ここには、おびただしい量の、黒い袋が繁殖しています。
ドローン(小型無人飛行機)による映像が、福島が抱えている現実を、無言で映し出しています。
汚染土などの仮置き場…。
仮に置く、などという表現が、いかに虚しく響くか、この映像を見たらよくわかります。
汚染されたものが、袋に入れられ外気に晒されたまま、何年も置き続けられていていいわけがありません。
かといって、埋めてもいいのかどうかもわかりません。
どうしたらいいのかわからない黒い物体が、毎日毎日、ただただ増え続けていくのです。
いつか破れてしまうことがわかっていても、詰め込むことをやめない行政。
おぞましい黒い物体のすぐ横に、線路や道路があり、もう少し行くと町や村がある。
もう帰れなくてもいいから、新しい土地で生きていくから、それをしっかり支援して欲しい。
そう思っている人たちの、現在進行形の暮らしと未来を、ちゃんと支えることができる力を、原発を抱えた自治体は持つべきです。
繋ぎ留めるだけが自治体ではありません。
原発の周辺の町や村は、留まりたい人、留まりたくない人、そのどちらをもちゃんと支援しなければならないことを、せめて福島の事故から学ぶべきです。
そして今や、原発そのものが地球に存在してはいけなかったものであり、反原発が世界の潮流であることを、いい加減に知るべきです。
核の平和利用など、人間にはできません。
原発事故 4年目の決断
http://www3.nhk.or.jp/news/shinsai-movie/
引用はじめ
NHK仙台放送局が、原発周辺の4つの町の住民の方々に、アンケートを実施した(2014年11月~12月)結果、
絆の変化〔震災前から親しくしていた人との付き合いは変わりましたか?〕
ほとんどなくなった=46.4%
親密さが薄れた =30.1%
ふるさとへの愛着〔ふるさとの自治体に対する愛着心は変わりましたか?〕
薄れた =41.2%
なくなった=15.1%
4年目の決断〔ふるさとの自治体に戻るかどうか決断していますか?〕
戻らない =42.5%
決断できない=39.5%
決断の時期〔ふるさとに戻らないと決断したのは、事故後いつ頃ですか?〕
3年後以降=33.5%
戻らない理由〔ふるさとに戻らないと決断した理由はなんですか?
生活環境の未整備=72.7%
今後の生活〔どのような環境で暮らしたいですか?〕
町民が離れ離れになっても、新しい地域に溶け込みたい=38.7%
↑以上、引用おわり
さて、いつも読ませてもらっている、きむらともさんのツィートの中に、こんな写真がありました。
https://twitter.com/kimuratomo

ともさんはその写真に、こんな言葉を添えています。
4年目の311、東京新聞一面を見せつつ、小3の息子に。
一番手前の光が福島第一原発。
その周りが「真っ暗」な理由、
対して、一番遠くに煌々と輝く都心。
原発から汚染水、被爆労働者まで話を拡げた。
わが子を「当事者」としてしまった、大人の責任として。
そして、こんなことも。
『「東日本大震災四周年追悼式」における内閣総理大臣式辞』
「復興の槌音」だとか「着実に前進」だとか、キレイごとばかり。
復興の名目で国民からカネ巻き上げといて、被災者被害者は放ったらかし。
復興予算26兆の使い道なんて、デタラメじゃないか。
安倍首相は、東京電力福島第1原発事故をめぐり、
「福島再生へ除染を一層加速させる。廃炉、汚染水対策に、引き続き国が前面に立ち取り組む」と述べた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015031001005193.html
…そうですが、引き続き国が前面にって…廃炉はともかく、汚染水対策なんか、まったくの放ったらかしの状態じゃないですか。
そういえば今朝、IWJの田口さんから、廃炉のニュースのお知らせメールが送られてきました。
↓
『おはようございます。IWJの田口です。
3月17日と18日に行われる各電力会社の取締役会にて、
福島第一原発事故が起きてからはじめて、福島第一原発以外に新たに、原発5基の廃炉が決定される見込みであるというニュースが報じられました。
美浜原発(福井県)1号機と2号機、敦賀原発(福井県)1号機、島根原発(島根県)1号機、玄海原発(佐賀県)1号機の5基で、
どれも運転開始から40年ほど経つ、老朽化した原発です。
「廃炉が決まった」というのを聞いて、「よかった」と思いました。
でも、美浜原発は、3基のうち2基のみ。
敦賀原発では、2基のうち1基のみで、島根原発では、2基のうち1基のみ。
玄海原発では、4基のうち1基のみです。
今回の廃炉の決定は、2013年に決まった、国が定める安全基準を満たすために、多額の費用がかかることから、出力が少なく採算が見込めないという判断によるものだった。ということです。
しかし、多額の費用がかかるというのなら、
原発事故の影響によって発生する可能性のあるすべての費用を、原発のリスクとして見込むべきではないでしょうか。
「核のゴミ」の処分については、費用どころか、どのようにして処分したらよいかも決まっていないのに、
今回廃炉に決まった5基以外の原発が、採算に見合うなどと言うことはできないと思います』
↑以上、転載おわり
さらに、日本が脱原発に踏み切らない理由を、安倍首相はこう言ったのですね、日独首脳会談後の記者会見で。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015030900765
「世界で最も厳しい、原子力規制委員会が決めた基準をクリアしたものについては、科学的見地から再稼働していきたい」
「国民に対して低廉で安定的なエネルギーを供給する責任を果たさなければいけない。CO2(二酸化炭素)が排出されている状況も変えなければいけない」
これに対しても、きむらともさんが、こんなツィートをしています。
きむらとも @kimuratomo · 3月9日
『原発再稼働変わらず「エネルギー供給に責任」』
これ、本当に「世界で最も厳しい基準」と言ったのか。
山本太郎議員への政府答弁書には「世界最高水準の基準」であって「必ずしも最も厳しい基準を意味するものではない」とある。
安倍首相、また嘘吐いたか。
この男が好んで口にする、『世界で最も厳しい』という表現ですが、これがまた、全く意味の無かったばかりか、言葉遊びで誤魔化しているだけ。
そしてそれを追求し切れないままの議員と記者たち。
本当の本当にできないことなのかな。

「投資対象にしない」 世界銀行が突きつけた原発への“絶縁状”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158086/1
【日刊ゲンダイ】2015年3月14日
国連防災世界会議に出席するため来日した世界銀行のキム総裁が13日、外国特派員協会で会見を開き、反原発の姿勢を鮮明にした。
「難しい問題だが、原発はリスクが未知数なため、世銀は投資の対象にはしない。
炭素税導入で、火力発電によるCO2排出量を抑えると同時に、地熱、水力などのクリーンエネルギーへの投資を拡大するべきと考えている」
キム総裁は9日にも、ワシントン市内で、原発の危険性に関し、懸念を表明。
福島原発事故について、
「フクシマの技術は最先端ではなかった。
新しい技術で本当に安全な原発ができるのか。
核廃棄物の貯蔵や取り扱いを安全にできるのか。
その証拠を示せなければ、国民の納得を得るのは難しい」と語り、
原発の安全性を強調し、再稼働に突き進もうとしている安倍政権を批判した。
■原発向け融資は控えたまま
途上国が原発を建設する場合、先進国の企業がセールスをかけ、発注する国は、受注した企業などからの資金を受けて建設する。
その後、発電所の電気料金の収入で、債務を返済していくケースが一般的だ。
受注者の多くは、米国、ロシア、中国、韓国などの企業だが、もちろん日本も名を連ねている。
昨年4月には、トルコ、UAEへの原発輸出を可能にする原子力協定が、参院本会議で承認され、
安倍首相がセールスに意欲満々なのは、周知の通りだ。
ところが世銀は、1959年に、イタリアの原発施設に4000万ドル貸し付けて以来、原発向けの融資は控えている。
この日のキム総裁の発言は、縁切り宣言みたいなものだ。
今や、反原発が世界の潮流であることを、国民も知るべきだ。
ドローン(小型無人飛行機)による映像が、福島が抱えている現実を、無言で映し出しています。
汚染土などの仮置き場…。
仮に置く、などという表現が、いかに虚しく響くか、この映像を見たらよくわかります。
汚染されたものが、袋に入れられ外気に晒されたまま、何年も置き続けられていていいわけがありません。
かといって、埋めてもいいのかどうかもわかりません。
どうしたらいいのかわからない黒い物体が、毎日毎日、ただただ増え続けていくのです。
いつか破れてしまうことがわかっていても、詰め込むことをやめない行政。
おぞましい黒い物体のすぐ横に、線路や道路があり、もう少し行くと町や村がある。
もう帰れなくてもいいから、新しい土地で生きていくから、それをしっかり支援して欲しい。
そう思っている人たちの、現在進行形の暮らしと未来を、ちゃんと支えることができる力を、原発を抱えた自治体は持つべきです。
繋ぎ留めるだけが自治体ではありません。
原発の周辺の町や村は、留まりたい人、留まりたくない人、そのどちらをもちゃんと支援しなければならないことを、せめて福島の事故から学ぶべきです。
そして今や、原発そのものが地球に存在してはいけなかったものであり、反原発が世界の潮流であることを、いい加減に知るべきです。
核の平和利用など、人間にはできません。
原発事故 4年目の決断
http://www3.nhk.or.jp/news/shinsai-movie/
引用はじめ
NHK仙台放送局が、原発周辺の4つの町の住民の方々に、アンケートを実施した(2014年11月~12月)結果、
絆の変化〔震災前から親しくしていた人との付き合いは変わりましたか?〕
ほとんどなくなった=46.4%
親密さが薄れた =30.1%
ふるさとへの愛着〔ふるさとの自治体に対する愛着心は変わりましたか?〕
薄れた =41.2%
なくなった=15.1%
4年目の決断〔ふるさとの自治体に戻るかどうか決断していますか?〕
戻らない =42.5%
決断できない=39.5%
決断の時期〔ふるさとに戻らないと決断したのは、事故後いつ頃ですか?〕
3年後以降=33.5%
戻らない理由〔ふるさとに戻らないと決断した理由はなんですか?
生活環境の未整備=72.7%
今後の生活〔どのような環境で暮らしたいですか?〕
町民が離れ離れになっても、新しい地域に溶け込みたい=38.7%
↑以上、引用おわり
さて、いつも読ませてもらっている、きむらともさんのツィートの中に、こんな写真がありました。
https://twitter.com/kimuratomo

ともさんはその写真に、こんな言葉を添えています。
4年目の311、東京新聞一面を見せつつ、小3の息子に。
一番手前の光が福島第一原発。
その周りが「真っ暗」な理由、
対して、一番遠くに煌々と輝く都心。
原発から汚染水、被爆労働者まで話を拡げた。
わが子を「当事者」としてしまった、大人の責任として。
そして、こんなことも。
『「東日本大震災四周年追悼式」における内閣総理大臣式辞』
「復興の槌音」だとか「着実に前進」だとか、キレイごとばかり。
復興の名目で国民からカネ巻き上げといて、被災者被害者は放ったらかし。
復興予算26兆の使い道なんて、デタラメじゃないか。
安倍首相は、東京電力福島第1原発事故をめぐり、
「福島再生へ除染を一層加速させる。廃炉、汚染水対策に、引き続き国が前面に立ち取り組む」と述べた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015031001005193.html
…そうですが、引き続き国が前面にって…廃炉はともかく、汚染水対策なんか、まったくの放ったらかしの状態じゃないですか。
そういえば今朝、IWJの田口さんから、廃炉のニュースのお知らせメールが送られてきました。
↓
『おはようございます。IWJの田口です。
3月17日と18日に行われる各電力会社の取締役会にて、
福島第一原発事故が起きてからはじめて、福島第一原発以外に新たに、原発5基の廃炉が決定される見込みであるというニュースが報じられました。
美浜原発(福井県)1号機と2号機、敦賀原発(福井県)1号機、島根原発(島根県)1号機、玄海原発(佐賀県)1号機の5基で、
どれも運転開始から40年ほど経つ、老朽化した原発です。
「廃炉が決まった」というのを聞いて、「よかった」と思いました。
でも、美浜原発は、3基のうち2基のみ。
敦賀原発では、2基のうち1基のみで、島根原発では、2基のうち1基のみ。
玄海原発では、4基のうち1基のみです。
今回の廃炉の決定は、2013年に決まった、国が定める安全基準を満たすために、多額の費用がかかることから、出力が少なく採算が見込めないという判断によるものだった。ということです。
しかし、多額の費用がかかるというのなら、
原発事故の影響によって発生する可能性のあるすべての費用を、原発のリスクとして見込むべきではないでしょうか。
「核のゴミ」の処分については、費用どころか、どのようにして処分したらよいかも決まっていないのに、
今回廃炉に決まった5基以外の原発が、採算に見合うなどと言うことはできないと思います』
↑以上、転載おわり
さらに、日本が脱原発に踏み切らない理由を、安倍首相はこう言ったのですね、日独首脳会談後の記者会見で。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015030900765
「世界で最も厳しい、原子力規制委員会が決めた基準をクリアしたものについては、科学的見地から再稼働していきたい」
「国民に対して低廉で安定的なエネルギーを供給する責任を果たさなければいけない。CO2(二酸化炭素)が排出されている状況も変えなければいけない」
これに対しても、きむらともさんが、こんなツィートをしています。
きむらとも @kimuratomo · 3月9日
『原発再稼働変わらず「エネルギー供給に責任」』
これ、本当に「世界で最も厳しい基準」と言ったのか。
山本太郎議員への政府答弁書には「世界最高水準の基準」であって「必ずしも最も厳しい基準を意味するものではない」とある。
安倍首相、また嘘吐いたか。
この男が好んで口にする、『世界で最も厳しい』という表現ですが、これがまた、全く意味の無かったばかりか、言葉遊びで誤魔化しているだけ。
そしてそれを追求し切れないままの議員と記者たち。
本当の本当にできないことなのかな。

「投資対象にしない」 世界銀行が突きつけた原発への“絶縁状”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158086/1
【日刊ゲンダイ】2015年3月14日
国連防災世界会議に出席するため来日した世界銀行のキム総裁が13日、外国特派員協会で会見を開き、反原発の姿勢を鮮明にした。
「難しい問題だが、原発はリスクが未知数なため、世銀は投資の対象にはしない。
炭素税導入で、火力発電によるCO2排出量を抑えると同時に、地熱、水力などのクリーンエネルギーへの投資を拡大するべきと考えている」
キム総裁は9日にも、ワシントン市内で、原発の危険性に関し、懸念を表明。
福島原発事故について、
「フクシマの技術は最先端ではなかった。
新しい技術で本当に安全な原発ができるのか。
核廃棄物の貯蔵や取り扱いを安全にできるのか。
その証拠を示せなければ、国民の納得を得るのは難しい」と語り、
原発の安全性を強調し、再稼働に突き進もうとしている安倍政権を批判した。
■原発向け融資は控えたまま
途上国が原発を建設する場合、先進国の企業がセールスをかけ、発注する国は、受注した企業などからの資金を受けて建設する。
その後、発電所の電気料金の収入で、債務を返済していくケースが一般的だ。
受注者の多くは、米国、ロシア、中国、韓国などの企業だが、もちろん日本も名を連ねている。
昨年4月には、トルコ、UAEへの原発輸出を可能にする原子力協定が、参院本会議で承認され、
安倍首相がセールスに意欲満々なのは、周知の通りだ。
ところが世銀は、1959年に、イタリアの原発施設に4000万ドル貸し付けて以来、原発向けの融資は控えている。
この日のキム総裁の発言は、縁切り宣言みたいなものだ。
今や、反原発が世界の潮流であることを、国民も知るべきだ。