昨日発表された、ケースシラー住宅価格指数の2010年9月度分についてですが、前年度比+0.59%(予想は+1%)となっております。しかし、8月分についてこのブログで指摘した状況から更に悪化しております。(季節調整前)
前月比で上昇した地区の推移をプロットしてみます。
*2010年4月-----19地区
* 5月-----19地区
* 6月-----18地区
* 7月-----13地区
* 8月----- 4地区
* 9月----- 2地区(ワシントンDCとラスベガスのみ)
前月より上昇した地区は因縁のラスベガスを入れてたったの2箇所。
しかも、全米20地区の平均値は-1.1ポイントとなっており、下げが加速している状態です。
ロイターによると投資調査会社のギャリー・シリングは、過剰在庫が大きな問題(2009年10月に7.2ヶ月分まで落ちた在庫が2010年8月の12ヶ月分をピークに10月でもまだ10.5ヶ月分もあります。)となっており、住宅価格はさらに20%下落すると予想しております。
そうなると、筆者の定点観測地のロスアンジェルス地区の住宅指数は、9月で175.36ポイントですので、その20%ダウンは140ポイントとなります。これは2008年7月17日に筆者が試算した142ポイントと近似してきます。
この住宅市場の下落の加速は、ローンを延滞した場合の金融機関の抵当権の執行に法的な違反行為があったことと関連しております。全米各地で訴訟が多発しているようです。あたかも日本のサラ金の過払い金利の返還請求のような様相です。
今は、欧州の債務危機が焦点となっておりますが、アメリカの住宅問題もそれに劣らずに経済の根幹を揺るがす火薬庫のままであることは忘れてはならないと思います。
前月比で上昇した地区の推移をプロットしてみます。
*2010年4月-----19地区
* 5月-----19地区
* 6月-----18地区
* 7月-----13地区
* 8月----- 4地区
* 9月----- 2地区(ワシントンDCとラスベガスのみ)
前月より上昇した地区は因縁のラスベガスを入れてたったの2箇所。
しかも、全米20地区の平均値は-1.1ポイントとなっており、下げが加速している状態です。
ロイターによると投資調査会社のギャリー・シリングは、過剰在庫が大きな問題(2009年10月に7.2ヶ月分まで落ちた在庫が2010年8月の12ヶ月分をピークに10月でもまだ10.5ヶ月分もあります。)となっており、住宅価格はさらに20%下落すると予想しております。
そうなると、筆者の定点観測地のロスアンジェルス地区の住宅指数は、9月で175.36ポイントですので、その20%ダウンは140ポイントとなります。これは2008年7月17日に筆者が試算した142ポイントと近似してきます。
この住宅市場の下落の加速は、ローンを延滞した場合の金融機関の抵当権の執行に法的な違反行為があったことと関連しております。全米各地で訴訟が多発しているようです。あたかも日本のサラ金の過払い金利の返還請求のような様相です。
今は、欧州の債務危機が焦点となっておりますが、アメリカの住宅問題もそれに劣らずに経済の根幹を揺るがす火薬庫のままであることは忘れてはならないと思います。