12月22日(土)は本年最後となる「ベリーダンスと音楽の夜 第149夜」でした!満員御礼、誠にありがとうございました!
本年12月も、Chiri さんが中心となって盛り上げてくれて、とてもありがたかったです!
今回は初出演となるNaaya さん、楽屋初出演となるAke さん、そして本年2度目の出演となるNasim さん、Kana さんと5名の素晴らしいダンサーの皆さんにご出演頂きました。
今回は、ウンム・クルスーム、アブドゥル・ハリム・ハーフェーズ、ワルダの有名な歌曲が中心となり、大曲揃いの濃い一夜となりました。
私は珍しく風邪を引いてしまった為、本番どうなるか不安でしたが、全曲、なんとか問題なく歌いこなす事が出来て本当に良かったです。
特筆すべきは、今回Chiri さんのリクエストで、ウンム・クルスームの「Essal Rohak(イッサル・ローハック)」を演奏した事でした。直訳すると「あなたの魂に問いかけて」となりますが、恋に落ちた事で変わった私に、一体何が君を変えたの?と尋ねる前に、あなたの魂に問いかけて見て、というような歌詞の内容だそうです。
マカームの話をすると全体のマカームはヒジャーズ・カールというマカームで、短3度音程が随所に出てくる為、全体の響きとしては暗めな曲ですが、最近のエジプトのオリエンタル・ダンス界ではとても流行っている曲だそうです。
作曲を手掛けたのは、「Qariat Al Finjaan(カリアット・アル・フィンジャーン):コーヒー占い」や「Akdib Aleik(アクディブ・アレイク):あなたに嘘をつく」のムハンマド・エル・モギーで、この人の曲は、どちらかというと西洋の楽器で演奏しやすいマカームを多用する特徴がありますが、マカームの展開にモギー独特のクセというか、ひねりがある点です。その展開の形が、何となく「こう来るか!」というような、マカームの細かい展開が続くので、曲を把握し覚えるのが大変です。
この辺りは、ミュージシャンでないとちょっと分かり辛い所ですが、ともあれ面白い曲でした。
ショーの終了後、残ったダンサーの皆さんと、色々と曲についてディスカッションしましたが、その辺りも、とても勉強になりました。
来年は、オリジナル曲、オリエンタルの曲も共に、更に曲数を増やしていき、大きな展開と発展を目指していきたいと思っています。
皆様、また来年もよろしくお願いいたします!
1部:
悟空(インスト)
Tales of the Sahara(Ake)
Fi Youm Wa Layla(Nasiim)
Enta El Hob(Naaya)
Qaal Eih Biyssarouny(Chiri)
Zay El Hawa(Kana)
2部:
天空の舞(インスト)
Lessa Fakir(Naaya)
Hayyart Qalby Maak(Ake)
Enta Omri(Kana)
Gana El Hawa(Nasiim)
Essal Rohak(Chiri)
サチノネ(クリスマス・ソング)
Rakkas(Finale)
※写真は堀さんから拝借