ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「政府のやることはあまりにも幼稚。日本国民であることが情けなく、とても悲しい」辺野古地元高校生

2015年03月01日 | 日本とわたし
日本に暮らす人の多くが、沖縄の問題や、原発の問題や、汚染地に留めさせられている人たちの苦しみを、
自分のことのように感じ、考えられるようになった時、
そうなった時、この国の再生への大きな第一歩が、踏み出されると思います。


目の前に広がるそれはそれは美しい海に、不気味な光を放つ海上保安庁の巡視船やフロートを、毎日見つめながら暮らしているある高校生が、
選挙に負けた腹いせに逆ギレし、いっそう卑劣な攻­撃を始めた政府を「ダダをこねる小さな子どもと変わらない、あまりにも幼稚だ」と非難し、
だから「日本国民であることが情けなく、そして­とても悲しくなります」と言いました。

もう、沖縄だけの問題、などと誤魔化すのはやめませんか?
新聞やテレビが全然伝えないから、などと言い訳するのはやめませんか?


彼の気持ちを受け取りながら、文字起こしをしました。



2015.2.22 『辺野古県民集会』 地元高校生の抗議演説(音声のみ)

会場にお集まりのみなさん、こんにちは。
今日の集会、登壇者の平均年齢を下げるのに、一役買っています。
高校二年の(お名前が聞き取れませんでした)といいます。
僕は、ここ辺野古キャンプシュワブ基地と大浦湾を挟んで対岸にある、瀬嵩という集落に住んでいます。
今日は、新基地建設に反対する地元住民として、また子どもとして、この問題に意見を述べるために、この前に立たせていただきました。
今日はよろしくお願いします。

僕の集落の目の前に広がる大浦湾は、とても美しい海です。
アオサンゴの群生や、絶滅危惧種に指定されているジュゴンをはじめとする珍しい生物が、多数生息しています。
そんな美しい大浦湾に今、10トンを超える巨大なブロックの塊が、サンゴ礁を押しつぶし、多数沈められています。
海上には、安全対策という名目で、対岸の瀬嵩の浜にまで届きそうなフロートが、建設現場を囲うように浮いています。
夜になると、海上保安庁の巡視船の光が、暗い海の上に不気味に浮かんでいるのです。

僕は、新基地建設の是非を問うた名護市民投票の年に生まれ、物心つく前から親に連れられ、この問題に関わってきました。
最初はただ手を引かれ、参加するだけの子どもだった僕も、今では自分の意思で参加する高校生になりました。
毎週土曜日に行っている『(?聞き取れませんでした)』も、今年で11年目になります。
長期化し、先の見えない戦いとなっていたこの問題ですが、今、大きく動き始めています。
確か、2014年は、1月の名護市長選挙に始まり、その年行われたすべての選挙において、新基地建設反対の候補者が当選を果たし、
強固なうちなーんちゅの民意を、日本政府に見せつけることができました。
誰もが、これでやっと、ずっと苦しんできた基地問題を終わらせることができる、そう思ったに違いありません。
しかし、日本政府は、沖縄県民が、いくら基地建設反対の民意を示そうとも、私たちに対する攻撃­の手をゆるめません。
それどころか、選挙に負けた腹いせに逆ギレし、いっそう卑劣な攻­撃を始めています。
ここまでくると、ダダをこねる小さな子どもと同じです。
日本政府のやることはあまりにも幼稚で、日本国民であることが情けなく、そして­とても悲しくなります。

先日、アメリカ海兵隊の広報担当の大尉が、私たちの抗議活動を、サッカーだと、茶番のようだ、と言いました。


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↓参照記事
辺野古抗議のけが「茶番」 海兵隊報道次長
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php/?id=102473

名護市辺野古への新基地建設に抗議する市民のけがが相次いでいることに関連し、在沖米海兵隊の現職大尉(37)が、
「サッカーじゃあるまいし。けがをしたように見せる姿は実際に見ると茶番だ」と、嘲笑する電子メールを送っていたことが分かった。

メールは、在沖米海兵隊報道部次長のケイリブ・イームス大尉が1月22日、英国人ジャーナリストのジョン・ミッチェルさん(40)に抗議するため送った。
ミッチェルさんが、今月10日付の英字紙「ジャパン・タイムズ」に記事を執筆し、明らかにした。

「茶番」の他にも、「動く車につかまり自ら引きずられておいて、すり傷を負ったと主張する」などと、抗議の市民を攻撃。
地元メディアについても、
「地元2紙は、私に面と向かって、偏った報道をし続けると宣言した」と主張した。

ミッチェルさんは1月、英字紙に書いた記事で、辺野古のけが人に触れた。
大尉は、「茶番」などと書いた抗議のメールを、軍用アドレスから送信し、報道部の同僚にも同報していた。
ミッチェルさんが、あらためて真意をただしたのに対し、大尉はメールで、
「辺野古ではなく、普天間で個人的に観察したこと」
「引用できる話でも、海兵隊の公式見解でもない」と釈明した。
10日夜の時点で、本紙の取材申し入れには回答していない。


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体ひとつで工事車両に飛び出すことが、手漕ぎのカヌーで寒い海に漕ぎ出していく、この命を賭けた抗議活動のどこが、茶番だと言うのでしょうか!

海兵隊は、人としての尊厳や、誇りを感じる心が欠落している。
そんな海兵隊の要請を受けた日本政府は、抗議用のテントの撤去の指示をしてきました。
警察は、公務執行妨害だ、不法侵入だと言いながら、私たちの仲間を連れていきます。
今朝に至っては、アメリカ海兵ですら、私たちの仲間を連行していきました。
冗談ではありません!
本当に逮捕されるべきは、罪を犯しながらも基地内に逃げていく、海兵の方ではありませんか!
本当に撤去されるべきは、テントではなく、米軍基地の方ではありませんか!
戦後、沖縄県民を苦しめ続けてきた基地こそ、沖縄から撤去されるべきなのです。

今、私たちには、この島の、この海の、悲痛な叫びが聞こえます。
この声にだけは、決して(聞き取れませんでした)ならないのです。
みなさん、戦いましょう!
気が抜けない状況ですが、こちらに(聞き取れませんでした)きているのは、また事実です。
この先にある勝利と、静かで平和な沖縄を取り戻すために、これからも頑張っていきましょう!
ありがとうございました。
コメント (6)
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Excitement & Calm

2015年03月01日 | ひとりごと
昨日の夜は、ACMAの2014年度の定期コンサートの第二弾が、カーネギーホールで行われました。
わたしは怒涛の譜めくり女と化し、ひたすら己の存在を消しつつ、演奏者に寄り添い、音符を目で追いかけました。
とにかく、タイミングを外さない、2ページいっぺんにめくってしまわない、リピートやダ・カーポを見逃さないことが肝要です。
そしてなにより、演奏者自身の好みもあります。
これは同じピアノ弾きとしてすごくわかるので、ひとりひとりに確認をとりました。
え?もうめくっていいの?ほんとに?…みたいなタイミングでめくって欲しいページがある、などという、細かいリクエストにも応じたかったのです。

みんなが撮りっこした写真を、ちょいと拝借させてもらいました。
 







みんなみんな、ほんとに素晴らしいスピリッツの持ち主。
それぞれに仕事を持ち、暮らしを支えつつ、音楽への熱い情熱と深い探求心を持ち続けている人たち。
そして互いに励まし合い、支え合いして、思い出深い時を紡いでいく姿を、今回は舞台裏で、そして舞台上で、間近に見ていると、
なんだかもう温かくて、嬉しくて、楽しくて、またまた演奏への意欲がふつふつと湧き上がってきました。

今年のオーディションは受けようかなあ…。



さて、日が変わり、今日はまたまた雪です。




今日の雪は、さらさら、という音が聞こえてきそうなぐらいの粉雪です。
だから、3センチほど積もっても、ほうきで簡単に履き飛ばせます。
でも、今夜遅くに冷たい雨に変わるそうなので、明日は多分、スケートリンクみたいになってしまっているかもしれません。
もう3月に入ったというのに、三寒四温どころではなく、七寒零温?!
1000リットルのタンクが、またまた空っぽになりかけているので、明日また補充してもらわなければなりません…とほほ。
まあ、最高気温がやっと、零下ではなくなるようですけれども…。

今日は一日、夫とふたりで、ハマっているテレビドラマを何編も続けて観たり、料理をしたりして、ゆったりと過ごしました。
昨日、夫に鍼を打ってもらい、その後けっこう元気が出て、リハーサルから演奏会の終わりまで無事に過ごすことができたのに、
帰りの道中でいきなり不整脈が出たりして、これはもう少しゆっくりしなさい!のサインだと思い、従うことにしました。
雪が降ると眠くなるのか、空と海は、好きな場所でずっと眠っています。
たま~に起きては抱っこをおねだりして、満足するとまた眠る…まさに寝仔。
家の中で一緒にいることが、一番の安心なんだと思います。
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