日も8戦全勝で終わることが出来ました。下値抵抗線で待つことや上値抵抗線で売るというスタイルが少しずつ身につきかけているようです。また、新興市場なども今日上がるのか下がるのかが、前日から寄りつきまでに分かるのも大きい。テックファームなどは赤字決算だったので警戒しすぎて乗り遅れましたが、何も一旦上げてしまった銘柄にこだわらなくとも230ほどの監視銘柄の中で強そうなのを買えば良いと言うことになります。来年は、この手法に更に磨きをかけて、自信がもっとついたところでロットを少しずつ上げていきたいと思います。

持ち越しは7532ドン・キホーテの2494円の買い玉のみ。この株の明日のVR改が何と17%まで落ちているので、試みに引け際に買いを入れました。ピボットは2533円ですが、これを明日抜くとかなり動くでしょう。貸借倍率がまだ0.47倍ですので、踏み上げもあるようです。

【以下は12月29日の海外市況】

◆ドル・円:81.64円(-80銭)OSC39%(-5%)12月15日のOSC61%から円高方向へ切り返す。 RSIは25%(-3%)
◆ユーロ・ドル:1.322ドル(+0.011ドル)OS45%(+8%)12月22日のOSC31%からユーロ高へと転じる。RSIは49%(+10%)
◆USドルインデックス:78.78(-0.59)200MA(81.72)目前から急落して50MA(79.02)との間で揉み合いから接近中。
◆米10年債利回り:3.35%(-0.14%)50MA(2.91%)を突破し、金利上昇過程に突入中。200MA(3.36%)を突き抜けて少し調整後揉み合い。
◆NYダウ:11585ドル(+10ドル)OSC62%(-5%)RSIは82%(+-0%)12月15日の50%から切り返し中。年初来高値更新。
◆Nasdaq:2667(+4)OSC63%(+1%)12月15日の48%から切り返し中。RSIは73%(-2%)
◆上海総合:2752(-48)OSC40%(+2%)12月28日の38%から切り返しにに転じたか?RSIは43%(+6%)
◆VIX指数:17.27(-0.25)50MA(19.09)をも割り込み6月以来の最低値レベルの下限に達し反発中。
◆原油先物:91.03ドル(-0.46ドル)50MA(85.89ドル)を大きく抜け再上昇し、上値追い中。
◆CRB指数:330.6(-0.83)50MA(310.92)に1度タッチしてから再度上昇し高値更新中。
◆NY金:1414.3ドル(+4.7ドル)50MA(1373.2ドル)の少し上で揉み合いから反発中。
◆シカゴCME(円建て):10310円(-50円)

MSCI世界株価指数はついに、リーマン破綻直前の2008年9月12日の終値1283.14を抜いて1283.23で終わっております。この時の週末、まさかリーマンを破綻させることはないだろうと思って、筆者もかなりの買いを入れましたがその後の経過はご存じの通り。その後の立ち上がりにうまく乗れなかった方が大いなる反省ですが、こうした大波乱の時期こそ、トレーディングの力量が問われます。

世界株価指数は、リーマン・ショック後の翌3月9日までに46%も下落しているのです。そこから再度46%戻したことになります。つまりリーマン・ショックは単なる1企業の破綻ではなく、世界金融と経済の大変節の幕開けだったことになります。リーマン・ショックから2年と3ヶ月、大底から約1年半かかって戻しております。このように2-3年は金融と経済の応急的な修復には必要だったことになります。

前回の1929年の世界大恐慌の時は、①2ヶ月でボトムに達し、②その後5ヶ月で再上昇し、③更にその後2年3ヶ月で本当のボトムに達しております。

今回のボトムからリカバリーのタイムスパンと比べてよ~く見比べて下さい。①ボトムまで6ヶ月、②その後1年半かけて再上昇。ここまではかかった日数の絶対値は違いますが、①対②の比率はほぼ同じです。①から②へは1.5倍の日柄調整です。

問題は今回も③があるのかどうかです。世間では2番底は回避出来たと思われておりますが、それは1929年当時と比べて、現代の金融・経済・政治システムが格段に進歩しているために①から②への、そして③への変化そのものが遅延傾向にあるということかも知れません。金融機関の負債が政府の負債に移管されただけの今の現状を考えるとき、その政府の負債が制御出来なくなったときには、あのリーマン・ショックは、現代の世界大恐慌の単なる幕開けだったということが認識されるのかも知れません。

世界で最も信用力があると言われるドイツ10年もの国債の金利が3%へと上昇しております。ドイツでは前年比+1.9%のインフレとなっているためです。日本の10年債利回りがいつまでも1%そこそこに留まるのはいかにも不自然。3%へは何かをきっかけにしてあっという間に上昇するはず。2009年8月29日に「日本の借金事情と将来展望」という記事で試算しましたが、もし3.5%になれば、利払いと元本償還の国債費の合計は49兆円に達してしまいます。これでまともな国家運営ができる訳はない。(記事でも触れた通り、消費税を46%にすれば何とかなりますが。)日本発の世界大恐慌とならないよう願うばかりです。
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