ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「あなたのすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない」ガンジーのことば

2015年03月31日 | 日本とわたし
ここ数日、コンピューターのみならず、わたし自身の調子もイマイチな毎日が続いていました。
なんとか復活できそうな感じがしてきたのですが、書きたかった要件が多すぎて…。
そんな今更…という気がしないでもないのですが、遅ればせながらも気になっていることを、書き始めていこうと思います。

さて、報道ステーションでの、古館さんと古賀さんのやりとりについて、いろんな意見が出ていますね。
おふたりそれぞれの立場に立って、最大限想像力を使いながら考えてみました。
そして、結局行き着いた思いというのは、どちらの人も応援していきたいな、というものでした。
古館さんには、現場に残り、番組を続けてもらいたいです。
古賀さんには、また新たな場を作り、発信し続けていってもらいたいです。

最近とくに思うのですが、何々は嫌だ、もうやめよう!などという意見を言うと、即、反対意見を背負った人が現れて、
そんなこと言って責任を取れるのか、やめるにあたっての代替え案を言え、などと食ってかかってくることが多いのですが、

どうしてそんなことをいちいち考えないと、嫌だ、やめよう、わたしは違う、という意思を口にすることができないような世の中になってしまったのでしょう?
嫌なものは嫌なのだし、やめなければならないものはやめなければならないのだし、違うものは違うのです。
物事はかように、簡潔に考えるのが一番良いのだと、この4年間、本当にいろんな人と話をしてきて行き着きました。

どうして、大きな地震や津波、そして噴火が起こる可能性があるようなところで、原発なんてものを動かそうとする?
どうして、住宅の上空(低空)を、爆音のみならず、落下事故の可能性もある巨大な飛行物体が行き来する?
どうして、いったん失うと二度と戻ってはこない素晴らしい自然の恵みを破壊するだけ破壊する?
どうして、汚染水も放射能汚染も、何一つ解決する目処も立たないまま、被災者を蔑ろにしたまま、子どもたちを見殺しにしたまま、何も無かったかのような平気な面ができる?
どうして、自国の利益のために勝手な理屈や嘘を並べてはよその国の町を破壊し人を殺し、憎しみを増長させているような国の言いなりになって、同じような憎しみを受ける国に成り果てる?

今の日本は(日本だけではないけれども)、外から見ていると、異様で気味の悪い状況が、日々色濃くなってきているように思えます。
言論統制、監視、いびりなど、前々からあったことですが、それが顕著に、それも頻繁に起こっています。
こんなことに慣れてはいけません。
聞き流したりしていてもいけません。
そうこうしているうちに、思っているよりもうんと早く、本当に恐ろしい世の中に変わり果ててしまいます。
そうなった時にはもう、何一つ変えることも、抗議することもできなくなってしまいます。
おおげさなことを言っているのではありません。

自分とすべての意見が同じだったり、賛成できることばかりだったりする人なんて、この世には存在しません。
何かしら別の意見や思いを持ち、なおかつ欠点や失敗もし、時にはがっかりさせられることはあっても、
応援すべき人は応援し続けていきたい、支えになれることをしたい、そう思います。
その人が、公共の場で、周りの圧力や嫌がらせにも耐え、自分のできることを精一杯やってくれているのなら尚更、絶対に応援し続けたいです。

古館さん、報道ステーション、古賀さん、岩上さん、IWJ、田中さん、番組のスタッフのみなさん、東京新聞、琉球新聞、マガジン9、リテラ、週刊金曜日、日刊ゲンダイ…まだまだありますが…、
とんでもなく大変な時間と労力を惜しまず、膨大な量の文字起こしをしてくださるKiikoさん、翻訳をしてくださる小林さん、そしていつも読ませていただいているブロガーのみなさん、
本当に本当にありがとうございます!
感謝の気持ちいっぱいに、応援していきたいと思います。


ガンジーのことば

あなたのすることのほとんどは無意味であるが それでもしなくてはならない
そうしたことをするのは 世界を変えるためではなく
世界によって自分が 変えられないようにするためである



Kiikoさんの怒涛の文字起こしを打ち直させてもらいました。

↓転載はじめ

報道局長「4月以降は絶対に出すな」
【古賀茂明氏・日本外国特派員協会会見】
2015/2/25
  

「人質事件以降のメディア状況について」

日本外国特派員協会 2015年2月25日(水) 

45:20
https://www.youtube.com/watch?v=iQA3y--lnRA&feature=youtu.be&t=45m20s



今井一:
今回、テレビに現在出演しているジャーナリスト、何人かからですね、私の知人、友人からですが、
この声明に賛同して署名をしたいけれども、
そうすると3月の、あるいは3月から4月にかけての番組改正の時に職を失う、ポストを失う、そうすると収入が一気に減ってしまう、
その可能性が強いので署名ができない
という人が3人、私に電話とメールをくださいました。
事はそれだけじゃない、いっぱいあります。
皆さんが非常によくご存知の、日常的にテレビでよく見ている3人から、そういうメールと電話が私のところにあったという事実。
そして、古賀さんは、現実に間もなく、報道ステーションのコメンテーターの仕事を降ろされます。
そのことは、ご本人から聞いてください。


古賀茂明:
さっき私が申し上げたとおり、何が起きているか?というと、
政権はまさに、それをコントロールしようとするんですね。
それは各国の政権も同じだ、と思います。

日本の場合、幾つか特徴があって、ひとつは記者クラブ制度というのがあるんですね。
そして、ほとんどの大手の新聞やテレビ局というのは必ず、各役所あるいは自民党のクラブとか民主党のクラブというような形で、
それぞれの組織ごとに記者クラブというのがあって、そこに所属をしている
こと。
そして、そこに所属をすると、その組織が行う記者会見に参加できる
逆に言うと、その外にいる人はそこから排除になる、そういう仕組みになっています。
従って、そのクラブに居ると大体、周りにその人たちといつもいますから、
どの会社が何をしようとしているかというのが、お互いに皆、かなりの程度、その組織から出てくる発表、公式発表に依存しながらいきます、という仕組みになっています

そうすると結局、現場の記者というのは、そこの記者クラブの中で、ある程度協調的な行動を取っていかないと、
その政府の組織とか、そういうところから、情報を非常に得にくくなる

1社だけ特ダネが書けなかった、というようなことが起きると、そういう仕組みに陥るわけです。
そうすると、そこの現場の記者が、あまり「政府にとって悪いニュースを書きたくなくなる」というのがひとつ。

それから、例えば官邸とか、あるいは自民党のクラブとかで取材している記者から見ると、
自分が所属している会社の新聞とか、あるいはテレビが政権批判をした場合に、
「自分が取材をしにくくなる」ということを心配する
ことがあります。
それで、これはテレビ局に非常に強いんですね。
テレビ局では、自分が書いた記事がそのまま、例えば政治部の記事とか経済部の記事となるということだけじゃなくて、
報道ステーションのニュースになる、23のニュースになる、というんですけれども、
そこが政府に批判的だと、せっかく、たとえば自民党や官邸の官房長官とかから
「せっかくいい情報を教えてやったのになんだ」ということを、日常的に文句を言われるようになる。
そうすると、自分が将来取材をしにくくなるということで、今度は番組に圧力を、今度は下がかけるようになると。
経済部、政治部が、
「そんなことをニュースでやられると、自分たちが取材しにくくなるから、そこまで書かないでくれ」
これが毎日行われているんですよ。

そういう闘いが、日夜、会社の中で行われていると、番組を作る人たちは、もう面倒臭くなっちゃうんですね。
時間との競争で仕事をしています。
もう、1時間以内、2時間以内に、ビデオを作らなくちゃいけない、ナレーションをつけなきゃいけないというときにですね、
政治部とか経済部から、いちいちチェックがきて、
「これをやめろあれをやめろ」あるいは「こういう風に書け」ということが、どんどん圧力としてかかってくる
ので、
それに対応していく時間というのが、ものすごくロスになるので、
そんなことになるんだったら、最初からそういうクレームがこないように書こうと。
それが仕事をスムーズに進めるコツだ、という様なことになります。

もう一つ、今の政権、今の状況で特徴的なのは、
各社のトップが、安倍政権に擦り寄っちゃっているという状況があるんですね。
これは過去と比べると非常に珍しい状況だと思います。

で、トップが安倍政権支持だ、ということが明確になっていると、当然、下の役員クラスとかその人たちはサラリーマンですので、
あんまり安倍政権に逆らわない方が出世できるなという、報道とかそういうのとは違うレベルで、あるいは批判を控えたいという方向になるんです。
現場じゃなくて上の方が

そしてその結果、下の方はどう考えるか?っていうと、
今までは、例えば政権からいろんなクレームが来た時に、「そんなのほっとけ」ということができたんですね、ある程度。
要するに、「自分たちは正しいことを報道すればいいんだ」という、一番当たり前の報道の姿勢というのが取れたんですけど、
それがだんだん、それをやると上から怒られる、ということが起きました

たとえば、私が、「I am not ABE」ということを発言した時に、何が起きたかといったら、
プロデューサーが報道局の政治部長に呼ばれて、吊るし上げられたんですよ。
そんなことを年中やられたら、仕事にならないわけです。
そういうことが起きた。
それは何故かというと、トップが安倍に擦り寄っているから
トップが中立だということが分かっていれば、政権からクレームがきても、
「そんなの言っているのが間違っているだろう、無視すればいい」、それで済むんですけれども、
トップが安倍支持だと、一緒にご飯を食べに行ったりゴルフに行ったりしていて、携帯電話の番号をもらって喜んでいるという、
会長が言った
んですね、実際に。
驚くべきことですけれども、そうなってくると、もう下の方は、闘うといっても闘かえない状況になっている

質問:
追加の質問なんですけれども、古賀さんの決心も、日本において重要な決意だと思いますけれども、
この場において、報道ステーションの方は、どういった立場で幕切れになられたのか?
どういった理由が言われているのかについて、この場で言っていただければ、

古賀:
これは、間違いますといろんな大変なことが起きますので、
これは、怒られるといっても、テレビ朝日から怒られるだけなので、怖くはないですけれども、
正確に言うと、私とテレビ朝日の間で、特に、「年に何回出演してください」とか、契約があるわけではございません。
ですから、テレビ朝日の立場で言えば、
「その時その時でお願いをしているので、別にクビにするとかそういうものではない」ということですけれども、
私が聞いているのはですね、もちろん、来週誰を呼ぶのかというのは、各番組のプロデューサー中心に決めるわけですが、
私の場合はいろいろ忙しいので、3ヶ月ぐらい先まで決めるんですね。
今まで、基本的には、「月一回出てください」というのがベースにあって、
具体的な日程は、適当に3ヶ月先まで決めましょう、ということだったんですけれども、
明確に今のところ、去年から、報道局長は私の出演を嫌がっているという話があった、ということは聞いておりましたけれども、
この間の1月23日の発言以降は、「4月以降は絶対に出すな」という厳命が下っている、という風に。
私は、報道局長に直接言われていないので、直接聞いてみたいなとは思いますけれども、そういうふになってます。
ま、それはもちろん、トップの意向を反映しているものだと、私は理解しております。

なぜ4月からか?というと、3月まで日程が決まっていたんです、私が出演するという。
3月は、6日と27日に出演するという日程ですけれども、
さすがにそれをキャンセルすると、おそらくみなさんから批判が出るだろうということで、
4月以降決まっていなかったので、4月以降出演の禁止だ、ということだと思います。

テレビ朝日の昨日の社長会見では、記者の方から聞いたんですけれども、
私の出演について、「別になにも決まっていることは何もない」というふうに社長はおっしゃったそうですし、
それから、「官邸からは一切圧力を受けているとは承知していない」というふうにあったそうです。

******* ******* *******

「官邸に抗議するというのが今日の全体の目的なんです」古賀茂明氏報ステ終了直後の直撃インタビュー3/27岩上安身氏(文字起こし)

古賀茂明氏最後の報道ステーション終了後、
先日、突然倒れられて、仕事に復帰したばかりの岩上安身さんが、青山墓地で古賀さんを待ち伏せ。
岩上さんの体調がとっても心配だと思いながら、古賀さんのお話が聞きたくて、IWJを見ていました。
待つこと50分以上。
古賀さんを乗せた車がやってきました。
以下文字起こし。

動画はこちら↓
IWJ
【速報】「報道ステーション」終了直後の古賀茂明氏に岩上安身が緊急直撃インタビュー!降板の内幕を衝撃暴露



岩上安身氏直撃インタビュー



岩上:
今日は本当にお疲れ様でした。
長いこと報道ステーションでコメンテーターを勤められて、
最後の回、最終回はどんなお話をされるのかなと、みんな固唾を飲んで見守ってたと思うんですけど、
最初からイエメンのコーナーで、ま、「その前に」と言って、
今回の降板に至った経緯を、短くではありますけれども、お話になった。
お話になったところで、逆にですね、古舘さんに止められましたね、ちょっと驚いたんですけれども。

古賀:
いやぁ、私も驚いたんですけど、
あれは、結局官邸に抗議するというのが、今日の全体の目的なんですけど、

岩上:
古賀さんとしての目的で、報ステとしての目的じゃない

古賀:
もちろん、報ステの目的じゃないんですけど。
古舘さんは、私に対してとにかく平謝りで、「何もできなくてすみません」っておっしゃっていたんで、
私は、「あれぐらいのことは言ってもいいのかな」と思って、普通に言ったつもりなんですけど、
ま、古舘さんとしては立場があるわけですよね。
要するに、テレ朝の上層部に対して、何考えているかわからないけど、
「私もちゃんと言うべきことは言いました」と、ま、いうことなのかな~って思ったんですけど。
今まで随分仲良くしていただいてたので、非常に、ちょっと驚くような話。

岩上:
あ、そうですか、驚かれたんですか?

古賀:
非常に驚きました。
ま、あそこまで言うのかなって思ったので、しょうがないから
「いや、だって、言っていることと全然違うんじゃないですか」っていうことをちょっと言わせて頂いたりして、
ま、ちょっと、自分では不本意だったんですけど、結局それで時間が短くなっちゃうのでね、他のことを話す。
いろいろ準備していたものもあるので、大分気は使ったつもりなんですよ。

そのあとの国会の議論のところでも、「I am not ABE」というのを言わせてもらったんですけれど、
結局ね、なんでそれをやらなきゃいけないのか。
「古賀さん、なんでね、あそこまでやるの?」というふうに思う人も、たくさんいると思うんですけれども、
それは、何にもなくてあんなことをやったら、それはバカですよ、ね、普通に考えれば。
だけど、なぜ僕があれをやらなくてはいけないと思ったかというと、

結局、官邸が私のことを個人的に攻撃してきているんですね、あきらかに。
菅官房長官が官邸で名前は言わない、わざとですよ。
言うと問題にされるからね。
でも誰が聞いてもわかるという言い方で私を批判する
そして「あれは古賀さんのことですか?」ってみんなが聞きに行くと、
また名前は言わないけど、ますます私を特定するような言い方で、
ま、なんて言ったんですかね「とんでもないことを言うやつだ」と。
「俺だったら放送法違反だと言ってやったのにな」と言っているという話を聞いたりしているものですから、

岩上:
菅官房長官が、そういう風におっしゃっているわけですね、「放送法違反だ」と。

古賀:
でも、それはね、大変なことですよね。

岩上:
大変なことです。

古賀:
政府の要人が、「放送法違反だ」と言っているということは、「免許取り消しだってあるよ」という脅しじゃないですか。
でもそれは、複数の記者がいるわけですから、もちろん官房長官なんていう人が、それで、
「まさか漏れるなんてこと思いませんでした」っていうことではないんですよ。

岩上:
それが伝わるという前提でね。

古賀:
つまり脅しですよね。
だから私は、”脅されているから黙る”っていうことをしちゃったら
これはもう、僕は常に不安を持ちながら、いつ殺(や)られるかと思いながらも、
「でも黙っちゃいけない」ということで、もう無理やり自分を追い詰めて

岩上:
抗議されたわけですか

古賀:
それはどうしてかというと、僕が今日の番組で言った通り、最後にガンジーの言葉があるように、
言わないでいたら、どうせここで俺一人が騒いでみたところで、そんなに社会が変わるわけじゃない、世界が変わるわけじゃないと。
「だからもうちょっと大人になれ」というふうに思って言わなくなったら
「知らないうちに、世界はもちろん変わらないんだけど、自分は変えられているんだ」と。

岩上:
「世界によってあなたが変えられてしまうことを気をつけろ」と。
そういう言葉だったんですよね。

古賀:
そうです。
だから、それは本当に、僕がいつも強く思っていることなので、
ということはやっぱり、(僕が)どんどん攻撃されて黙るんじゃなくて、
攻撃されたら逆に、「ちゃんと言いたいことは言わなきゃいけない」
というつもりで、
だから、テレ朝には申し訳なかったですよ、それはね、そういう面もあります。
それをだけど、それを僕がもし事前に相談したら、そこで「出す出さない」の話になって、周りの人はみんな困るんですよ。
あれは、いきなり言ったから、誰の責任にもならないんですよ。
「私は知りませんでした」ってみんな言えるんですから。
だから、

岩上:
もうそれはアドリブですからね。
古賀さん一人のアドリブで言ったことで、テレ朝がやったことじゃないと。

古賀:
やったことじゃないです。
前回の「I am not ABE」の時は、僕は言っちゃったんですね。
だけど、番組スタッフは頑張ってそれを黙認していたんですよ。
だけど後で怒られちゃったんですね。
だから、じゃあ今回、今回もしも言いますと、またなんか言わざるを得ないですよね、向こうの人たちは。
だから、それは「内緒で言おう」というふうに決めて、だからフリップもいろいろ作ってもらったけれども、
「I am not ABE」
これを作れっていうのはちょっと悪いな
、と。

岩上:
「テレ朝には、申し訳ないから自分で持ってきた」とおっしゃっていましたね。

古賀:
だから、あれだけペラペラなんですけど、持ってきたわけですね。
ですから、ま、僕としては、最大限色々と気を使ったつもりだけど、やられた人から見れば突然ですからね、それは怒るのもわかるし、

岩上:
「段取りと違うじゃないか」というふうに思った方もいらっしゃると。

古賀:
そうですよ。
だから、「裏切りだ」とか思う人も当然いるんで、ま、そういう人、報道局長はじめですね、出てきて

岩上:
番組が終わった後

古賀:
そう。
でガンガンガンガン、それで遅れちゃったんです。

岩上:
なるほど。

古賀:
だって言われたら、またこっちも言い返さないといけないじゃないですか。

岩上:
どんなやり取りがあったんですか?

古賀:
いやだからあんなね、「ニュースと直接関係ないことを言っているのはおかしい」と。
それから、「事前に言ってくれなかったのもおかしい」と。
でも、僕がちょっとおかしいなと思うのは、事前に喋ることを打ち合わせなきゃいけないということ自体が変なんですね。

岩上:
そうですね。

古賀:
そもそもは。
でもね、古舘さんも、全部アドリブでやるのは大変だから、だいたい僕が何を言うのかというのは承知しておきたいとか、
というのはわかるから、一応それは応じてきたんですけれども、
でも、それをやると必ず、「いや、これにしたほうがいいんじゃないですか」というニュアンスのことを言われる
岩上さんもあるでしょ?そういうのは。

岩上:
僕はあんまりなかったんですよ。
だから多分、僕の発言は、やっぱり軽視されているといいますか、大したものじゃないんですよ、社会に与える影響は。
やっぱり古賀さんの発言が、影響力があるがゆえに、すごく番組側も慎重になって、
「事前にすり合わせを」とか、そういうことを言ってきたんじゃないですか
ね。

古賀:
いや、ま、だいたいどなたともやっているような話を聞きますけれども、
なんていうかな、それはさておき、要するに「なんでそんなことをするんだ」みたいなことをワーワー言われたので、
後半はもう、私がずーっとしゃべっていました。

岩上:
そうですか。

古賀:
だから、「あなたたちには、そんなちっちゃなことばかり見てほしくないんですよ」と。
「今の日本のマスコミの状況ってなんなんですか」
これ、時間大丈夫なんですか?

岩上:
大丈夫、全然大丈夫!
今ね、待機時間中、3600人見てたんですよ。
今何千人見ているかわからないんですけど。

古賀:
あ、そうなんですか。
それってなに、多いんですかね?

岩上:
多いと思いますよ、最近では。
もうものすごく数が増えちゃいましたから、最近でもこれだけの数っていうのは多いと思います。

古賀:
だから彼らは、
「今日あんなことを言ったってね、そんな、世の中の人は何にもわからない」というふうに言うんですね。
そうじゃなくて、
「そんなことを急に言われたって何もわからないじゃないか」
いや、でも、わからなくてもいいんですよ。
それは時間がかからないとわからないけど、でも一石を投じるということで、
今、日本の報道というのはどうなっているのか?ということを、議論のきっかけにして欲しいし、
で、「それをなんで番組でやるのか。番組を私物化しているんじゃないか」って、なんか言っていました。

岩上:
ほぉ~、

古賀:
だけど、”私物”って、僕は自分の宣伝をしている訳でもなんでもなくて

岩上:
私利私欲でやっているわけじゃないですものね。

古賀:
自分の利益のことを考えたら、こんなこと言わないほうがいい(笑)に決まっている

岩上:
そうですよね、上手に立ち回った方がいいってことですもんね。

古賀:
ええ。
だから「そうじゃないんですよ」と。
それは、みんなで議論してもらわなければいけない
だって、それを官邸とか政府は、もうお金も大量にあるし、それから組織だって
「マスコミをどうやって抑えるか」っていうことをガンガンやっている
わけじゃないですか。
そういうのに戦う人っていうのは、どんどんどんどん数が少なくなっているし、
そういう数少ない人間が戦う場を与えられたら、もう最大限活用せざるを得ないし、
それを活用しないで「ま、ちょっとここはおとなしくしよう」っていうことでやってたら、
結局日本というのは、もうとんでもないことになる
なと、そういう思いでした。

岩上:
今日の話はですね、僕は、全く文脈を無視した話じゃなかった、と思っているんですね。
つまり、戦争の話だったじゃないですか。
そしてそういう、アメリカが背後にある各地の戦争や紛争の、その片棒を、これから日本が担がされることになるんだという、
やっぱり大きな文脈があって、その中で、「これでいいのか?」ということを、異議申し立てをしよう
異議の申し立てを、しかしするためには、時には非常に荒々しく段取りを無視したような言い方をしなければ、
この、普通の人たちのお茶の間に届かない
んだということを、今日身を持って示されたんだと、
僕は、見ていてそういうふうに思いましたけど、いかがでしょうか?

古賀:
そういうふうに言っていただければありがたいです。
もちろん、「なんだあいつキチガイか」というね、キチガイというのは放送禁止用語か、

岩上:
大丈夫ですけど。

古賀:
でも、それも変だと思いますけど、まあね、「あの人はちょっと変だ」という人もたくさんいると思います。
だからね、それは、賛否拮抗したりするかもしれないんだけど、
でもやっぱり、普通の人はまだまだわかっていないと思うんですよ、どんなに危機的な状況になっているか
政権が圧力をかけるっていうのは、これは日常茶飯事ですよ。
もう、僕は官僚をやっていたから、そんなのは何十年も前からあるわけですね。
だけど、それは、普通はアドホックなんですよ。
※アドホック(ad hoc)特定の目的のための」「限定目的の」などといった意味のラテン語の語句
あるいは個人撃なんですよ。
だけど、今行われているのはそうじゃないんですね。
もう、計画的に「どうやって抑えていくのか」というのをやって、そして周りから攻めたり
で、どんどんどんどん転向していくんですよ。
官邸の偉い人とご飯食べて、「審議会の委員にどうだ?」と言われれば、みんな「ありがとうございます」

岩上:
コロコロと、考えが変わっていく

古賀:
「変わらない人の方がほとんどいない」と言っていました。
それは、官邸の中心にいるような人たちが
「みんな、民主党のブレーンだってみんな俺たちの味方だからね」というぐらいの感じで、
ま、彼らから言わせれば、「そうならない人はけしからん」ということになるんですけど、
ある人は、僕らから見ていてそうかなと思うんだけど、
ある人のことを、「アイツだけは変更しなかったんだ、許せないやつだ」って言っている人が、約1名いました。
僕は今、その人に了解を取っていないから、名前は言えませんけど、でも一人いたと。
とんでもない奴。
逆に言えば、他の人はだいたい押さえた

岩上:
その一人っていうのは政治家ですか?それとも、テレビに出ている出演者みたいな。

古賀:
テレビのキャスターです。
だからもう、非常に数少ないと思いますけど、でもまぁそういう人もいると。
でも、そういうふうに組織的に、これは官邸だけじゃなくてもちろん自民党とかね、お金もいっぱいありますよ。
この間、電通の人と話していて言ってたのは、
「自民党にはお金がうなっている」
と。
「そしたら会社としたらどうなるか?それを取りに行くんですよ」と。
当たり前だけど、営業で
もしそれが少しでも取れれば、そこに一番優秀なやつをつけるんです。
だって、どんどんお金が毎年出てくるんだから、そこに優秀なやつをつけないっていう手はないでしょ。
っていうことを言っていました。
だからそうやって、どんどんどんどんなびいて行っちゃうんです。
すみません、ちょっとそろそろ。

岩上:
そうですね、4月2日に、今度改めてお時間を取っていただいて、こんな路上での立ち話じゃなくて、お話を聞かせていただけたらなと思います。
本当に今日はお疲れ様でした。
大変な1日だったと思いますけれども、最後に一言。
これからどうするつもりか?っていうことだけ、ちょっと一言。

古賀:
ある意味、幸か不幸かですね、これで、東京のキー局での出演というのはまず有り得ないですね。
今後、当分有り得ないので。
ということは、逆にいろんなことがやりやすくなったなと思いますので、自由にやらせていただきたい。
その取っ掛かりがですね、フォーラム4という新しい市民キャンペーンを始め、

岩上:
フォーラムフォーっていうのは、4(よん)のことですか?

古賀:
4というのは、「なぜそんなに縁起の悪い数字をつけたんだ?」っていう人も、

岩上:
ここは一応、青山斎場前ですから。

古賀:
って言われるんですけど、それはもう、フォーラム4って入れていただければ、サイトが。
本当になんというか、素人のボランティアで、一生懸命やってもらってなんとか立ち上がったサイトがあるので、そこに是非行って、

岩上:
そこになんか、4人老人がいるとか、そういうことではなくて?

古賀:
(笑)ちがう。

岩上:
全然違う?別の意味があるんですね?

古賀:
それは今度ね、また、放送で解説させていただければと思うんですけど、そういうこともやっていこうかなと思いますんで。

岩上:
待ち受けていた場所が青山斎場というですね、似つかわしいのか何なのかわからないですけど、
(番組を)降ろされた二人がツーショットで、聞き手になって、聞かれる側になってという。

古賀:
でも、降ろされた人っていうのは本当にたくさんいますから、なんかもう死屍累々っていう感じですけど。
でも、それはやっぱりね、

岩上:
死屍累々…(笑)ご愁傷様みたいな。

古賀:
話なんだけど、でもね、降ろされた人は、みんな知っている人ばかりですけど、

岩上:
みんなIWJに出ていただきたいと思いますよ。

古賀:
いや、みんな元気ですよ。

岩上:
そうですか。

古賀:
元気ですよ。
よくわからないけど、元気だと思いますよ。
だから僕も、これで降ろされちゃったからこういうふうになっている、ということは全然無いので、

岩上:
お陀仏じゃないそうです。

古賀:
そうです。

岩上:
そう簡単に成仏しないそうです。

古賀:
そうです。再生します。

岩上:
ゾンビのように再生します。
ということで、本当に、蘇りみたいな感じですけれども、いやいやいや、死んじゃいないぜという、ちょっと力強いところを、

古賀:
はい。

岩上:
わざわざ墓地前から、中継でお伝えしました。
でも本当にお疲れ様でした、ありがとうございました。

古賀:
大丈夫ですか?体は。

岩上:
ずっとね、心臓の薬ここに持ってるの。

古賀:
あら、ちょっと気をつけてくださいね。

岩上:
気をつけます。
でもね、待っている間ドキドキしてきた。
古賀さんを待っている間にドキドキしてきた。

↑以上、転載おわり


そしてその放送後、菅官房長官が、毎日新聞記者の質問に、こんなことを答えていました。

毎日新聞 記者:
番組の中で、古賀氏が、「官邸からバッシンングを受けていた」と。
「菅官房長官に直接文句を言ってきて欲しい」と、古賀さんが、直接名指しされているんですけれども。


菅官房長官:
全く事実無根であって、言論の自由、表現の自由というのは、これは極めて大事だというふうに思っておりますけれども、
事実に全く反するコメントに、まさに公共の電波を使った行動として、極めて不適切だというふうに思っております。

放送法という法律がありますので、
まず、テレビ局がどのような対応をされるかということを、しばらく見守っていきたいというふうに思います。



そういった経過があった後、ミヤネ屋という番組の中で、それこそ公共の電波を使った個人叩きのような言動があったようです。
その内容も、Kiikoさんが、ご自身の意見も含めて書いてくださっています。
ぜひ、Kiikoさんのブログで、全文を読んでください。
Kiikoさんのコメントのみを、ここに打ち直させてもらいます。

<偏向報道>
ミヤネ屋(3/31)公共の電波を使って一方的に個人攻撃!古賀さんバッシング(動画&文字起こし)

「古賀さんの言う通り僕はやりました」などと、この恐ろしい人が言うはずもなく…、
「事実無根」としか答えられないわけで。
そして最後に、「テレビ局がどのような対応をするか見守っていく」と、
放送法を盾にしてテレ朝に脅しをかけているように、私には聞こえました


そして、3月31日ミヤネ屋。

あの、「原子力発電が全部止まると、日本は江戸時代になる」と、公共の電波を使って言っていたミヤネ
何の裏も取らずに、一方的に、古賀さんが嘘をついていると、公共の電波を使って偏向報道、
というか、事実を捻じ曲げて、くどくどと時間をかけて放送していた


そんなミヤネを見ていて、わたしは、「死の街」の鉢呂元経産省大臣を思い出した。
日本テレビが先頭に立って、古賀さんを、立ち上がれないくらいに突き落とすつもりなんじゃないかと。
メディアが、一人の人をいじめて叩き潰す

ミヤネは、公共の電波を使って、偏った方向からしか物事を判断せず、安倍政権の報道への介入という危機を、ないことにした


さらにもうひとつ、上記の記事中にもありましたが、菅長官のオフレコメモというものが掲載された記事がありましたので、ぜひ読んでください。

菅長官の古賀攻撃オフレコメモ!
事実無根じゃない! 菅官房長官が古賀茂明を攻撃していた「オフレコメモ」を入手

【リテラ】2015年3月31日
http://lite-ra.com/2015/03/post-986.html
コメント (5)
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